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ターゲットは「絞るな」
起業している人は特に、ビジネスの先輩にこんなことを言われたことはありませんか?
「ターゲットを絞れ」「狭めろ」と。
これ、間違ってはいないのですが、マーケティングのリテラシーがないままに「絞って狭め」ようとすると、ターゲットを脳内で“創作”してしまうハメになるんですね。
“32歳独身のキャリアウーマンで、週末になると1週間の疲れを癒すためにスペイン居酒屋に立ち寄ってシェリービールで乾杯することが好きな人”
いるかもしれないけれど、たぶん相当マイノリティ…!
つまり、ターゲットを狭めすぎると、市場が限りなく小さかったりなかったりするポイントを探すことになります。これではビジネスが成立しなくなります。
私自身、「絞る」「狭める」の定義がず~っとしっくりきていなかったのですが、こう言い換えてみると納得ができました。
「ターゲットの解像度を高める」
カメラのレンズの焦点を合わせていくようなイメージです。(レンズも“絞り”だからある意味「絞る」ですね)
あるいは探偵になったかのごとく、相手を丸裸にするように調べつくす。そんなイメージ。
解像度を高めようと思ったら、実態(実物)をまじまじと観察する必要があります。見えている網の目を細かくしていかなければいけない。
「自分の目に見える」がポイントですから創作は敵です。もちろん最初こそ仮説を立てますが、実在のターゲットにアジャストしていくことが大事です。
ちなみに、創作は敵ですが妄想は正解。
また分けわからんこと言い出した、と思われたかもしれませんが、ターゲットが
どんなことを考えているだろう?
何が好きで何が嫌いだろう?
休日何をしているだろう?
のように妄想することは解像度を高める訓練になります。要は「くっきり見える」ことが重要なので、見るために必要な情報を補完することはイメージ力を高めてくれます。
間違いなのは「絞る」「狭める」という言葉尻だけに惑わされ、いもしない(あるいは自分に都合のいい)ターゲットをでっち上げてしまうこと。
これはたいてい外します。
実に実に奥が深いのですが、「ターゲティング」が上手になるには普段から人に関心を持つこと以外にないと思います。
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