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場所の美しさより人の美しさ。

―場所そのものの美しさ以上に、人との関わりあいを通して、土地の美しさを知る。情報にあふれるいま、ありふれたメディアの発信以上に、人の『体験』を通して語られる記憶から、その場所の魅力を感じるものではないでしょうか? 人人人。大切なのは人。

昨日はある映像作家さんにオンラインインタビューをさせていただきました。東京の方なのですが仕事の関係で香川県に縁が深く、まーあ香川の良さをいろんな角度から語ってくださる。「いやいや、住んでる人より詳しいんでない?」と、編集担当者さんとともに驚いていました。

少なくとも、今の僕よりは詳しかったですね(苦笑)。行った場所。あった出来事。こと細かく覚えていて、さすが映像作家というべきか、お話していることを追体験するように聞き入っていました。香川っていい場所だなあ、と客観的に感じられて。

ふと途中で気づいて、こんな質問を。

「◯◯さんは香川という場所を、ロケーションや風景以上に『人』で見ているんですね」

そうお聞きすると、やはり「そうですそうです」と。

このインタビューのシリーズでは香川内外の方に『香川とのご縁』についてお聞きしているのですが、今回の映像作家さんの描写が、これまでで一番リアリティがありました。

その理由が、「場所の美しさより人の美しさを見ていたから」だったんです。

寝袋1つ渡されて香川に単身やってきて、そこから作家として活躍できるようになるまで、多くの人に助けてもらったそうです。いりこで有名な伊吹島に行き、荒々しい海の男たちの仕事ぶりを見て、圧倒されたそうです。

すべて、人で見ていた。

人の美しさを記憶と結びつけるためには、積極的に『体験』というものを積まなければいけませんよね。場所の美しさだけなら…早い話、観光雑誌やネットにいくらでも載っています。でも、『体験』した本人でしか語れないことに人は魅了され、その場所を訪れたり、そこで暮らす人を見てみたくなる。

特にこの情報過多な時代ですから、単なる観光雑誌やネットの情報は頭のなかでごちゃ混ぜになり、発信源がどこかなんて記憶されないように感じます。伝え聞く物事の価値というのは、人が人を通して『体験』したことのなかにある。

僕もまぎれもなく、「場所」ではなく映像作家という「人」を通して、香川県のよさを再発見しました。

うーん、、これは観光に携わる者の端くれとして、自分自身がもっともっと『体験』を積んでいかないと。自分自身が発信者という「人」として、もっともっと語ることのできる記憶を積み重ねていかなければ。

「新うどん県泊まってかがわ割」とかね。今利用できますから、とりあえずこれ使おう(笑)。


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