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批評家になってはいけませんねえ。

これはもうクセだから治らないと思うのですが、口を開けば批評から始まる人っていますよね。

「打ち負かす」「言い負かす」ことが目的の人。自分の型にはめたり、自分のペースに乗せたりしようとする人。

批評が生み出す作用を考えると、「意味あるのかなぁ」と首をかしげてしまいます。

先日も打ち合わせをしていて、参加者が不安を抱いているのに(顔に出ていた)、それを上から押し潰すような対応をしている人がいました。「打ち負かす」です。

残念なことに、批評をする人は自分が批評していることに気づいていないケースがほとんどです。「自分は論理的に正しいことを言っている」「人のためになることを話している」と思い込んでいるので手がつけられません。

本来は相手が不安を抱いているのなら、押し潰すのではなく、その不安の原因をつまびらかにすることが正解だと思います。

「何が不安なのか?」を知って適切なフォローをすれば、コミュニケーションは信頼のあるものに変わります。

批評側に立たないためには「聞く」こと。ちゃんと「聞く」って本当に奥が深いです。

「口を挟む」なんて言葉があるように、人間はついつい自分のことを話したくなる生き物です。これは種に備わった性質だから仕方がない。

大事なのは、口を挟みたくなるという性質を認めてなお、口を挟まずにちゃんと聞くことです。動物的本能にいったんストップをかけるわけですから、実際問題難しいと思います。

(動物的本能を本能のままに解放させてしまっているのが批評家です…)

が。できないことではありません。自分の意見が口から出そうになれば、意識して2秒、言葉を飲み込む。僕も完璧ではありませんが、完璧であろうと極力心がけています。

すると面白いもので、行動ベースで意識が変わるといいますか、相手の意図をきっちり理解したり、不安なことを漠然とした不安にとどめず“正体”を探ったりするクセがつきました。

まさに一転、です。批評してしまえば相手を不快にさせるだけですが、「まず聞く」に徹すれば親密感に変わるんですね。「ちゃんと聞くこと」は最強のスキルの1つだと思います。

そして…自分の身を滅ぼしかねない「批評体質」には重々注意してください!

繰り返しますが動物的本能のようなものですから、僕たちに必ず備わっている性質です。意識してそれを抑えられるかどうかが、分かれ目です。


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