ネットワークの営業を体験してみた。
※今日お話すること、よい子は真似しないでくださいね。
「ん? なんだかやけに人のことをおだてるな」
そう感じてから、テンプレート的なセールストークに変わっていった。
「こんなプログラムに興味あります?」
「私は◯◯だった状況がプログラムと出会うことでこんなに良くなったんです」
分かる、分かるぞ。この流れ。セールスライティングの基本に忠実な話の構成。隣に台本でも置いて話しているのだろうか?
とある飲み会で出会った人。その翌日、電話がかかってきたので出てみたら、ネットワークの営業をされて。なんというか…とても勉強になりました(笑)。
極めつけはこうです。(内心、ネットワークの営業ってこうやるんだ〜と惚れ惚れしながら)「興味ないんで、結構です」と相手に伝えると…
「どういうところが興味ないんですか?」
・・・ないもんはないです。
興味ないものはないに決まってるだろー! しかし、相手も鋼のメンタルです。「そっかー、やっぱり体験してみないと分からないですよね」。
「体験会が◯日にあるんですが、予約しておきましょうか? 私の人生を変えてくれた●●さんが…」
・・・あ〜、予定ありますねえ。
「◯日と◯日でお取りしましょうか? 夜だから参加しやすいと思います」
・・・いや、ほんとに興味ないんで。
人の事情を聞かずに予定ベースで仕掛けてきます。そうか、こうやるのか(笑)。
ちなみに僕は、セールスのスキルそのものは生涯使える価値ある武器だと思っています。けれどそれを、煽りのフルコースにして悪用するのは、許せん。
まあ、このときは面白がって聞いていましたが、種が分からない人はさっさと電話を切ってくださいね。
冒頭で「テンプレート的」だと書きましたが、あまりにセールストークがきれいすぎると、かえって怪しさが際立つんです。種が分かってだけに。それに、「どういうところが興味ないんですか?」と追及されると、
「お前、どんだけ必死なんだよ」
と思っちゃいます。ノルマを課せられているのか、本当はお金に困っている焦りをグッと堪えて、台本を読んでいるのか。
この人の本職について聞いたら、とても儲かるような仕事とは思えなかったので、こうやって人を煽って生活しているんだな、ということがズバッと分かりましたよ。
きっかけとなった飲み会にいた他の人たちにも、しつこく電話で勧誘して回っているらしい。もともと僕が親しかった人には、防衛線を張っておきましたが。
それにしても、やはり鋼のメンタルです。
仕事はスキルやノウハウ以上に『考え方』が大事だと思います。どれだけ優れた技能を持っていても、それをコントロールできる自分がいなければ宝の持ち腐れ。
しかし、頼れるはずの自分の『考え方』を、他人にコントロールされて獲得したメンタルなんて。自分が間違っていることにすら気づけないメンタルなんて、本当に価値はある?
もっと、他のことに使えばいいのに。
そう思った、ネットワークの営業を体験してみた日のこと。繰り返しますが、決して真似しないでくださいね。
今日はちょっとしたリスクマネジメントのお話でしたが、ちゃんと役立つ内容も書いているので、よければ他の記事も読んでみてください。
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