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幸せな時間を記憶することが人生の意味



「 あ、どこか遠くへ行こう 」


そう思った10分後にはホテルと航空券、野球観戦チケットの手配を終えていた。


勿論、このコロナ渦の中だ。色々な悪い可能性が頭に浮かんだが、もう限界だった。自粛、制限、閉塞世界の落ち着かない人間関係。これまでにない経験をし、先の見えない期間の中、良い方へ向かおうと出来ることはしてきた結果、自分の我慢出来る量をとっくに超えてしまった。批判を覚悟で旅行を決めた。



「 野球を観に行こう 」



成田空港発・新千歳空港行き


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10月30日12時。私は39Lのキャリーケースを引き、札幌駅南口を抜けて大きく息を吸い込んだ。気温はそこまで低くなかったが、鼻から入る空気が冷んやりとしていて、ここが北海道だと再認識させた。


15時にJ Rタワーホテル日航札幌にチェックイン。

そして、東豊線に乗り福住駅、札幌ドームへ。


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10月30日、31日、11月1日と今シーズンホーム最終3連戦。初日はS席で1塁側。2日目はB席でショート裏。最終日はA席で初日よりもさらに1塁側。



コロナ対策で市松文様になる客席。自席から立つこと禁止、大声での声援禁止。ここでも色々な制限がされる中、心は晴々とし、身体中の血液が流れている感覚が分かった。



今シーズン、小さいアイフォンの中でしか動いていなかった憧れのスーパースターたちが、私の肉眼でその指先、足の屈伸、何なら筋まではっきり見える。



そうそう、私は23番の渡邉諒選手のファンだ。

理由は凄く単純だが、自分の記憶の中で初めての同年生まれ、同学年の選手だから。自分と同じ歳の人が、グラウンドで走り回るたび、大きな声を出すたび、直球破壊王子の名のごとくストレートを捉えた時、あるいは見逃しをして悔しそうにベンチに戻る時。どの瞬間をとっても心臓が締め付けられる。無条件に頑張って欲しいと思う。野球選手という夢を叶え、想像できない苦しみやプレッシャーを、あの大きな背中で背負い、その情熱をプレーで語ってくれる渡邉選手は私にとって、憧れそのものなのだ。



その選手を現地で応援できて、近くに座るファンの人達と一緒にヒット1本で喜び、ビハインドでドキドキし、勝敗を分かち合い。また浦野選手の引退セレモニーでは涙を流し、ありがとうと強く思ったり。



これほど激しく沢山の感情が短時間で動いたのはいつぶりなのだろうか。



大人になって会社員になり、子供の時には行きたくても行けなかった野球観戦、チケットを自分で帰るようになり趣味としてきたが、もしかしたら初めての感情の幅だったのかもしれない。今まではリフレッシュやストレス発散の感覚が強くあったが、堪えてきた分の反動というか、喜びの爆発。


今回今シーズン初観戦では、感じたことのない高揚が毛穴から吹き出る感覚。それを共感しあえるファン同士。そして夢を観させてくれるスーパースター。



3日間、札幌駅と福住駅以外どこにも行くことなく、ご飯は球場飯、野球と時間潰しのコーヒータイムのみの旅行になったのは、自分がそれを望んだからだ。この眼福、幸せにズブズブと浸かっていたかった。



遥々、北に登ってきたのに、自分用のお土産なんて何一つ欲しいと思わなかった。


「 幸せだ、と強く思う記憶ができた 」 これが全ての意味だ。



人生ってお金を稼いで、そのご褒美として物を残し、生活を豊かにして、誰かと過ごすことが幸せなのかと信じていた、そのための仕事、人間関係だと。でもそれが全てではないんだと確信した。



私の思う人生は、私が目指す人生は、

【 幸せな時間を経験するために働き、それによって生じる喜びをまた新たな幸せな時間に繋げ、その繰り返し。その経験を記憶に残し豊かになり、それを誰かと共有すること】へと変わった。



コロナは私達から当たり前のことを、当然のように何食わぬ顔で奪い変化をもたらした。それを憎み、苦しみ不平不満をたくさん漏らしてきたけど、本当に大切なことを体感することができた。


そして

その背中を見て、その先の夢を一緒に願い、活力を与えてくれるプロ野球は、無くてはならないものだなと、強く感じ、感謝感謝の3泊4日だった。何だかひと回り大きくなれた気がする。ありがとう




明日で今シーズン最終戦。
頑張れ!北海道日本ハムファイターズ!

そして、私も頑張れ!出来ることを続けよう!
次に待っている幸せな時間に会いに行くために!


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また、来年、ここへ帰ろう。

ありがとう憧れのヒーローたちへ。



#スポーツ観戦記 #北海道日本ハムファイターズ #憧れのヒーロー #関東のファイターズファンより





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□ 1995年8月17日千葉県生まれ:25歳会社員 □ 野球観戦と料理と旅について □私と誰かにとっての優しさを