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こどものとも

  実家に帰ったついでに、実家の本棚を探っていたら、懐かしい漫画や本が出てきた。もう一度読みたいなと思ったものは、とりあえず自宅へ持って帰ることにした。ついでに、娘用の絵本も物色。私が子供の頃に読んで(もらって)いた絵本が、今もまだ本棚にずらりと並んでいる。

 福音館書店が出している、「こどものとも」という月刊誌は、私が幼稚園に通っていたころに購読してもらっていたもの。薄い冊子のような絵本の裏に、母の字で私の名前が書いてある。ページをめくってみると、何度も何度も眺めた、懐かしい挿絵ばかり。どの月の絵本も少し読めば、心の底からじわっと記憶が蘇る。

 母が全部残してくれていたので、娘の成長に合わせて読んであげようと思う。とりあえず今回持って帰ってきたのは、この4冊。

「もものうえのたねまろ」
 かなり思い出深い絵本の1つで、前に日記にも書いてた。これも「こどものとも」シリーズだったとは! ももこが桃を口いっぱいに頬張る絵をもう一度見られてうれしい。

「ちいさなりょうしタギカーク」
 
お父さんを海で亡くしたエスキモーの男の子 タギカークは、ある日、岩で足をすべらせ海に落ちてしまう。海の底で死んだお父さんと出会い、お父さんから肉と漁に使うもりをもらって帰る。肉を食べて成長したタギカークが、お父さんのもりを持って漁に出て、クジラを仕留めるというお話。
 肉を貯蔵しておく穴があって、タギカークの家の穴は、お父さんが亡くなってからもうずっと空っぽなんだけど、海の底でお父さんからもらった肉の塊を投げ入れると、穴が肉でいっぱいになる。そのシーンが特に好きだった。クジラやアザラシの肉ってどんな味だろうと思って読んでいた記憶がある。幼稚園の頃から私は食いしん坊だったのか。

「ちいさいくつ」
 真っ暗な靴箱の中で、出番を待っている小さな靴。そろそろ赤ちゃんが歩きそうだと、お父さんとお母さんの靴が話しているのを聞いて…。
 娘に初めての靴を買ったばかりなので、喜ぶかな?と思ったけど、今のところ反応はイマイチ。

「だるまちゃんとだいこくちゃん」
 
だいこくちゃんの持っているうちでのこづちは、米粒や麦粒を入れて振るだけで、お菓子やおもちゃがどんどん飛び出す。羨ましくなっただるまちゃんも、うちでのこづちを真似して作ってみる。
 うちでのこづちから、いろんなものが出てくる絵が色鮮やかでかわいくて、ニコニコ顔の二人の仲が良さそうな様子も大好きだった。今でも、宝尽くしの柄が好きなのは、この絵本の影響かもしれない。

 調べてみると、「こどものとも」は1956年に始まり、今でも出版されているみたい。もう少し大きくなったら、娘用に定期購読してみようかな?

 


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