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【仕事】QCDはバランスが大事です

みなさまお仕事お疲れさまです。

 今回はおじさん達が大好きな略したコトバ、QCDについてお話ししたいと思います。製造業で働いている方なら聞いたことくらいはありますよね!?

 『仕事』について書いた記事を読んでもらうと、〝お客様が満足する製品〟を作ることが大事で、それが自分の給料になると書いていました。〝お客様が満足する製品〟を作るために必要なのが〝QCD〟になります。

 1つずつ説明いたしますね。


Q:quality - 品質は顧客仕様を満たしていること

 製造業のどこでも言われているのかは分かりませんが、〝品質第一〟と声高々に叫んでいる品証部隊がいますが、はたしてそうでしょうか?

 品質とはお客様が求めている仕様通りに作ることです。部品を作る場合には図面に載っている公差通りに作れば良いはずです。外観の指示があればその様に、cpkの指示があればそれ以内にするべきです。しかし品証部隊はお客様が望んでいる以上の製品を生み出そうとします。このあたりが製造部隊とのイザコザの元になる気がします。

 品質はお客様が実際に使用して十分にご満足いただける特性のことをいいます。つまり良い製品かどうかを決めるのはお客様です。なのでお客様の品証部隊がダメだと言えば図面に載っていない様な要求をしてきます。これを飲むかどうかは会社の方針次第で、そのしわ寄せが製造現場に来てしまうことになります。

 こうなると余計なコストはかかるし、製造LTも長くなるので納期遅延が起こってしまいます。悪循環の始まりです。回避するためには見積もり段階でしっかりと仕様を決めて、またお客様との合意を取り付けることが大事です。このあたり、ないがしろにしている営業部隊の方々は注意してもらいたいです。

C:cost - 製品の価格は製造から出荷するまでの時間

 コスト削減は頭の痛い話題です。無理なCD要求をしてくるお客様を相手にするのは骨が折れます。最短LTで材料調達もギリギリ、これ以上作業改善する所も無いと言っても、カイゼン部隊を送ってくる様な大企業様もいますよね。

 それはさておき、コストはいろいろな要素が重なって製品価格に転嫁されます。また、販売価格は市場で決まってしまうため、同じような製品で同じような品質レベルならより安い物を選ばれてしまいます。他社との競争に打ち勝つためにはコスト削減は避けても避けられません。

 現状の品質レベル、納期対応を維持しながら、できる限りのムダを省いていくことが製造業としての宿命です。過剰品質や無理な納期対応はコストアップにつながりますので、コストダウンは計画的に実施することが大事だと思います。これには経営者、営業/品証、生管、製造がすべて関わり合うので、コミュニケーションも大事な要素と考えます。

D:delivery - 提示して了承された納期は厳守

 納期(デリバリー)はお客様から納期限を提示され、営業を通じて製造日程(LT:リードタイム)を回答し、了承を得られれば、それは厳守すべきことです。これを回答納期と言いますが、これを守らなければお客様からの信頼を失い、次の注文を頂けないかもしれません。

 必要な物が必要な時に手に入らなければ、それだけで完成品を作るための日程がずれてしまうので、大きな損失です。その損失を請求してくる場合もあります。一度始まった取引には供給責任もあるので注意が必要です。

 そのために必要な在庫を積むこともありますし、受注生産方式の場合は正しい製造LTを営業や生管へ伝えておくことも大事です。それらを決定するためにも、日頃から各部署と仲良くなっておくことが重要です。コミュニケーションをとれば良い、と言うわけではありません。助け合いの精神も重要かもしれませんね。


まとめ

 品質を良くすればコストと納期が悪くなり、コストを取ると品質悪化し納期遅延に、最短納期は残業してコストがかかり雑な品質になる可能性があります。すべてを最高レベルにできれば良いですが、なかなかそうもいきませんよね。なので3つの要素、バランス良く上げて行くことが大事です。

 バランス良く上げて行くには製造部署だけでは出来ません。先ほどにも出てきましたが、各部署が仲良くなければ円滑なコミュニケーションも生まれません。馴れ合いをしろと言うわけでは無く、困ったことがあれば助け合いをすることで、問題が起こった時に助けてもらえるはずです。

 QCDは3本柱と言われています。上に支えているのは製造です。この3本柱のバランスが悪いと崩れてしまいますよね。では、この土台は何だと思いますか? このお話しはまた次回にでも。


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