世界でもっとも人気な色は何色なのか?
ビジネスに使えるデザインの話
ビジネスにデザインの知識はけっこう使えます。苦手な人も多いから1つ知るだけでもその分アドバンテージになることもあります。noteは毎日午前7時に更新しています。
世界でもっとも人気のある色は「青色」
「人間は何色が好きなのか?」という根源的な疑問を解き明かすべく、世界的な調査が行われました。4つの大陸の10の国々(一部地域)を対象にした調査です(※1)。対象国は、英国、ドイツ、アメリカ合衆国、オーストラリア、中国、香港、マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシア。
上のグラフは各国での好きな色調査の結果です。ご覧の通り、地域に関わりなく一位でした。二番目に人気の色は、赤、緑が多く、香港だけ紫色が2位になっています。
別の調査では青緑色
製紙メーカーのG . F Smithが、デザインエージェンシーの“Made Thought”の協力を得て実施した調査は、2017年1月から開始し、オンライン投票を通じて100カ国以上、3万件の解答があったものです。この調査により、もっとも人気があったのは、美術大学を卒業したアニー・マーズ(Annie Marrs)が選んだグリーンで、彼女の名前をとってマーズグリーンと名付けられた色です。(調査後、この色の紙シリーズが発売されました)。
男女差は?
メリーランド大学で行われた最近の研究(※2)で、社会学者のフィリップ・コーエン(Philip Cohen)氏は、約2,000人の男女を対象にして調査しました。その結果が次の円グラフです。
なぜ人は青色を好むのか?
では「なぜ人は青色を好むのでしょうか?」。これがちょっとわからないんです。推測としては、青色には、リラックスした気持ちにさせる効果があり、青い部屋で仕事をすると生産性や創造性が高まるという研究結果が出ていたりします(※4)。
理由ははっきりしませんが、とにかく人は青色が好きで、特に(アメリカでは)男性のほうが青を好むようです。
青色を使ったロゴ
WindowsのロゴはWindows7までは4色および黒が使われていましたが、Windows8からはブルー一色のロゴに変わりました。ワーナー・ブラザースもまた青一色にロゴが変わっています。
まとめ
世界でもっとも人気のある色は、青色または青緑色のようで、それを反映してか青色のロゴも世界中に多数存在しています。そして仕事の生産性も上がる効果まであるかもしれないわけです。
これを機会に、青色がどんなところに使われているのかに注目してみるのもおもしろいかもしれませんね。
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参照
※1
※2
※3
※4:Savavibool N, Gatersleben B, Moorapun C. The effects of colour in work environment: A systematic review. Asian J Behav Stud. 2018;3(13):149-160. doi:10.21834/ajbes.v3i13.152
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