見出し画像

日本企業のためにAI導入企画&開発やってて思うこと。

欲がない人間だとAIを教育できない。

なんでなんで?と思うかもしれないが、AI企画を手がけてみて、クライアントと議論やヒアリングしてみての感想だ。
簡単に言うとAIに対してヒトの代わりにやってもらうことを考えるってことは、自分または教育者がその仕事を上手にできるヒト、若しくは楽しく生きてる人じゃないとダメ。もちろん教育用データとして上級者のデータを集められれば良いわけだが、どんな仕事が良い仕事かがわからない担当者だとそれ(データ選定)すらもできない。

卑近な例を挙げれば、猫と犬を見分けて!というのはほぼ世界中のヒトができるので、学習させるのは簡単だが、この商品を見た人が他に欲しくなりそうなものをレコメンドして!!というのは、モノやサービスを欲しくなる欲とか価値観がないと教えられない。

①自分が惹かれるもの・魅力の指針・行動指針がある
➁自分を客観視してその魅力のメカニズムを語れる
③それを手順化してAIに教え込める

この意味で言うと、難易度が高そうに見える次世代モビリティの『自動運転』は安全性やセキュリティやリアルタイム性がシビアであることを除けば、実はそんなに難しくないのだ。
なぜならば、自動運転のゴールは、①違反や事故を起こさず、➁目的地に、③早く到達する、この極めて明快な目標だからだ。
もちろん、乗り心地の良さとか乗っていて楽しい運転とかを考慮しだすと難易度は上がるが、それはエンタメのAIや接客のAI、レコメンドのAIよりは明快で簡単だ。

これは良く言われることだけど、指針とかゴールがあればそれはシステム化や自動化ができる。でも、指針もなくただ回してるだけの業務プロセスだとAIに何をさせれば良いのか?わからない。
それが最も露見しやすいのが、顧客の趣味・嗜好やターゲットセグメントがからむ消費財や小売業の開発&運営業務部分だ。
逆に言えば、それをAIに教え込める教師が居れば、それは強烈なアドバンテージ。そんなAI武装した小売業や消費財メーカーを作っていきたいと思っている。