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地方における人口減少対策、3つの施策

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「課題先進地、地方」というお話をしました。

今日は、「地方における人口減少対策、3つの施策」というお話をしていきます。

音声はこちらです。

地方における人口減少対策、3つの施策

この本では、一貫して扱っているテーマがあります。それは「少子高齢化と人口減少」ですね。

人口減少が進むと、今後、地域を維持するのが難しくなるのではないか……

ということで、地方における人口減少対策が、いくつかあるなぁと思っています。今日は、3つの対策についてお話をしたいと思います。

その、3つとは……

  1. 移住

  2. 観光

  3. 関係性の構築

3については、2016、2017年あたりから出てきてる言葉ですが、いわゆる「関係人口」ですね。

厳密に言えば、この3つだけではなくて、「子どもを増やす」というのも、おそらく施策のひとつだとは思いますが、今回は、この3つについてみていきます。

1つ目の移住は、地域外から「定住者を増やす」ということですね。この人口のことを「定住人口」と言います。

2つ目の観光は、地域との「交流者を増やす」ということです。この人口を「交流人口」と呼んでいます。みなさんもきっと、どこかに観光へ行ったことがあると思います。

3つ目の「関係性の構築」「関係人口」ですが、これは、「定住人口と交流人口の間」です。つまり、移住はしないけれども、観光よりも地域の中に入って、何かしらの関係性がある……という状況です。

地方起点で、人口を増やす施策には、この……

  1. 定住人口

  2. 交流人口

  3. 関係人口

の、大きく分けて3つの施策があります。

出典:関係人口とは? | 関係人口ポータルサイト

定住人口、交流人口、関係人口

定住人口については、いろんな取り組みがあります。ですが、みなさんもきっとそうであるように、居住地を変えるというのは、まぁまぁハードルが高いことです。仕事もそうだし、子どもが小学校に通っていたら、学校の問題もあるし。ほかにも、地域のコミュニティに入れるかどうか……という不安もあります。定住人口を増やすには、いろんな課題があります。

もちろん、とても大切なことなので、悪いというわけでは一切ありません。

交流人口については、「観光によって訪れる人」だと考えると、「あそこが観光名所だから行ってみよう」とか、「観光できました」とか、「それほど関わりがあるわけではないが、人が訪れる」という感じです。

関係人口は、「何かしらの関係性を持った人」です。たとえば、「その地域の出身である」とか、「その地域に、何か想いがある」とか、「ここには住んではいないけど、その地域を行き来してるような人」とか。あとは「過去に、その土地で働いていた」とか、「学生時代を過ごしていた」とか、何らかの関わりがあった人。

そこに住んでいるわけではないけれども、何かがあった時には、旅行で訪れた人よりも、少し関わりが深い。関係が深い。何かあった時に協力しようと思う……そういった人のことを、関係人口と呼びます。

僕自身は、2017年にサイボウズで複業をはじめてから、地域と都市部を行ったり来たりするような働き方になりました。それから「仕事を通じた関係性を作ろう!」みたいな形で、いろいろお声がけいただくなかで、地域に関わる仕事をいくつか関わってきました。

この、3つの施策について、みんな必要なことだとは思います。あとは、やらないよりやった方が絶対によいと思います。

3つの施策の課題

一方で、移住や観光に、過度に依存すると「難しいなぁ」って思う課題感はあります。

また、人口減少、少子高齢化問題を、「地域」ではなく「日本」のような形で、ちょっと上の視点から捉えた時、いま、いろんな自治体で取り組んでいる移住施策が、果たしていいことなのかどうか……みたいなところがあるなぁ、と思っていて。

そこで明日は、移住についてもう少し深掘りたいと思います。「移住は『どこかが増えればどこかは減る』」というテーマでお話します。

では、今日はこれで終わりにします。

次の記事:移住は「どこかが増えればどこかは減る」ゼロサムゲーム

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