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才能の解像度を上げてみた


先日、コテンラジオにも登場された株式会社COTENの「たかちん」こと、佐野貴さん(https://twitter.com/takachiiiiii3?s=20)を含め、コテンラジオコミュニティの方達と才能についてディスカッションする場があり、色々と勉強させてもらいました。
#皆さん 、ありがとうございました!

しかしながら、まだ全然自分のことが理解できておらず、才能と呼べるものも明確にわからない状態で迷走してるところです。

まぁそんな感じなので、ディスカッションの中で出てきた言葉の一つ一つがどういう意味かというのが、はっきり理解できてないなと気づいたので、ここで「才能」の解像度をあげたいと思います。

■才能っぽい言葉って色々ある

まず、僕の中で才能とは「ノンストレスで高いパフォーマンスを発揮できる能力」という定義でした。

ですが、世の中には色々言葉があります。
才能、得意、資質、強み・・・などなど。

これらの違いってなんだろうって考えた時に、即答できない自分がいたんです。意外とこの辺、曖昧で同じ意味で使ってたり、人によってどういう意味で使ってるか違ってるんじゃないかと思います。

ということで、僕の中でこれらの言葉をどんな意味合いで位置付けているかということについて、まとめていきたいと思います。

■ 要素に分けてみる

ふんわりと全体像は見えていますが、整理のために要素に分けてみました。要素としては①状態、②量、③条件とします。

内省の結果、以下のように言葉を分けました。

①状態・・・強み、得意
②量・・・能力
③性質・・・興味、才能=資質

ここでは「才能」と「資質」は同義語として考えていきます。

■ 図解してみる

要素に分けてみて、改めて自分の中でこれらの言葉は意味が違うということがわかりました。全部ひっくるめて、ふんわり同じもののように認識してたのですが、今は明確に違うものだという感覚があります。

違うものとは言え、もともと同じように感じてたということは、これらの間には関係性があるはずなので何か図が作れそうだなと思います。

ということで、これらの関係性を図にしたのが以下になります。
#図解が大好物です

名称未設定のアートワーク 2

図の縦軸は量を示す能力の軸、横軸はカテゴリーです。
まず、①状態について説明します。状態は変化します。ここでは能力の量が変化すると、状態が変わるとします。
つまり、能力の高さで状態が定義されます。この時の状態を表す言葉が「得意」や「強み」です。

能力に応じて「できる」、「得意」、「強み」状態のエリアに別れます。
あるカテゴリーの能力が一定ラインを越えるまでは「できる」状態。何事も効率を考えないなら誰でもできると思います。なので、一番下のエリアは「できる」状態のエリアです。

能力が一定ラインを越えたら「得意」状態のエリア。ここではそのカテゴリーの能力はノンストレスでパフォーマンスが高い状態(一般的に多くは)。この状態の能力が僕がこれまで「才能」と定義してたものです。

そして、さらに能力が向上し、次のラインを越えたら「強み」状態のエリアです。これは得意な状態の能力が向上したことで、さらに希少性の高い価値にまで昇華した状態です。

各カテゴリーの能力を鍛錬すれば、能力は上がるので、時間を投資して鍛錬するほど、その状態は上がっていきます。

ここでは①状態と②量を表現しました。
では、③性質はどうでしょうか。

■ 才能は能力の向上に関連する性質

さっきの図に③性質を追記してみました。

名称未設定のアートワーク 4

③性質のうち、興味は投資時間に対する成果の上乗せ率です。興味は好きという感情を生み出す素で、この性質があれば能力の向上に時間を投資した以上の成長が得られます。株式で言うところの利回りのようなイメージです。

「好きこそ物の上手なれ」と言う言葉があるように、興味のあるものの勉強は捗ります。では、才能はどういう位置付けとなるでしょうか。

名称未設定のアートワーク 3

結論から言えば、才能という性質は2つの条件を持つと思います。それは以下です。

・能力向上限界値
・能力向上効率

能力向上限界値はあるカテゴリーの限界能力値を指します。つまり、この限界値以上はどう頑張っても能力が向上しないということです。あるいは飽和した状態と言った方が本質的かもしれません。

つまり、才能がある時はこの限界値が強みのライン以上に高く、才能がない時はそれが得意のライン以下ということです。どんなに頑張ってもうまくいかないことは、やっぱりあります。イメージしやすいのは肉体的なものです。肉体的な限界により、どんなに頑張っても強みになり得ないことがあることは容易に想像できるかと思います。

次に能力向上効率です。これは能力向上に時間を投資する際の向上効率が高いということです。読んで字のごとくですね。金融投資で言うところのレバレッジが効いてる状態と言えるかもしれません。

つまり、才能がある時は時間をかけずにどんどん能力が伸び、才能がない時は時間をかけても、なかなか能力の伸びが悪いと言うことです。才能があることはどんどん能力が上がるって言うのは直感的にやっぱりある気がします。

まとめると、「才能がある」とは能力向上限界値が強みレベル以上、かつ能力向上効率が高いことと言えると思います。

つまり、才能があるカテゴリーは強みまで昇華できるポテンシャルを秘めていると言うことです。
#才能ありと好きが重なったらパねぇ

■ この図解に至ったわけ

この図解の結論に至った中で色々考えたことを書いてみます。
(ここは本筋ではないので、興味ない方は読み飛ばしちゃってください)
最初、才能とは生まれ持った段階で持った資産のようなものと考えていました。図で言うところの能力量がすでに得意ラインを越えている状態。それが才能があると言うことだと。

ただ、生まれた段階で人間に能力の差があるとは思えません。そのポテンシャルに差はある可能性はありますが、赤ちゃんはみんな必然的に守られる存在で、能力がある状態とは言えないと思ったからです。

そう考えると、ポテンシャルのようなもの、つまり性質と捉えるべきなんじゃないかと。その性質を考える上で考えたのが、才能がなくても能力がどこまででも向上できるものか?と言うこと。

才能がなくても能力がどこまででも向上できると言うのは、先ほど例に挙げた肉体的な限界を考えても不自然なので、その限界があると思いました。そのため、能力向上限界を条件としました。

また、能力向上限界だけが高くても、なんかしっくりきません。限界値がいくら高くても能力向上に投資しないと、強みにはなりません。世間を見渡せば、才能を活かして活動してる人がたくさんいます。数あるカテゴリーの中から、才能のあるものに出会う確率も少なく、それが向上するスピードまで遅いとするなら、強みまで昇華し得ないんじゃないかと思います。

直感的にも才能があるカテゴリーのものは上達が早いというのがあるので、そう言う意味からも能力向上限界値に加え、能力向上効率を条件としました。こうして、これら2つの条件を持つ性質が「才能」というふうに捉えました。

■ 固有の強みへのステップアップ

これまでは才能のあるカテゴリーが強みになりうることを説明してきました。しかし、能力にはレベルが存在します。

「できる」エリアにしても、「得意」エリアにしても、「強み」エリアにしても個人個人で、それぞれ能力値の高さには相対的な差が存在するでしょう。天才と呼ばれる人たちは能力の限界値がズバ抜けて高いと思います。

さらに、才能のあるカテゴリーは同じものを持った人がいることもあるでしょう。そんな時に局所的な差だけ見てしまうと、落ち込んでしまうし、戦略的によくないと思います。

才能のカテゴリーはたくさんあり、そのうち自分の持ってる才能も複数個あるはずです。この時、その複数個の組み合わせで考えると、完全にかぶっている人の確率はかなり低いものになります。

つまり、才能(厳密には強みの状態の能力)は掛け算することで希少性が増します。それだけ個別化が進むと言うことなので、アイデンティティも感じやすくなります。

ここまでくれば、「自分だけの強み」と言うふうに言えるのかなと思います。これを手に入れることを目指せば、他人と比較することなく、オンリーワンの自分だけの価値を世の中に提供できるようになるんじゃないかと思います。

名称未設定のアートワーク

#才能の4段階説w
#この上にさらに固有強みの掛け算のチームとしての拡張がありそう

ここまできて、この間読んだ株式会社COTENの草野陽夏さんの記事がリンクする気がしたので、よかったら。


■ 最後に

今回、自分の中で才能について整理して、かなりスッキリしました。才能に関しての考え方自体の自分の認識がおかしくないかどうかはわかりませんが、言葉の位置付けがはっきりしたことで、議論する相手がどう言う文脈で言葉を使ってるか、自分とどう違うかがわかるようになったので、理解が深まっていけばいいなと思います。

今後も自己理解に興味のある方々とディスカッションを深めて研究していきたいと思います。そして、自分の才能のあるカテゴリーは得意エリアにいる可能性が高いので、それを見つけて投資し、強みに磨き上げ、最終的に「固有強み」を作り上げて、自分だけができる仕事に没頭できる未来を作れたらと思います。
#自分にしかできないことがやりたい

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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