プラットフォーマー幻想、その実態は『グローバル・マス80億人』に縛られた“がんじがらめ”ビジネス その1。
我々が今触れてるデジタル空間は『自由な世界』か?
そんな問い掛けをちょっとしてみたい。
なぜかと言うと、僕たちは、ここ10年くらい猛烈な洗脳を受けてきたことに、つい 3日くらい前に(笑) 気づいたからだ。
例えば……
僕たちが普段普通にモノを買うようになったECサイト(On-line Shop)。
これって、どこもかしこも似たり寄ったりのUI(画面、操作、使い勝手)だけど、ホントに使い易くて、楽しい売場(店舗)だろうか?
素面に帰って良く良く眺めてみると…全然イケてない。でもそれにずっと気づかなかった。
『洗脳されてた』からだ。
上記、
筆者がファッション購買行動に強い人間なのでAmazon Fashionを引用。
このサイト…商品に興味が無い人、買物が好きじゃない人だと
『良くわからないけど安いから買っちゃうか?』くらいのマインドだろうが、
普通に服に興味がある人、時流と自分の生活シーンを踏まえて
『素敵になりたい』『生活を良くしたい』人からすると、とてもこの売場(画面)では買えない。
オススメとかも出てるけど、それは過去の自分の行動を反映してるだけであって、オススメでも何でもない。ヒトの行動やメンタリティはシーズンや生活モチベーションで日々刻刻と変わるからだ。
これはAmazonだけの問題じゃない。楽天もZOZOタウンも一緒だ。
なぜそんなことになったかというと、
【プラットフォームUIの固定化メカニズム】
●誰かが最初にビジネスモデルと対になる“UIモデル”を作った(Amazon、楽天、ZOZO??)。しかしそれは完成されたものでは無かった。↓ ↓
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●当初は目新しさもあってビジネスが大きくなった。
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●真似する事業者が多数参入。
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●ユーザーはそのUI(画面イメージや操作方法)を学習して使い方に慣れる。⇒このサービスは『そういうものだ』と思ってしまう。
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●CRMこそ正義という論理で(ポイントとかレコメンドとかの)顧客維持施策が徹底して図られる。
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●巨大化したプラットフォーマー内部では、作り上げたしくみが
「実はイケてない」と思われてても“言い出せる人”が居ない。
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●UIを劇的に変えてしまうと、一時的に顧客は離反する(学習してないので)ので、それが怖くて経営者は変える判断ができない。
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●ターゲット顧客はグローバル数十億人だったりするので、マーケティングのやり様が無い。100万種類くらいの全世界の異なったニーズを聴くわけにはいかない。
一言で言えば、こんな 発展させようがないがんじがらめ のビジネス
になってしまう理由は
『標準化こそ正義』論理が働いているからだ。
そしてそこには『変化は悪!』というとてもデジタル業界とは思えない原理も働いてしまう。あんたら『官公庁』か?!
GAFAのサービスを思い浮かべてみよう。
Amazon
ECサイトの画面テンプレートは20年前からほとんど変わってない
検索エンジンのUIはフィルターメニューが増えただけでほとんど変わってない。裏の順位ロジックはB2B狙いなのでどんどん変えてる。
Apple
iPhoneとその基幹OSのiOSも、ベースとなるUIとか画面サイズはほとんど変わってない
広告のスキームや扱える画像や動画が増えただけで、SNSとしてのユーザー発信や表示インターフェースは10年間変わってない。
このグローバル大企業の中の人たちは、エンドのユーザーのニーズやウォンツに関しては、今やほとんど無関心だ。ベースに『標準化論理』があるからだと思う。
『世界中のヒトの意見なんで聞くわけにはいかない』(??)
これが彼らの本音だよね?
とグチグチ言っていても改善しないので、
こうすべき!という代案をどんどん提示していこうと思ってる。
それはマス志向ではなく徹底したセグメント志向、元来のマーケティングの王道だ。
80億人ターゲットのビジネスで面白いものが生まれるはずがない。
極東の島国ニッポンだからこそ生まれる“エキセントリックなサービス”があるはずだ。
いきなり開発にはそれなりの資金が必要なので、まずはデモンストレーションベースだ。次回以降、その片鱗をお見せしたい。
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