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#12 技術肌のエンジニアから管理職へ【竹内義晴のキャリア遍歴】

竹内でございます。ボクのキャリアの遍歴についてお話をしています。

昨日は、ずっとエンジニアでいたくて転職をしたというお話から、転職先がストレスフルな職場で、心が折れた状況についてお話しました。結果的に転職先の環境に耐えきれなくて辞める選択をして、個人事業主となり、仕事自体は退職前の会社の仕事を継続することにしました。

しかし、退職前の会社には、マネジメントの仕事をできる人が年齢的にボクしかいなくて、結果的にボクがマネジメントの仕事をするようになってしまったっというお話でした。

今回は、マネジメントの仕事をどのようにしていったのか、というお話をしたいと思います。

管理職に興味が持てなかったエンジニア時代

以前の放送を聴いてくださってる方は、あのボク自身が元々、技術にこだわりがあるエンジニアだったという話をすでにお聴きになっているかもしれません。そういったこともあって、マネジメントにはあまり興味がなかったんですよね。また、人との関わりもそんな得意ではなく、コミュニケーションも上手なわけでも、人当たりがいいわけでもありません。

どちらかといえば、一人でいるのが好きなタイプです。プログラマーをイメージしていただくとお分かりになるかもしれませんが、パソコンに向かってカチャカチャと、キーボード叩いているのが好きなタイプです。ですから、人との関わりみたいなことは、それほど得意でもないかもしれないです。

そういった性格上のこともあって、管理職って得意じゃないし、やりたくもなかったんです。

ただ、ストレスフルな感じだったこともあって「これ(管理職の仕事)だけやりきって、もう、この環境からは逃げよう」――それだけが、ボクが管理職をはじめる動機でした。

「仕事は楽しいほうがいい」マネジメントをやり始めて最初に思ったこと

マネジメントをやり始めてから、1番最初に思ったことは、いまでもよく覚えているんですけど「どうせ働くんだったら、楽しい方がいいよな」ということを、強く思っていたんですよね。

転職してから、ストレスをかけるマネジメントを受けた時に「仕事って何なのかな?」みたいなことを考える機会ってすごくあったんですよ、ストレスばかりかけられていたこともあって。「せっかく仕事をするんだったら、同じ時間を過ごすんだったら、楽しい方がいいよな」って、すごく思っていたんです。

というのも、ボクがエンジニアとして自信があった時、誰に指示されるわけではないけど、仕事が楽しいから自分で調べて技術を高めようと思ったし、技術のことを同僚と話していると楽しいし、仕事の楽しさってボクすごく大事だと思ってるんですよ。

だけど、仕事っていうと「楽しさなんて、そんな甘いこと言ってんじゃねえよ」みたいな雰囲気ってあるじゃないですか。楽しさよりも、いかに厳しくするか、いかにやらせるか、いかにプレッシャーをかけてコントロールするか、みたいな感じ。

ボクはいま52歳ですけど、ボクらの年代って、そういったマネジメントを受けた人もたくさんいるんじゃないかなと思うんです。だけど、自分が楽しかったっていう経験をしていることもあると思うんですけど、「やっぱり仕事は楽しくした方がいいよな」って思う。

だけど、どのようにしたら楽しく働けるようになるのか、環境を作れるのかっていった時に、方法論がまったくわからなかったんですよね。

楽しく働く環境をつくるために模索する日々

それを知るがために、いろんな本を読み出しました。いろんな本を読んだのは、大きく分けると2つの理由があって。1つは、マネジメントのスキルみたいなこともあるんだけど、もう1つは、心が折れかかっていたので、なんとかしたいんですよ。もう、つらくてつらくて仕方がないから。

だから、自己啓発的な本とかをすごい読んでいたんですよね。なので、自己啓発の本を読んだり、マネジメントの本を読んだり。あるいは、活躍している経営者の人の本を読んだり。

そういう人たちの本を読んでいったら、なんだか、共通点があることが分かったんですよね。共通点というのはどんなに、優れた技術があっても、どんなに優れた製品があっても、大事なのは人と人との営みなんだな、と。技術とか製品の前に、その根底にあるのは人と人との関わりなんだ、と。

なので、コミュニケーションを良くしていかなければ、組織というのは良くならないんだよ、っていうようなことが共通しているものだと思って。

「そうか」と。働きやすい職場、働きやすい会社、働きやすいチームを作るためには、コミュニケーションをより良くしないといけないんだっていうことに気がついて、そこから「よし! コミュニケーションを勉強しようと」なったわけですね。

そこで、ネットや記事、本などをいろいろと調べていく中で、ちょうど、そういう時期だったと思うんですが、いろんな人が「コーチング」という言葉を使っていることに気が付きました。「コーチングというのが、どうやらいいらしい」と。そこから「よし、コーチングの勉強しよう」と思ったんです。ボクがその最初に勉強しだしたのはコーチングですね。

「思ったら命がけ」ではありませんが、すぐにコーチングを勉強する講座を調べて、資格をとることに決めました。めちゃくちゃ高かったんですけど、5、60万したと思うんですけど、1年ぐらいかかる講座で、その講座を受講し始めたっていう感じですね。

あともう1つ。コーチングの講座を受講しながら、継続して本は読んでいたんですよね。本を読んでいる中で、好きな経営者の人、経営者の人たちがいて。その人達の本をむさぼるように読んでたんです。その人たちの本の中に「NLP」という言葉が出てくることに気がついたんです。

「NLPとは何か?」というと、「神経言語プログラミング(Neuro-Linguistic Programming)」の略でNLPって読むんですけど、「NLPっていうのも、いいっぽいなぁ」と思って。調べてみると、講座は高かったんですけれど、でも「ここに答えがあるに違いない!」みたいな感じで。そこも「思い込んだら命がけ」ですかね。NLPも勉強しようと決めて、講座に通い出すという感じでした。それが2005、6年ぐらいだったと思います。

そういった形で、ボクのキャリアがエンジニアからマネジメントへシフトし出すんですね。

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