仕事と組織研究所

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仕事と組織研究所は、個人と組織の成長のための学びを応援するサイトです。書評やセミナー情報、コラムまで様々なお役立ち情報を提供してまいります。

最近の記事

企業研修用テキスト、いくつか出ました

Force Lender仕事と組織研究所でまとめたテキストがいくつか出ました。 よろしかったらどうぞ。コンテンツの一部を立ち読みできます。 ◆ マネージャーのためのコーチング ◆ 社会人のためのソーシャル・レジリエンス ◆ 勝ち負けでないキャリアデザイン ◆ 理念浸透研修 ◆ ハラスメント予防力向上研修 ◆ ビジネスパーソンのためのマインドフルヒプノ

    • 【組織の話】悪性は非言語でも伝染する

      昔、フランスの修道院で、多数の修道女が屋根の上に登り、卑猥な言葉を発しながら体を反り返らせて四つ足で歩き回るといった奇行を何日間も続けた事件がありました。 この事件では、首謀者として、修道院に赴任してきたばかりの若き男性司祭が処刑されてしまいましたが、実は、若き司祭は無実でした。若き司祭に嫉妬し、自らの立場が危ういと感じたベテラン老司祭の意図を修道女たちが汲み取って行った事件だったのです。 この事件で注目すべき点は、この奇行にあたって、修道女同士も、修道女とベテラン老司祭

      • マネージャーのためのコーチングテキスト、完成しました!

        コーチングに関する本は、それこそ星の数ほど出ていますが、 ・もっぱら励ます系 ・実行スケジュールを立てる系 ・スピリチュアル系 などなど、内容が偏っているものも少なくありません。 そこで本書は、職場でマネージャーを務める方やマネージャーを目指す方が、コーチングスキルを身につけるために必要な要素をバランスよく盛り込んだテキストを目指しました。 ですので、励まし方も実行スケジュールの立て方だけでなく、目標の立て方や課題の把握の仕方、会話のテクニックなども含めて、講義&ワーク

        • 仕事のオキテ 〜与えよ、されば与えられん〜

          Aさんは富裕層のご家庭向けのプロ家庭教師派遣会社を経営しています。 そこに応募してきたのはBさん。 Bさんは、Aさんの会社の講師としては実績も学歴も足りなかったのですが、 Bさんが建設作業員をやりながら通信制の大学を卒業した苦労人だったのと、発達の遅いお子さん専門の家庭教師会社で働いたことがあるというのを見込んでBさんをAさんの会社として登録をしたのでした。 講師登録が完了してから数週間後、Bさんから何度か「この日とこの日が指導可能です」と熱心なアピールがあったので、A

        企業研修用テキスト、いくつか出ました

          組織開発の話。組織って少数精鋭だったらいいのか?

          超有名国立大学卒のあるメディアベンチャーの社長さんは、就職してまもない頃のヒラ社員時代、使えない中年社員を批判して社長さんからひどく怒られたそうです。 「使えない社員」というのをどう定義するかはともかく、すべての社員の能力が突出しているわけではありません。ましてや、解雇に厳格なルールが定められ、中等採用などの雇い入れの選抜要件が、欧米企業のように個別具体的にで厳格でない日本なら、なおさらです。 最近の組織開発関連の新刊などを見ると、組織開発のポイントは、 ・異なる能力の

          組織開発の話。組織って少数精鋭だったらいいのか?

          社員の「できる」「できない」って何だろう

          経営者にとっても、組織で働く人にとっても、突出した能力の社員がいれば嬉しいですし、サボってばかりの社員がいれば「早く辞めればいいのに」と思うでしょう。 ところが、大手商社の役員や管理職を入社させた中小企業を見ても必ずしもうまく行ってなかったりしますし、高学歴の社員がいるわけでもないのに好業績な会社もあります。 なぜか? たぶん組織が、「関係性の束」だからではないでしょうか? ある部署で商品を創り、売り出すにせよ、「考えて創る人→実際に作る人→売る人」といった具合に、各

          社員の「できる」「できない」って何だろう

          心を軽くするツール、マインドフルヒプノの販売サイトができました

          心を軽くするツール、マインドフルヒプノの販売サイトができました。 ご興味ある方はぜひ。 https://trancepurple.base.shop/

          心を軽くするツール、マインドフルヒプノの販売サイトができました

          マインドフルネスの企業研修、無事に実施しました!

          12月14日、「個人も組織もwin-winになるマインドフルネス入門」という研修を実施しました。 対象は建設メーカーの、建設現場へスタッフを送り込むマネージャーの皆さん。 今回の受講者は、仕事の内容が人と接する機会が多い方達だったため、ボディーワークやペアトレーニングなど、ワークをたくさん盛り込んだ内容にしました。具体的には、 1.内観(自己を整え、自分への観察力を鍛える、リソースを発見する) 2.外観(他者への観察力を鍛え、他者との良好な繋がりを形成する) 3.変革(自己

          マインドフルネスの企業研修、無事に実施しました!

          主婦が離婚した時に考えるキャリアデザイン

          主婦の方が離婚した際に考える今後のキャリアについては、いろいろなものがあります。ここでは、どれが良いという話ではなく、具体的なケースをいくつかご紹介します。 篠田顕子さんは、イラク戦争の開戦を知らせる第一報の海外ニュースを翻訳された、有名な同時通訳者ですが、翻訳者デビューは41歳。離婚を機に34歳から翻訳スクールに通ったそうです。翻訳という仕事を選んだのは、娘に恥ずかしくない職業をというのが理由だそうです。 辻三千代さんは、子どもを3人抱えたままご主人が突然失踪。子どもを

          主婦が離婚した時に考えるキャリアデザイン

          顧客との付き合い方〜クライエントは常に変容する

          自分で上得意だと思っていた取引先との関係が切れたり、自分が嫌だなーと思っていた取引先からどんどん依頼が来るようになったり、ビジネスは難しいものです。 自分の中で「この相手とは絶対付き合えない」という倫理的な基準を決めておいて、それ以外は白黒付けすぎに、グレーゾーンにしておくのもありかと。

          顧客との付き合い方〜クライエントは常に変容する

          かつて自分が働いた「社員が掴み合いのA社」と「社員が仲良しのB社」のその後

          自分がかつて働いたA社は、東京の下町の問屋街の雑居ビルにある学習塾でした。教材は塾自前で開発、自宅に持ち帰った仕事も自己申告で賃金がもらえます。取締役レベルの人間も各校舎の教壇に定期的に立つというルール。社員同士は仲が良いということはなく、会議での掴み合いは日常茶飯事。ところがなぜか適材適所な人員配置になっていて、生徒も合格者もどんどん増えていき、創業10年ちょっとで売り上げ数十億の会社になりました。 そのあと転職したB社は、老舗の専門出版社でした。社員同士は仲が良く、社内

          かつて自分が働いた「社員が掴み合いのA社」と「社員が仲良しのB社」のその後

          いざという時あがらないためのメンタルリハーサル

          「営業先のプレゼンでいつもあがってしまう」 「毎月の本社の面談で緊張してしまい、言いたいことが言えない」 など、大事な時にうまくいかないことは誰でもあることです。 では、うまくいくようにするにはどうすれば良いか? 周到に準備しておくのが最良の策ですが、 「人はリスクヘッジに心を傾けるほど頭に血がのぼり、緊張の原因になる」 ということも知っておく必要があります。 そこで、フィジカルからメンタルに働きかけて、心を落ち着かせて冷静になる必要があります。 まずは、呼吸で

          いざという時あがらないためのメンタルリハーサル

          【マインドフルヒプノ】トランスワークにおすすめの音楽

          誰でも、自分だけの、聴くと「よしっ」とやる気が出る「トリガー」のような曲があると思います。 ここでは、誰が聴いてもトリガーに入りやすくなるようなを紹介します。 数年前に40代の若さで自宅で急死した音楽家、ヨハンヨハンソン。 グラミー賞受賞歴もある音楽家ですが、生楽器の演奏で幻想的な音楽を作り上げることでも有名です。 彼が残した「コペンハーゲンドリームス」というアルバムは、まさに「夢なのか現実なのか」という雰囲気を漂わせる作品で、マインドフルネスやトランスワークにぴった

          【マインドフルヒプノ】トランスワークにおすすめの音楽

          【ソーシャルレジリエンス】企業で壊れないための組織観察法

          人手不足の昨今、多くの企業で人に辞められることが経営の致命傷になってきています。そこで企業もあの手この手で、社員に辞められないような施策を準備し始めました。 ですが、上司に定期的に「何か悩み事はあるか?」と聞かれたところで「あんたが悩みの種だよ」と言いたくなる人も結構いるのではないでしょうか。 人事に「この人があなたのメンターだかんね♪」と新卒クラッシャーな年配社員を指定されたところで、あなたの「もう辞めたくなってきた」指数は爆上がりではないでしょうか。 そんなときどう

          【ソーシャルレジリエンス】企業で壊れないための組織観察法

          【コーチング】目標達成は「合わせ技1本」でいい。

          「1日100回腕立てをする」「1日1000メートル泳ぐ」など、人は色々な目標を立てて、そして達成できない自分を責めます。 達成の充実感を味わい、達成によって自分を成長させるのが目標を立てる意義なのに、目標を立てたことによって人は自分を傷つけ、さらにネガティブになるーー。 なんか変です。 そこには「目標の立て方はこうでなければいけない」「達成の仕方はこうでなければいけない」といった狭い見方が作用してないでしょうか。 例えば「腕立て伏せ」なら、「膝をついての腕立て伏せ2回

          【コーチング】目標達成は「合わせ技1本」でいい。

          ビジネスパーソンにとって「意思疎通」だけがコミュニケーションだけじゃないこと

          東京は人口が多く人口密度も高いので、電車内で頻繁にトラブルが起きます。 「ああ、間に入ってあげたいけど自信がない。自分は格闘技をやってるわけでもなく、しかも弁は立たないし。どうしよう」 と思ったことがある人もいるかもしれません。 自分も車内でトラブルのシーンを見て一瞬どうしようと思いつつも、呆然としたままだったことがあるのですが、ある時それを通ってた武道の道場の飲み会で話すと、師範の先生がこんなことを言ってくれました。 「自分が手を出せなくても、その状況をしっかり観察

          ビジネスパーソンにとって「意思疎通」だけがコミュニケーションだけじゃないこと