2023.7.31 午前9時から午前10時までの間

8:50タバコを1本。残り6。
マイナンバーを取りにいく。区役所では4月に比べて穏やかな空気が流れている。ツイッターを見た。今日はもう開かない。予定が17:00にある。自由時間は16:30まで。7時間。7時間で何ができるか?本を読み、500に達するまで頑張れるか。それよりおなかがすいた。駅前に朝マックを食べに行く。最近、金遣いが信じられないくらい荒い。昔の自分が見たら、なにも成し遂げてないくせになに普通の生活してんだ、とぶちギレている。考え方を変えるのはどうだろう。自分の実力に合わせた生活をするのではなく、生活に合わせるように自分の実力をあげるんだ。クーポンでソフトツイストを0円でいただく。0円のソフトクリームは0円の味がする。人工的な甘さがアメリカのカラフルなお菓子を思い出させる。久しぶりのハッシュドポテトは俺に対して攻撃的な味がした。攻めているんだか、攻めていないんだかわからない塩加減だ。ソフトツイストとハッシュドポテトが胃の底にたどり着いた頃合いに、アイスコーヒーを飲む。一番最初に飲まないところに俺の鈍感さが滲み出ているような気がした。ソフトツイストと一緒に飲めばコーヒーフロートが作れることに気付いた。テーブルの上にコーヒーフロートがあった未来だってありえたはずだ。俺はコーヒーフロートを堕ろしてしまった。ソーセージエッグマフィンがおいしい。攻めきっている塩加減という印象を受ける。バイト先の人に夜勤終わり毎回ソーセージエッグマフィンを食べていると言われて以来、俺のなかでソーセージエッグマフィンは特別なものになってしまった。隠し味はエピソードの共感。俺は何を言っているんだ。コーヒーが残ってるから店を出られない。かごなし自転車移動なので持ち帰ることもできない。マイナンバーを受け取る待ち時間で読もうと思っていた本を手に取る。ねじまき鳥クロニクル。最近の俺は村上春樹と村上龍しか読んでいない。たまに村田沙耶香も読む。笠原メイという女の子が登場する。未成年のくせに酒もタバコもやっている。こんな人生を送りたかった。自分が冷静な時、感情的な人の意見が頭に入ってこない。その人は目の前にいるようで別の世界に立っているように見える。目には映っているが、実際にそこには存在しない。ホログラフのようなものだ。そこにいないのだからもちろん音も断絶されている。自分が立っている場所と相手が立っている場所とが接続されていない。チャンネルがあっていない。だから声が耳に届かない。世界と世界の切れ端が偶然そこで接着しているみたいだ。トレーに目をやる。フライドポテトの原材料を作ったと思われる外国人の顔がアイスコーヒーの表面に付着した水滴によって濡れている。とても笑顔だ。


小さい頃からお金をもらうことが好きでした