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教える業の「教育」は「今日行く」であれ。

専門知識や技能を得たあとにいわゆる「教える業」にシフトするケースは多いと思います…し、実際よく耳にします。自分もやっておいてなんですが、人って「教えたがり」ですね(笑)。

今年は自主・外部含めていくつもセミナー活動をさせていただいたのですが、人に情報を伝えることは本当に難しいと感じています。

それを踏まえて今日は、教える業の「教育」は「今日行く」であれ、という話をしていきます。洒落っぽいですが大事な意味が込められています!

専門家=教えるプロじゃない

教えられた側からすると、「1つでも、その日から使えることがあるか」が人から話を聞く価値になります。だから教える側は「いかに持ち帰ってもらうか」を、苦心して考えなければいけない。

情報を洪水のように浴びせて、「なんか良いこと聞いた」というのでは意味がないと思います。教えられた側は時間対効果が悪いし、教える側は次に続かないから。

でもこれ、専門家ほどやってしまいがちなんです。伝えきること=教える価値のように感じてしまうから。もっと分かりやすくいうと、「時間が許す限り、いっぱい伝えよう」というふうになってしまうわけです。

本来、なんらかの分野の専門家であることと、「教える」専門家であることとはまったく別のベクトルです。だから、教える業をするなら、教えるプロにならなければいけないですね。

逆に、専門知識は今ひとつ不足しているかもしれないけれど、教え方が上手だから頼られる人もいます。これが天性のものなのか後天的に身につけたものなのかは分かりませんが、「教え上手」も立派な強みになります。

専門性というと話は別ですが強みは複合的なものなので、教え上手を目指していくのも1つの差別化になると思います。

「教育」は「今日行く」

少し話がそれましたが、ではどうやって「教える」のかというと、具体的なポイントをいくつかお伝えする前に覚えておくといい言葉があります。それが、

「教育」は「今日行く」

これは、とある著名なセミナー講師の方が発信されていて僕自身「なるほど」と思った言葉です。要は先にも書いたように、「1つでも、その日から使えることがあるか」を意識せよ、ということです。

これを踏まえると、

  • 伝えすぎては頭の中で情報が渋滞するから使えない

  • 今いる場所から目指す場所がジャンプしすぎると使えない

  • 「で、具体的にどうするの?」指示がなければ使えない

今日行けない教育の多くが、この辺りの地雷を見事に踏んでいます(笑)。

「ポイントは3つに絞れ」とよく言われますが(ジョブズもプレゼンのときに好んで3に絞っていました)、これは真実で。大事な情報だからといって7つも10個も伝えたところで、今日その日から使えないわけです。

あとの7つは、プリントアウトして特典で渡せばいいんじゃないかな。

極力「スモールステップで示す」のも重要です。教えるステップ(階段)を、なるべく坂道くらいツルンと滑らかにして、いかに負担なく登ってもらうかを考えます。

これができれば、自ずと「で、具体的にどうするの?」問題も解決できますから。

大事なことは3回伝えよ

最後に。良い意味で、人間を信用しない方がいいと思います(笑)。何をいいたいのかというと、1回伝えたからといって分かった気になっていると思うな、ということです。

大事なことは何度でも伝えます。セミナーなどなら、都合3回は要点を伝えたほうがいいですし、中長期間にわたって教え“続ける”場合も、振り返って何度も伝えたほうがいいですね。

繰り返しますが、「教える業」はそれだけで専門技能です。教えたいのなら、教えるプロに進化していかなければいけません。

「教育」は「今日行く」

これを踏まえて、教え上手になっていきたいものですね!

追伸)
最後までお読みいただいた方なら分かると思いますが、当然ながらこの記事だけで「今日行く」のすべてをお伝えしているわけではありません(笑)。

教育って本当に奥が深いですから。今後「教える業」にシフトしていきたいというあなた。いつでも無料相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせくださいね!


■発信者・大鹿のプロフィール
起業家さんや経営者さんの『才能を100%引き出すこと』『才能を発揮できるあり方を見つけること』が活動理念です。

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