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#387 複業することによって起こってきた「僕の中の変化」

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。


僕にとっての「複業の世界観」

昨日は、「複業における、僕の世界観」という話をしてみました。

僕にとっての複業は、何かこう「自己実現のために、個人で複業しましょう」という感じではない……という話でした。

僕にとって、地域複業のような取り組みをする理由は、一言「課題解決」です。

課題解決というのは、地域の企業にとって、今後、人材不足になる。そして、働く側の人たちにとっては、先行きがなかなか見通しにくい課題とか、人生100年時代になり、いままでより長く働くようになる。そのために、未来のキャリアが考えにくい不安がある。

だから、社会との接点を作れるようにしたい。

このように、企業側の課題と、働く側の課題。その、課題と課題をうまく組み合わせて、それぞれが持つ課題を解決できないかな、解決できるようにしたいな、って思う。

そういう、世界観を持っていますよ、というお話でした。

複業することで「僕の中で起こった変化」

今日はですね、僕自身2017年から複業のような形で働いていますが、当時と比べると、複業に対する考え方って変わってきていると思うんですよね。

また、メリット/デメリットみたいな表層的な言い方があまり好きではないので、そういう話はしないのですが、実際問題として、僕の中で何を得て、どんな変化が起こってきたのか? という話をしてみたいと思います。

今日も、どんな話になるのかわからぬまま話し始めているので、うまく話せるかどうかは、わからないんですけど。

僕がサイボウズで働き始めた経緯

僕は、2017年からサイボウズで複業してるんですけど、動機は、サイボウズの理念である「チームワークあふれる社会を創る」という理念に共感したからです。

あと、自分でもしごとのみらいという法人経営しているので、もともと、フルタイムで働く気はなかったんです。ですが、自分のできる範囲で、専門知識を活かしてできることがあるんだったら、生かせたらいいなと思いました。

それが、僕がサイボウズで働いてみよう……というか、応募した経緯です。

最初のうちは「できるだけ、重ならないようにしよう」と心掛けた

これは以前、サイボウズ式も書いたんですけど、複業をはじめた当初は、しごとのみらいとサイボウズの業務は、できるだけ重ならないようにしようとしていたんですよ。

なぜならば、利益相反みたいになるのは「嫌だな」って思っていたこと。また、当時はまだ、複業という働き方が世の中的にそれほどメジャーではなく、僕自身「どういうあり方でいればいいのか?」っていうのを、そんなに分かっていなかったんでしょうね。

複業することで、いろんな人や機会とつながりはじめる

その後、「複業している」みたいな文脈で、イベントや取材などで話を聞かれるようになり、その中で、しごとのみらいの話をしたり、サイボウズの話をしたり……みたいな、両方の話をする機会が、少しずつですが、増えていきました。

サイボウズ式という、メディアの運営をやっているという仕事柄もあるんでしょうけど、複業をはじめてから、社内外含めて、いろんな人と話す機会が増えました。

また、地方にいながら都市部の企業でテレワークするようになってから、地元の妙高市では「テレワークのような形で、都市部と地域の人との接点を作れないか?」みたいな形で声をかけられるようになる中で、人や仕事のご縁が拡がっていきました、

いろんな役割を演じるようになってくると、わたしはわたしでしかないから、「この仕事は、これ。この仕事は、これ」みたいに分けることが難しくなってきました。

逆に、あえて分けているよりも、「重なる部分は、うまく重ねられないか?」というふうに考えるようになっていきました。

「つなげる」とか、「融合させる」とか、「絡める」とか。そういった形になってきたなぁと思っています。「この課題は、これとこれを組み合わせることで解決できないか」とか。「この取り組みは、地域の取り組みでもあるけれど、ここは企業として、何か価値をつなげられないか」とか。「地域のこの課題には、この部分を組み合わせると多分解決する。かつ、企業にとってもメリットになるから……」みたいな感じで、さまざまなものをつないで解決するようになってきたのが、いまの、現在進行形の状態です。

こういった考え方や行動って、1つのところに所属しているだけでは、ありえなかったんじゃないかと思うんですよね。こういった状況に置かれています。

まあ、それはそれで、いろいろと忙しかったり、大変なこともなくはありません。

でも、たとえば地域複業のような取り組みは、「ライフワークとして取り組もう!」ぐらいな状況になっているし、そこは、お金みたいなものを超えて、「これは、やるんだ!」というような形になってきています。

今後、成長していく企業には、課題を解決できる人材が必要なのではないか?

人の評価というのは、自分ではなく他人がするものなので、僕が言うことではないかもしれませんが、それでも、サイボウズの事業にとっても、何かしら役に立とうと思っているし、地域側の課題も解決しようとしているので、それはおそらく、企業にとっても、地域にとってもメリットがあることじゃないかなと思います。

このような、自律しながらも、他のものといろいろ組み合わせたり、つないだりして仕事を作っていくみたいなビジネスパーソンは、今後、成長していくような企業にとっては、僕は重要なんじゃないかな? と思っていますし、そういう人が増えたらいいなぁと思います。

それは、会社にとってもそうだし、さまざまな課題が社会にとってもそうです。

というわけで、今日は、僕が複業することによって起こってきた変化についてお話をしてみました。じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!

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