【書評】お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
会社員は会社が代わりに税金を払ってくれているので、お金について学ぶ機会ってあまりないのでは?
今回は、とある書籍を読んで、会社員とフリーランスの税金や制度についてまとめてみました。
読んだ書籍はこちら↓
漫画家:あんじゅ先生(@wakanjyu321)
税理士:大河内先生(@k_art_u)
本書は、フリーランスの方をメインに、各種税金、経費の考え方や確定申告のやり方を学べます。
後述してますが、フリーランスに限らず、会社員の方も勉強になります。
1.1. マンガなので読みやすい
税金って入り口から難しいイメージですが、
ほぼマンガなので、わかりやすいです。
そして、漫画家のあんじゅ先生、税理士の大河内先生。
二人のキャラクターの癖が強いところも魅力の一つです。
(自分はこの本を読んでお二人のTwitterをフォローしました(笑))
1.2. フリーランスだけでなく、会社員も勉強になる
フリーランス向けではあるものの、会社員も税金について学べます。
会社員は会社が年末調整を行ってくれるので、税金をよくわかってなくても大丈夫だったりしますね。
本書には自分自身がどのような税金を払っているのかなど学べます。
次の章からは、会社員とフリーランスを比較しつつ、
税金や制度についてまとめてみました。
2.1. 所得税と住民税
まず、会社員とフリーランスともに関係のある所得税と住民税。
会社員は毎月の給与から所得税と住民税が天引きされています。
・所得税⇒稼いだ所得に対してかかる税金
・住民税⇒自分が住んでいる都道府県&市町村に払う税金(所得の10%)
★住民税は所得が決まってから、決まります。
そのため、住民税が給与から天引きされる時期にズレがあるので、図にしてみました。
つまり、2018年の住民税は、2019年6月~2020年5月の間で天引きされるのです。
なので・・・
フリーランスになるぞ!と会社を退職したら、
給与から天引きされるはずだった住民税は天引きされずに、自分で払わないといけなくなります。
これを把握しておかないと、忘れたころになかなかの出費が襲ってきます。
2.2. 事業税
フリーランスの場合、所得税と住民税に加えて、事業税が発生します。
事業税・・・所得に対してかかる税金
★職種によって払う人もいれば、払わなくてもいい人がいる!
2.3. 会社員とフリーランスの違い(税金や保険)
【税金の計算】
・会社員→会社が年末調整
・フリーランス→自分で確定申告
【納税】
・会社員→会社が納税してくれる
・フリーランス→全部自分で対応
【社会保険】
・会社員→半分会社が出してくれる
・フリーランス→全額負担
⇒会社員はほとんど会社がやってくれるのに対して、
フリーランスは全部自分でやらなくてはいけません。
さらに…
フリーランスはつらいよポイント
①確定申告、年金、社会保険など自分で手続きをしなくてはいけない
②扶養の制度が使えない
③「国民健康保険」は「健康保険」より得点が少ない
④「国民年金保険」は受取額が少ない
【補足】
>>医療保険
・会社員:健康保険
・フリーランス:国民健康保険
★国民健康保険は出産手当金や傷病手当金がない
扶養制度が使えない、支払う金額が高い
>>年金保険
・会社員:厚生年金保険
・フリーランス:国民年金保険
★厚生年金保険は、国民年金保険に上乗せされて給付される年金。
→つまり、会社員は 国民年金保険+厚生年金保険
>>扶養制度
【社会保険の扶養】
扶養してもらう人の健康保険と年金保険の負担が0円に
★条件:扶養してもらう人の年収が130万円以下
【所得税の扶養】
扶養する人の所得税が安くなる(配偶者控除)
★条件:扶養してもらう人の年収が103万円以下
→103万円以上130万円以下で配偶者特別控除になります。
フリーランスになるって結構リスクが高い印象ですね・・・
その反面、会社勤めってかなり手厚いですね。
3. 最後に
フリーランスって大変そうなイメージでしたが、税金面や待遇が会社員と比べるとさらに大変だとは本書を読むまで知りませんでした。
何事も知識を得て備えることが大事ですね。
という自分も以前勤めていた会社を早く辞めたくて、辞めた後について考えたり、調べるのを怠っていた経験があります。
(保険証はどうなるの?住民税?と苦労しました(汗))
会社員は会社が年末調整をしてくれるので、自主的に学ばなければ、
なかなか学ぶきっかけがないような気がします。
知ることでいろいろ控除が使えたり、備えることができます。
また、いきなりフリーランスは不安だな、って方は副業についても紹介されているので、ぜひ読んでみてください。
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