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【地域メディアの作り方⑧】人の感情を先回りせよ

香川県高松市で地域メディアを運営している、元編集者のしかシカです。

本シリーズ【地域メディアの作り方】では、僕が地域メディアを運営するにあたって実践していることや考え方をシェアしています。


今回の話題ですが、まず下の画像を見てください。

高松 スイーツ テイクアウト - Google 検索 2021-05-25 19-36-13

今までも、お店のレビューなど個別記事では、Googleにトップページ表示されるものがいくつかありました。

が、いわゆる激戦区の「まとめ記事」でトップページ表示されたのは、初めて!


自分でも驚きました。
今年3月に始めたブログの記事が、大手の比較グルメサイト・旅行サイトに次いで「トップページにふさわしい」と、Google様に思われているわけですからね。

記事はこちら
↓↓↓


この記事を投稿したのは本note執筆時点の1ヶ月半前、2021年4月上旬。
ここまで上がってくるのに、狙いがあったのは確かです。

|コロナ禍だからこそ、人に喜ばれることは?

4月上旬頃、我が地元・高松でもコロナウイルス感染者が増え、外出を控える空気感でした。
特に、店内飲食は…

地域メディア運営者としては、かなり痛手。しかもまだ、始めてひと月だし。
(あと僕、昔編集者をしていて、飲食店の記事を書くのは特に得意としていました)


うーむ。。


と攻めあぐねていたところに、お世話になっている小澤竜太さん(https://note.com/ozawaryuta)からの助言。

「店内で食べるのがはばかられる空気なら、テイクアウトの記事を書けば、喜んでくれる人がいるんじゃないでしょうか」


なるほどねー、テイクアウト。
店先で買うテイクアウトなら、感染に気を遣いつつ、美味しいものを食べられる。

そういう情報を求めている人、そしてこれから求める人は、きっといるに違いない。


地域メディアの大先輩・ジモハック湘南の齋藤浩平さん(https://note.com/datura8923)も、昨年のコロナ禍、同じことをしていました。

成功事例があるわけだし、これは取り組む価値がある!


速攻で僕のホームグラウンド、高松中央商店街のテイクアウトグルメをリサーチし、「スイーツ」に的を絞りました。

翌日には商店街に向かい、のべ3日間かけ、時に若い女の子たちに混じってスイーツを食べまくったわけです。
(アラサー男が)


そしてすぐ記事を書き、すぐ投稿しました。

|「テイクアウト」そのものの需要が、地域で急激に伸びた

投稿したあと、どうも「アクセスがじわじわ伸びているなあ」と分かったのは、5月中旬頃。


香川県独自の非常事態宣言が出て、しばらく経った頃でした。

Googleサーチコンソール上にも、「高松 スイーツ テイクアウト」「高松 商店街 テイクアウト」「高松 商店街 スイーツ」などなど、いろんな検索表示のキーワードが並び始めて。


あ、「テイクアウト」の需要そのものが県内で伸びているんだ!


まだまだ弱小ドメインの我がブログをわざわざ探してくれている可能性は低いし、だとしたら、テイクアウトスイーツを求めている人が多いんだ、としか考えられませんでした。

結果的に、人の感情を先回りできた形になりました。


コロナも4月だけの突発的なものじゃないし、5月になってヒドい事態にならなくても、どこかのタイミングで、この記事は求められたんじゃないのかな、と思います。

|人の感情を先回りしよう

マーケティングの世界では「ユーザーの行動を予測せよ」なんていいますが、本記事ではここまで、あえて「ユーザー」といった言葉は使いませんでした。

人の感情・気持ちって、そういったテクニカルな言葉を使った途端に、どこか自分とは遠い無機質なものに考えてしまいがちだから。
(「フォロワー」とかも、あかんねー)


これ結構、ポイントだと思います。「ユーザー」より「人」。

人に喜んでもらうことが、情報発信の原点です。


1ヶ月後、2ヶ月後、社会の人々はどういう暮らしをしていて、どんな感情を抱いていて、何を求めているだろう?

そんなふうに近未来を考えながらネタを思案すると、手応えのある記事が書けるかもしれません。


今回の成功事例共有、これから地域メディアをやってみたい方のお役に立てれば幸いです。

ではでは。


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