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結果でなくプロセスなのが記憶



思い出すこと=情報の再処理

数学の公式を思い出そうとした時、ものすごく過去に戻る感覚を覚えてしまいました。そうだ、思い出す、記憶してアウトプットするって事は、過去に戻るってことでもあったんだなと。

一方、思い出せたり、思い出せなくても、思い出そうと調べた公式を見ながら記憶をたどることでさえ、それはある意味懐かしい、本を久しぶりに読んだような、昔に戻りすぎたりしつつも、決して悪い気持ちにはならない、今のざわつきとか、そういうのを無音の場所へ連れていってくれるような、まるでなんていうんだっけ、あれ、あれ、えっと、そうだ、マインドフルネス!のようであったり。一方、このように一瞬で思い出す場合、まるでエンジンをふかすかのような脳内炸裂観もあるので、これはそう、クイズに答えられた後のような爽快感があります。

思い出す=新たな経験



いづれにしても、思い出すってことはきっとスリリングで楽しいものなのだろう。完全に忘れてしまっていない事って、結構あるのかもしれない。だから、覚えていようが、覚えていなかろうが、ある時期にインプットを遊びでも勉強でも覚えたっていう過程が、後にどこかに残っていて、オンライン化していない脳内でもきっと脳内は豊かになっているんだろう。思い出すことは、新たなつながりや洞察を生む可能性があります。そのプロセスが脳にとってもたらす変化は、確かに豊かな経験となります。

記憶という経験=もたらされる脳内ストレージの変化



そして、今覚えたことは、その時の記憶のボックスというかエリアには入らないで、別の薄っぺらい所へしまわれていく気もするけれど、それも数をこなせば、きっと脳内でストック場所が移動して、前頭葉から大脳へ移動してくれるんじゃないだろうかと。新しい情報との結びつきや関連性が高まることで、脳内でのストレージも変化していくのは嬉しいことです。ま、数学の公式なんかだと、おぉあの時もここで悩んでいたではないか!と同じところ、発見したりします。

今思い描いたことと、過去の記憶を一致させるのが記憶



思い出すプロセスは、現在の状況やコンテキストから過去の経験や知識を引き出すものです。脳は情報をエピソードとして保存しており、それをもとにして思考や判断を行います。

思い出すという行為は、現在の状況や刺激が、過去の情報と関連づけられることによって起こります。例えば、ある場所での特定の匂いや音、視覚的な刺激が、その場所での過去の経験を呼び起こすことがあります。このようなコンテキストのマッチングが、記憶を思い出す際に重要な役割を果たしています。

ただし、記憶は主観的なものであり、同じ刺激やコンテキストでも異なる人がそれぞれ異なる記憶を思い出すことがあります。これは、個々の経験や視点が異なるためです。

また、記憶は時間の経過とともに変化することもあります。これは再検討効果(reconsolidation)と呼ばれ、同じ記憶を思い出すたびに、その記憶が再度保存され、変容する可能性があるとされています。

思い出すことは、脳が過去の情報を活性化させ、現在の状況と関連づけているプロセスであり、これが思い描くことと過去の記憶を一致させることになります

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