おもちゃのGESTARに侵食された双子
「もういっかい、双子の誕生日のパーティーをしようか」
一昨日、お泊りに来ていた従姉妹と叔母を送ってきたあと、
子どもたちそれぞれがゲームに興じている中で、夫が何気なくそう言った。
双子、5歳になる
先日、双子は5歳の誕生日を迎えた。
私のお腹の中で、一緒に育った双子。
私から同時に命が出てきたときは
「本当にふたり、入っていた……」
と感心したものだ。
双子兄の誰にでも挨拶しに行くその手を引き戻し。
双子弟の逞しい身体からほとばしる泣き声に耐え。
双子って大変だなあ、こんな感じなのか……と毎日思いながら、
育休取得した夫と、じっくり向き合って育てた。
その双子が……5歳……です……(涙が頬をすうーー)
そして、すでに先週末に双子の誕生日パーティは実施済みではあったのだが。
今回のこの、夫の新たな提案。
にわかに沸く会場。(in 自宅リビング)
子どもたちは「どうして?どうして?」とワクワクした様子で夫に聞いた。
「双子だからって、いつも全部いっしょにされちゃってもさ、もったいないじゃない。双子なんだもん、ふたりいるんだからさ。
2回あってもいいじゃない?」
ああ~~~~~たしかに!!
次女と双子兄は、そりゃそうだ!というようなトーンで返した。
いやいや~~~なかなか、この考えに至る双子のパパはいないと思うよ?
みなさん、あなた方のパパは最高じゃないですか?
どうですか?もっと褒めませんか?
くう~~~~~しびれるぜエ!!!
そうしつこく5児に向けてパパを褒めたたえる啓蒙活動をしたいところだったが、
大人なのでやめました。(エライ!)
GESTAR(ジスター)にとりつかれた双子弟
「誕生日プレゼントはどうする?」
これが「サンタさんになにをお願いする?」の場合には
聞くたびに二転三転するのだが。
(そしてその度に大慌てするサンタ)
今回、質問の答えはあまりブレなかった。
双子兄は、YouTubeで何度も観ていたからだろう。
「カービィのデスカバリーの新しいのやつ!!」
ちなみに大して新しくはない。。(2年前…)
ただ、たしかに良ゲーム。
いっしょにラスボスをすでにクリアした。
昔からカービィゲームに親しんできたオタク心がくすぐられる要素も満載。
やはりカービィはかわいい正義……
双子弟はなにかというと、こちらもブレずに
「ジスター!」とのこと。
これ。
花の形をしたブロックのようなもので、立体的にも平面的にも自在に形が作れるというもの。
実はこいつを、保育園で毎日毎日、双子弟が真剣に組み立てているのだ。
そう、彼はすでにジスターに侵食されている。(ゴクリ…)
ジスター中に万が一お迎えに行こうものなら、
「これからジスターだったのにい~~~!!!」と号泣されるのだ。それはもう。文字通り号泣だ。
帰りの車内でもお風呂の中でも。
こっちは
「早く会いたいでしょうよママに……ふふ、待ってろよ~」
と足早に階段を駆け上がっていくにも関わらず、
ジスターを前にしては、まったく歯が立たないのである。
shiiimo「ちくしょう……またあいつかよ……!」
母としては、そんなジスターに我が家の敷居を跨がせるのは偲ばれた。
おそらく、最大のライバルになるだろう。
それでも、やっぱり母っていうのは、子どもの喜ぶ顔が見たいのである。
「よし、買いに行こう!」
そうして、誕生日の近づいた週末。
地元のトイザらスにGo!!した。
魅惑のアイツを求めて……
カービィのゲームは速攻ゲット。
しかし、肝心なアイツがいない。
人気商品っぽいのに。
あいつ、おもちゃ界の覇権、握ってんじゃなかったのかよ……??
そして私が、また知らないお家の子どもと戯れている双子兄に振り回されている間に、夫が店員さんに確認。
どうやら通販で購入するものだと知る。
じゃあ今日はジスターはいったん諦めて、
なにか別のおもちゃを見よう、と説得。
「なんでよお……」と涙目の双子弟。
こういうときの彼の意志は固い。固すぎる。
この子は本当に物理的にも頭が硬いし……。
「そんなに、アイツに会いたいか……」
と複雑な胸中の母。
でも、今日なにも買わないのもねってことで、
どうにかこうにか、以前から持っているユニトロボーンの新しいヤツを選んでもらう。
土壇場で選びはしたが、このおもちゃも発想が面白いなあ~と感心している。
本人もお試しコーナーからしばらく動かぬハマりっぷりだった。
さて。
さっそくロボット変形を楽しみつつも、
双子弟が気になるのはアイツなのである。
「ジスターどうしよっか。楽しみにしてたしね、探してみなきゃね」
トイザらスからの帰りの車内で、こそこそと私は夫に相談する。
「あ。もう注文したから。明後日くる」
最大限に燃費のいい安全運転をしながら、
夫はそう言った。
え……
ずっと、こんなにそばにいたのに……
このアタシにすらまだ予想できない夫が、いるっていうの……??(トゥンク)
くぅーーーしびれるぅ!
ということで。
無事にジスターは我が家にやってきたのである。
ジスターの実力やいかに
あいつは、意外とコンパクトな箱に収まってやってきた。
場所を取ることが懸念されたが、早速その難題はクリアだ。
フーーン、なかなか、やるじゃん……
パーツが少し小さくまだ不安があるので、
というか、確実にぶっ壊され荒らされまくるので。
1歳の三男がいるところではやらない、
と約束を決めた。
「う、うわああ~~~~~~ジスターだああ!!!!」
ジスターを広げたときの、双子弟の笑顔を忘れられない。
ぱああ~~~っと、光が差し込むように笑うのだ。
彼は普段からいいスマイルを持っているが、それはもうこれまでの中でも郡を抜く良き笑顔だった。
ふぅ…………
認めざるを得ない。
アイツはすげえや……。(空を見上げる)
***
ここ最近のジスター遊びの様子。
双子弟のこだわりは、まず使いたい色を統一すること。
2色の同系色を組み合わせるのがイカしてるようだ。
そして左右対称に整った形をいくつも作って並べていく。
几帳面な男である。
同じ色を集めて棒に刺すだけの遊びにも興じている。
ただの片づけなのかと思いきや、それを並べて眺めてはニヤついているのである。
オタクの母あっての、この子である。
双子兄も、ゲームとYoutubeに飽きるとトコトコやってきて、
ジスターを組み立てる。
色はいろんな色をつかって、
形も「ドラゴン!!」と、とにかくつなげて大きいのを作る。
性格も現れるなあ~~と見比べてみて面白い。
ジスターと双子とアタシと
これまで私は、とにかくゲーム・Youtubeに助けられて、育児をしてきた。
しかし、そこばかりに頼りすぎると、
視力低下も心配……。
さらには情報を与えられることだけに慣れ、
自分でなにかを作り出す想像力がつかなくなってしまうのでは、という不安もあった。
そんな中。
「GESTAR」〜天才のはじまり〜
こいつは私の育児にとって、かかせない存在になってくれるのかもしれない。そんな希望で今は溢れてる。
これまでは奴は、最大のライバルだった。
しかしこれからは、この先もまだまだ長い育児を支えてくれる、心強い戦友になっていくだろう。
そんな予感がしている。
「へへ……お前、やるじゃねえかよ……。
これからも、よろしくな……」
子が寝静まり、今日の役目を終えたソイツに、
母は酒を飲みながら拳を合わせるのであった。
ウチらいろいろ、あったけどサ……
頼りにしてるぜ……?
お泊りにきた従姉妹と叔母の話はこちら。
遺伝を感じるオタクの記事はこちら。
子どもたち、着実に育っております。
お読みいただきありがとうございます!
今後ものんびりゆったりやってきます。
みなさんお疲れ様でした🍀
また明日も元気で🍒
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