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【小説】あと50日で新型コロナウイルスは終わります。

~双子妊娠~

「⚫⚫さん、ようやく妊娠できたと思って喜んでいたら双子で、この先、新型コロナウイルスが収束するかどうか分からない中、お産に子育てに経済的に、不安でしかないって。」

「不妊症治療の一環で排卵誘発剤を使うと多胎(双子、三つ子、…)妊娠になりやすいんだよね。母胎保護だけでなく、彼女に対する傾聴も、よりいっそう丁寧にやっていかないと。」

* * *

大山加奈さん 双子妊娠を報告「ふたつの新しい命を授かりました」 公表に悩みも

スポーツ スポニチアネックス 2020/9/28 16:39

 バレーボール元日本代表でスポーツ解説者の大山加奈さん(36)が28日、自身のブログで双子を妊娠中であることを明かした。

 大山さんは「みなさまにこんなご報告をできる日が来ることをずっとずっと夢見ていました…5回目の結婚記念日を迎えた本日…ふたつの新しい命を授かりましたことをみなさまにご報告させていただきます」と喜びの報告をした。

 「一般的に安定期といわれる時期にはいりましたので ご報告させていただく運びになりましたが」と一般的な“安定期”には入っているとしつつも「こうしてご報告すべきかどうかとても悩みました。。。」とも。

その理由は2つあるとし、

「ひとつは双子には安定期がないということでこのような時期に発表して良いのかということ」だとし、

「こちらはお仕事との兼ね合いもあるので 発表すべきかなと思い決心しました。現在はかなりセーブさせてもらいながら できる範囲でのお仕事をさせてもらっています」とつづった。

 さらに「もうひとつは私自身 長い間不妊治療をしてきて このような報告に少なからず 胸を痛めたり落ち込んだりという 経験があるからです。。」と大山さん。「フォロワーさんの中には 同じように子供を望み頑張っていらっしゃる方やたくさんの涙を流して来られた方がたくさんいらっしゃるので そういった方たちのことを考えると 簡単には妊娠しましたーと発表できないなと…」と複雑な心中を記しつつ、「ただ、みなさんいつも私の望みが叶うようにと 応援してくださったり 励ましたりしてくださいました。私の分まで神社でお祈りしてくださっている方も… そんな風に応援してくださったみなさまには ちゃんとご報告すべきだと思い 今回の発表に至りました」と経緯を明かした。

 「ふたつの尊い命を授かることができましたが 自分自身も苦しんできたことを ずっと忘れずにいたいと思っています」と大山さん。今後も発信は続けていくとし、

「コロナ禍の妊娠出産であり 高齢出産、双子のリスクなど 不安も多々ありますが お腹の中のふたりの天使を無事に出産できるよう 日々穏やかに過ごしていきたいと思います。温かく見守っていただけたら幸いです」と呼びかけ。

最後にお腹にそっと手を当て、それを愛犬が見つめる温かい写真を添えた。

 大山さんは2015年9月、一般男性と結婚したことを自身のブログで発表していた。

* * *

“36歳”で“高齢”出産と呼ばれていることに驚かれた方もいるかと思いますが、産婦人科医学界では、

✔初産の場合では35歳以上で、
✔経産婦の場合は40歳以上で、
それぞれ高齢出産になります。

ちなみに、40歳以上の初産婦(高年初産婦)は、母胎がどんなに健康であっても、ハイリスクに該当します。

さらに、いかなる年齢でも、多胎出産はハイリスクに該当するので、クリニックで妊娠が判明しても、緊急帝王切開や輸血、新生児対応ができる専門の病院に転院させることがほとんどです。

さらにさらに、多胎妊娠はその種類により、ハイリスクの度合が異なります。

「本人がいちばん不安でしょうがないだろうけど、パートナーにいっぱい協力してもらって乗り越えてほしいわね。」

⚫⚫クリニックは元々お産施設が無い産婦人科なので、妊婦さんは全員紹介状を発行して他院に転院してもらっているのだが、双子を妊娠した彼女には、ご本人の希望を最大限尊重しつつ、専門病院をかなりに早めにピックアップしている。

「総合病院によっては感染科も備えているところがあって、新型コロナウイルス対応でてんやわんやだから、転院先の都合も考慮して早めに紹介状を出さないと、最悪、お産先が決まらないなんてことが出てくるかも。」

長い不妊症治療が終わり、ほっと息つく暇などなく、双子を妊娠した彼女には、他の妊婦さんよりもやらなければならないことが山積みなのだった。

新型コロナウイルスが終わるまで、
あと50日。

これは、フィクションです。

 ◆自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口

 ▼いのちの電話 0570・783・556(午前10時~午後10時)、0120・783・556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

 ▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570・064・556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

 ▼よりそいホットライン 0120・279・338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120・279・226(24時間対応)

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