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やらない習慣、やらないブランディング。

きっぱり「やらない」と決めれば、目の前の世界が変わる?

人に追い立てられるようにして仕事をしていると、今本当はしなくてもいいことにまで手をつけてしまい、物事の優先順位がバグることがあります。

タスクを前から前から片付ける人に多い特徴ですね。ずっとそうやってきたから、生産性が悪いと分かっちゃいるけれど変えられない。ガラッと習慣を変えてしまうのが怖い。

克服するには多大な勇気を注ぎ込む必要があります。

けれど思い切って変えてみれば、いかに自分が無駄なことに時間を費やしてきたのかが分かるもの。

思い切って電話の電源を1日中オフにしてみたら、用件の内容は9割がた自分じゃなくても対応できるような内容だった、なんて逸話もよく囁かれることです。実際僕も経験があります(笑)。

「やらない」ことによる恩恵は、習慣や時間の使い方に限りません。ブランディングでも同じことがいえます。

先日、地元・香川県高松市の名産品である、庵治石の加工会社へ伺いました。

庵治石は石材として国内でも最高級の品質を誇り、彫刻家のイサム・ノグチが惚れ込んだことでも知られています。

しかしながら、大小無数にある加工会社のなかで統一規格がなく、その価値を保つことが庵治石に関わる人各々の裁量に委ねられている現実があるそうです。
(諸般の事情で詳しく書けませんがご容赦ください)

伺った会社の社長さんはこう話されていました。

「だからこそ、売る場所には徹底的にこだわるし、売らない場所には絶対に売らない」

損得ではなく、売ってしまうことで価値を落としてしまう場所では売らないということです。

その石材会社で新たに作ったブランドでは、徹頭徹尾「やらない」を貫くことで、業界外からコラボレーションの依頼が尽きないなど新風を巻き起こしています。

ビジネスですから目先の利益に目が眩むこともあるはずです。じっくり耐える期間もあったことと思います。もともと在籍していた職人には

「うちは今後、石の価値を高めて若者が『カッコいい』と憧れるような仕事を創っていく!」

だから、方針が合わないというなら辞めてもらっても構わない、とまで話したそうです。

庵治石の要は加工する職人です。会社の心臓たる職人に、自分の意思をきっぱり伝える凄み。

ここまで「やらない」を貫けるからこそ、ブランドとしての価値が揺るぎないものになっていくのだと感じさせられました。

ちなみに、職人は社長の力強い姿勢に共感し、無事会社に残ったのだそう。そんなストーリーもまた感動的ですね。

「何をやるか?」ばかりが取り沙汰されますが、「やらない」を決めることも立派な行動指針の策定作業です。行動指針が明確なものになればなるほど、生き方の質も仕事の質も変わってくると思います。

先に書いたように、今までの習慣をいきなり「やらない」に変換するには多大な勇気が必要です。我慢の期間も、間違いなくあります。

しかし、大きなブレークスルーは一夜にして起こるものではないですよね。そんな夢物語が世の中にあふれていたら、誰も苦労しない。

「やらない」と強く決められるほど、自分の行いを信じられるかどうか。決断が揺らぐようでは、それは一生かけて続けられるものではないかもしれません。

自分に言い聞かせながら、改めて行動を見直したいと思います。あなたはどうでしょう?


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