見出し画像

映画「mellow」@San Francisco Independent Film Festival レポート その1

日本を長いこと離れている私が、どういう経緯でおっさんずラブの深い沼にはまり、圭モバで完落ちして田中圭ファン「タナカー」となったかという経緯は前回お話しました。

彼の主演映画は、今年は発表されているだけで2本あります。そのうちの一本目が、1月17日に全国公開となった今泉力哉監督の「mellow」です。

このレポートでは、先週末の2月9日にSan Francisco Independent Film FestivalでUSプレミア上映された「mellow」を、東京に初日舞台挨拶を観に行った経緯と交えてお伝えしようと思います。

その1:東京でのmellow上映初日鑑賞に至った経緯について

その2:SF IndieFest で上映されたMellow について

その3:SF IndieFestでの評判の詳細 (予定)

その4:個人的に行った宣伝活動についての詳細 (予定)

田中圭主演映画「mellow」上映@日本

2018年にドラマおっさんずラブで大ブレークを果たし、今や知名度が全国区になった田中圭さん。今人気上昇中の今泉力哉監督がブレーク直後の田中圭さんとタッグを組み、メロウで素敵な作品を作り出したらしいということで昨年秋の情報解禁後からずっと楽しみにしていました。

DVDが出るまで待てないし、何よりも大きなスクリーン一杯に映し出される圭君を観たい!という気持ちがありましたが、その一か月前に東京に戻ったばかりだったので映画のために(再び)わざわざ帰国するのには躊躇していました。

「mellow」が地元サンフランシスコで上映決定!

1月に入って間もない頃、映画公式のツイッターで、mellowが2月のSF Independent Film Festivalで上映されることを知りました。

SF IndieFestと呼ばれるこの映画祭は、アメリカの大手映画製作会社以外で作られた映画を中心に選出するインディーズ映画系フェス。毎年フィルム制作者から申し込まれた映画の中から何十本かを選出して2週間の期間中に上映し、約2万人を動員させるイベントのようです。また、メジャー配給会社では作られないエッジの効いた映画が数々紹介され、インデペンデント映画系の監督が注目されるきっかけとなる登竜門の役目を果たしているとのこと。

画像2

圭君主演映画が海外初上映…しかも地元の映画祭で?
映画のほうから私に会いに来てくれるの…!

これは、是非成功してほしい。これをきっかけに、ケイタナカの名前が欧米にも知れ渡るきっかけになってほしい。私の出来る範囲でお手伝いをさせてもらって、是非この初海外上映を成功させてほしい。そういう気持ちでいっぱいになりました。

このニュースと前後して、以前から応募していた、新宿の初日舞台挨拶のチケットのプレゼントキャンペーンに、何と1400人以上もの中から私が選ばれたとのDMが届きました。

画像2

なんてこった!チケットぴあでの争奪戦に敗れてあきらめていたチケットが、手に入っちゃった。

サンフランシスコ上映を応援するためには、きちんと自分で映画を評価して、紹介したい位良い映画だと納得したら全力で宣伝活動をしたい。もうこれは行くしかない。そんな考えが後押しをし、速攻で東京行きのチケットを買ったのでした。

ちなみに、英語版はタイトルの頭文字のエムが大文字表記で「Mellow」となっています。

東京行きのANA便のなかで

30年以上の海外生活の中で、東京に2泊3日の旅程で帰るという弾丸ツアーは初めてのこと。木金に有給休暇をとり、4連休。深夜便を利用して17日(金)舞台挨拶当日の朝5時に羽田着、19日深夜に発つという強行スケジュール。時差ぼけしている暇はありませんでした。

今泉力哉監督については、日本のネットニュースでお名前と代表作のタイトル位しか知らず、どういう作風かも知らずにいました。

ところがラッキーなことに、機内の映画セレクションに今泉監督の「アイネクライネナハトムジーク」があることに気づき、早速観てみました。

様々な状況の人たちが、日常の生活に起きたちょっとした奇跡をきっかけに大切に思える人を見つけ、自分なりの幸せを手探りでつかんでいく群像劇。観終わった後にほっこりと温かい気持ちになれる私の好きなテイストの映画。こんなに素敵な物語を作れる方なら、mellowも心の温まる素敵な作品に仕上げたに違いない。こうした期待を胸に、羽田に降り立ったのでした。

後に私はmellowについてこんな感想を書いています↓

初日舞台挨拶と映画上映@新宿バルト9

わくわくする気持ちを抑えつつ、当たったチケットを手に18:30からの舞台挨拶を観ました。お客さんは20~40代らしき女性が9割以上。圭君が舞台に出てくるとキャー💛という歓喜の声。詳細を書き出すと長くなるので省きますが、やっぱり本物はいいです。生の動く田中圭はいいです(語彙力)。座席が遠かったのでオペラグラスを持ってきて正解でした。今泉監督とキャスト陣のやりとりがフランクな雰囲気で非常に面白く、お互い信頼しあいながら作品を創り出した様子がうかがえました。

ほどなくして上映開始。

満員の劇場の大きなスクリーンに映し出されていたのは、キラキラと輝く笑顔をたたえた、街一番おしゃれなお花屋さん店長を生きる田中圭でした。

とても自然なお客さんとの会話や可愛い姪っ子とのやりとり。ある日の日常をそのまま切り取ったような空気のまま、静かに物語が展開していきます。そう、私の観たかったのは、こういう映画。普通の日常を生きる役を、優しく丁寧に生きる田中圭でした。

一回目を見終えて真っ先に思ったのは、誰かにハグしたい、告白したい!(笑) 片思いって普通、どちらかというとネガティブなイメージ。両想い=ハッピーだとしたら、片思い=アンハッピー だから。この映画を観て、実はそんなことないんじゃないかって思いました。誰かを好きになって、迷いながらも想いを告げる。たとえそれが叶わないとしても、誰かの良いところに気づいて恋するのってそれだけで素敵だな、と。

こんな優しい世界に存在する圭君を観れて、じんわりと幸せ感に浸れました。

同じ「好き」を共有する人達と、こうして大スクリーンで楽しみを共有するって幸せなことだなあ。なんせ、サンフランシスコには私ほどのタナカーは自分以外いないので、たまに孤独を感じます 笑

滞在中、新宿伊勢丹で行われていた劇中のお花に囲まれてのトークショーにも参加し、今泉監督のお姿(左)を再び確認することが出来ました。

画像3

ツイッターや舞台挨拶、今回のトークショーから受ける私の勝手な印象からすると、今泉監督はとても気さくで、私のような一般庶民的な感覚をも持ち合わせられている方。だからこそ私たちの心にすっと入ってくる物語を紡ぎだすことが出来るのかな。

ちなみに、監督の隣にいらっしゃるのが劇中のお花の監修を務めたVOICE店長の香内さん。最近、彼にお願いして国内のある大切な方のためにお花を束ねて頂きました。オンラインでのオーダーだったのですが、劇中そのもののやり取り…相手の雰囲気や人柄、好きな色などを伝えて、イメージ通りの花束を作ってくださいました。心のこもった素敵な対応をどうもありがとうございました。

旅を終えて

金土日の滞在中、毎日映画館に通ったので合計3回鑑賞しました。

mellowなら私、何度でも観れる。

複数回観ると、次このシーンが来る、こういう展開になるとわかるようになるのですが、その優しい世界に浸ってること自体に幸せを感じるんです。

この映画が映し出す、現実よりもすこしだけ優しい世界の温かさは、きっと海外の人たちにも通じるだろうと確信しました。この映画なら胸を張って全力で推せる!

夜行便が離陸した後、これからどうやってサンフランシスコの人達に映画の良さを伝えよう?どうやったら映画公式様に迷惑をかけない範囲で宣伝し、映画館をお客さんでいっぱいに出来るだろう?半分眠りながら、そう考え始めていました。

それから3週間の間、私がどういう推し活動をしたのかという詳細は「その4」で綴るとします。

次の「その2」では、あの手この手を使って、私の友人や知人、元同僚や現在の同僚等12人集めて行った SF Indie Fest でのMellow上映当日についてレポートします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?