お灸とマインドフルネス
こんにちは、しほ鍼灸師です。寒い日こそ、お灸をしながら、マインドフルネスの時間はいかがでしょう?
瞑想やマインドフルネスをしたいが続かない人。
1日中、温度管理したお部屋で過ごした人。
そして、自然の中でリラックスしたいけど叶わない人。
お灸は日本でも2000年以上前から愛されてきた古典的養生なんです。
「お灸」とは
古来からセルフケアに用いられてきた、蓬(よもぎ)から作られるお灸。
血流改善、冷え性、免疫システムの向上、自律神経・ホルモンバランスの調整とその効果は数多く報告されています。
そして、お灸をしている最中は、自然な深い呼吸が整い、心が落ち着いてきます。意識しなくてもマインドフルネスを実現できるのです。
マインドフルネスを邪魔するもの
マインドフルネスとは
「意図的に、今この瞬間の体験に、判断をすることなく注意を向けること」
「上手に呼吸ができない」
「呼吸に集中し過ぎてしまうのは正しいのか」
考える時点で評価や判断を手放せていない感じがして、継続しなかった人もいるのではないでしょうか?
頭の中にある問題から意識を逸らすのに、お灸は最適です。
その秘密は「お灸の香り」と「炎・煙の揺らぎ」です。
お灸がマインドフルネスにもたらす効果
お灸の材料である蓬(よもぎ)にはシネオールをはじめとする精油成分が含まれています。
シネオールはユーカリやローズマリーなどにも含まれており、清々しい香りで、メンタルの安定に繋がります。
シネオール系の香りは邪気を祓う力があるとされ、季節の行事で幼い頃に嗅いだ記憶と繋がり、安らかな気持ちになる人も。
そして、炎や煙。
現代の生活においては「非日常な体験」です。
火を付けるというのは、とても原式的な儀式になるのです。
1/fのゆらぎ、をご存知の方も多いでしょう。
規則性と不規則性が調和した、ゆらめきの周波数がリラックス効果を生み出すものです。
お灸から生まれる煙のゆらぎは、とてもよい波動を与えてくれます。
わたしのお灸マインドフルネス
わたしのお灸時間は1日2回。
起床直後と、施術に入る前です。
起床直後は、今日のわたしを発見する時間。
施術に入る前は、自分の手(技術)を確認する時間。
起床直後は手軽に使える「せんねん灸」を使っています。
ふんわり漂う煙を目で追いながら、ゆったりとした呼吸をしながら、冬の朝の冷たい空気と馴染んでいきます。
お灸の時間は1つ5分程度。
何箇所か同時に置いて10分くらい。
ちょうどいい時間でしょ?
お灸の熱が程よく感じたという、自分と対峙して、五感をフル活用するマインドフルネス。
わたしと向き合うお灸と呼吸、マインドフルネスの時間。
皆さんの日々是好日の隣に、お灸がありますように。
しほ鍼灸師
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?