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高松商工会議所で無料講演を聞いて100万円分の金言を得た話。

―普段、自分が関わっている業界だけじゃなく、異業種から話を聞くって大事ですね。頭のなかで同じように考えていることでも、フィルターが違えば使う言葉が変わります。違うフィルターを通して発せられる言葉の方が、自分の言葉より分かりやすかったりもする。そうかそうか、異業種を知るとはフィルターを知ることなのか。

昨日、高松商工会議所で中川政七商店・13代目中川政七会長の無料講演があったので、聞きに行ってきました。中川政七商店は残念ながら四国には店舗がないのですが、日本の工芸品のよさを生かした、安心感あふれる生活雑貨を多く販売されています。

東京にいた頃、東京駅のKITTEにお店があったので、人に贈り物をするときはたまに行っていました。(ちなみに会長ではなく社長の方は、高松出身の方だそう)

中川政七会長は現在は小売の方は離れ、国内の工芸メーカーを再生させるコンサルティングに集中して仕事をされているそう。一貫してポリシーとされているのが経営とブランディングで、のっけからブランディングに関わるかなり濃い話が始まったので、

「え? 『工芸のあり方』みたいな話だと思っていたけど、今日こういう話なの? スゴい!!」

と思いながら、メモにペンを走らせていました。濃すぎてペンが追いつかず、だんだん文字が汚くなっていくよ。。

『本当の付加価値は、商品の機能+カッコいいデザインのような、取ってつけたようなものじゃない』

といった言葉とかね。

いやおっしゃる通りで、ブランディングってかなり抽象的な概念なんですけど、工芸目線からお聞きする(というか中川政七商店目線から聞く)ブランディングはかなり噛み砕かれていて、「なるほど!」「なるほど!!」の連続でした。

たぶん、僕の自分の頭のなかでも、同じような考えはあるんです。でも、異業種のフィルターを通すことで、使う言葉が変わる。中川政七さんが、いわゆる工芸という一種アナログなジャンルの方々に向けて使っている言葉なので、なにしろ1つひとつの言葉が分かりやすい。

本当によく、練られている。

で、僕はまた違うフィルターを通して発せられた言葉を、今日から自分のものにできるわけです。異業種から話を聞き、知識を得るってこういうことなのか。久しくなかった感覚だったので、終わったあとも興奮しっぱなしでございました。

いってしまえば無料講演なのですが、僕にとっては100万円分の価値です。人の話も情報も、聞き手次第・受け取り手次第。自分の言葉に変えられたら、それは宝物です。

宝物じゃダメか。しまっておいちゃダメか。金言とか? 語彙が・・・(笑)


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