記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ゴールデンカムイ尾形への激重感情を吐き出す

皆さん、尾形百之助は好きですか?

私は好きだったのですが途中尾形絶対許さん状態を経て最終回まで読んだ今はとても複雑な気持ちです。
本当は誰かと語り合いたい!でも相手がいないのでひとまず文章にしました。怒りやストレスは文章化するといいらしいですし、怒りの炎が燻った時「尾形 スチェンカ」で検索してボコボコにされた尾形を見たりするのはあまり健康的ではないですから…

※ネタバレあります!!


尾形の最初怖かったですよね。初登場時は今思えば何か味わい深いというか、谷垣を追って現れた尾形と同一人物と認識できませんでしたが…
なにやら洗練されたデザインになり、かっこいい狙撃スタイルを披露、正直よく分からなかったけど素人にもすごいと伝わる射程について語るなど、何か重要そうな奴きたと感じました。
それからも忘れた頃にふっと出てきては強キャラ感を醸し出す尾形。茨戸の理髪店に現れた時はうわっまたお前かと恐ろしかった…

でもこの頃はまだ緊張感と味のある悪というか、コウモリ野郎としても全然許せるラインだったんですよね。

それから何やかんやあって杉元アシリパ白石と一緒にいることになった尾形。ついにあいつが主人公パーティに!とテンション上がりました。元敵の強い奴が一緒に行動するとか私は大好物なのでちょっと尾形の事も好きになったんです。
狙撃の腕で頼りになるのはもちろん、アシリパに餌付けされたり、ドヤ顔したり、裸になったり…尾形が、あの尾形が一行に馴染みはじめたのです。明かされる悲しい過去。親父最悪だな…そして百之助少年を抱きしめてあげたい!鳥撃ってくれたの〜ありがとう、今晩は唐揚げ(?)にしようねとか言いたい…

私の中でジワジワ尾形株が上がり、初めて尾形がチタタプやった時とか本当に嬉しかったです。皆そうですよね?このまま仲間になるんだなぁと思ったのは私だけではないはず。

しかし網走で大事件が起きます。尾形株大暴落。尾形どうして…?いや待て、本当に尾形がやったの?鶴見中尉側の別の誰かとかかも知れない…などと動揺しました。

画像3

↑不穏なメンバーで行く樺太

それから尾形は妙に爽やかで不気味な感じになり「元気を出すんだ、行こうアシリパ」など今までの尾形からは考えられないゾワ〜っとするセリフが出たり、自分の中で「尾形は杉元の代わりになろうと頑張ってるよ!」という気持ちと「この感じは信用できないでしょ…」という気持ちがぶつかり、低迷する尾形の株。
ヒンナも言ったし、超かっこいい狙撃対決などもありもう一度だけ尾形を信じてみようか…と思ったところでついにあんこう鍋事件勃発。
本性出したなおがたぁ!!
勇作殿も草葉の陰で泣いてるに違いありません。
そこからは地獄の展開。世話になった医師に恩を仇で返し、バルチョーナク、すごい顔を披露し逃走、と一気に私のゴールデンカムイ悪人ランキングを駆け上がり鶴見中尉を押しのけてトップに立つ尾形…

画像2

↑勇作殿にいつか言ってやろうと頑張って覚えたのかな?かっこよかったけど2回も言うから鯉登少尉が覚醒

一時でも尾形に心を許してしまった自分を恥じました。もうメンタルはズタボロです。でも不思議と尾形はこうでなくっちゃね!!みたいな気持ちもありました。
余談ですが馬で逃げていく尾形がLINEスタンプになっていて、私は事あるごとに使っています。

さすがの私ももう尾形が仲間として受け入れられることはないだろうなと感じました。下衆感漂う過去回も追加され、深すぎる闇にもはや見守るほかありません。
尾形に容赦なく悪口(?)を浴びせる宇佐美とのバトルは大興奮でした。

尾形のラストついては色々な考えがあると思うのですが、勇作殿が愛してくれていたとか祝福されていたとか本当にそうなのかは分からないし、私から見ると救いは全くない。
でも尾形が心から「愛されていた、祝福されていた」と思えたことで、尾形にとっては救いのある最後だったのかなぁと思います。尾形自身自分が何がしたかったのかよく分かっておらず、色々鶴見中尉に話していた理由とかは本音を装った建前で、自分は祝福されていたと確認したかっただけなのかなとも思います。
鶴見中尉、アシリパ、杉元に、理想の「お父っつぁま・おっ母・勇作殿」の姿を見てたのかな…

画像2

↑私が考えた尾形の最期

尾形が悔やんで悔やんでボロボロで「故郷に帰っておっ母のあんこう鍋を勇作殿や杉元、アシリパ達と一緒に食べたい…」とか思いながら退場するのを待っていたはずなのに。お疲れ様でした、ゆっくり休んでください…とも思う自分に少し驚いています。

私はアンチなのか、ファンなのか…宇佐美が言うように私も可愛さ余って憎さ百倍で執着してるんだろッて事なんでしょうか?

最後になりましたが、ゴールデンカムイを読んでなぜか一番泣いてしまって、今も印象に残っているのはフチが歌う子守唄が尾形にかぶるシーンです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?