#385 副業と複業のちがい、そして、共創とは?
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
いい日決定!
今朝ですね。窓から妙高山が見えました。妙高山というのは新潟県妙高市にある、日本百名山の1つです。妙高山が最高にきれいで!
雲1つない青空で、今日はこれだけで「いい日決定!」という感じです。
前にも話したかもですが、僕は四季の中で、この季節が一番好きなんですよ。4月~5月にかけて、雪が消えて、山が緑に変わっていくこの季節が一番好きですね。
副業と複業のちがい、そして、共創とは?
今日なんですけど、「副業と複業のちがい、そして、共創とは?」という話をしてみたいと思うんです。
まず、言葉で話すと同じ「ふくぎょう」である「副業と複業」の違いについてですが、最初の「ふくぎょう」はサブ(副)の副業です。もう1つの「ふくぎょう」は複数の複業です。その違いと、共創についてのお話です。
副業と複業のちがい
まず、「副業と複業の違い」から話してみたいと思います。
副業とは、メインとサブがある状況ですね。副業の目的は、だいたい「お金を稼ぐ」ためです。そして、メインとサブは、どちらかというと分かれていて、本業はまったく別にあるんだけど、副業では、違うことをやるとか、好きなことやる……みたいなところがあるように思います。
たとえば、芸能人が芸能の仕事をしながら、副業では飲食店をやる……みたいな。2つの仕事は、交わらないケースが多いような気がします。
一方、複業は「複数の本業がある」という意味ですが、その人にとっては、どちらもメインで、どっちも大事という感じで表現されることが多いです。
その目的は、もちろんお金もあるんでしょうけど、自分にとって大切なことが複数あるっていう感じではないかなと思います。
複業時の思考モード
まぁ、僕自身は、言葉尻にはそんなにこだわりがあるわけではないのですが、「複数の仕事をする」という中で、僕が結構意識……しているのかな? 少なくとも、結果的にそうなっているのは、「掛け合わせる」ということです。
たとえば、AとBの仕事があったとして、「Aに対して、Bのこの部分が役に立たないかな?」とか、「Bに対して、Aのこの人が役立たないかな?」とか、「Aの課題が、Bのこれと組み合わせると解決しないかな?」とか、「Cの課題に対して、AとBをうまく組み合わせると解決するんじゃないかな?」とか、「新たにつくるDに対して、AとBの関係者をつないだら、何か新しいことが起きるんじゃないかな?」とか。
このようなことを常々考えている……というか、意識的に考えているというよりは、どちらかといえば、無意識的に考えている。考えようとしてなくても考えてしまっているという思考モードにあるなぁと思います。
こういった思考モードは、副業だと、こうはならないんじゃないかなぁと思います。「Aのお客さんを、Bにも連れて行こう」みたいなことはあるかもしれませんが。
「異なるAとBを関連させて……」とか、「融合させて」みたいなことは、副業ではあまり考えないかもしれません。複業だからこそ、考えることかもしれません。
この「融合させる」というところに、新たなものが生まれたり、「こっちでは〇〇が足りないんだけど、□□を活かすとうまくいくんじゃないか?」とか、そういう思考モードになることが多いですね。
共創とは?
このように、複数の何かと何かを組み合わせることを、時に「共創」と呼んだりもしますよね。
共創の意味を調べてみると、「企業や団体が、さまざまな利害関係者と協働しながら、新たな価値を創造する」ことを共創というみたいです。英語では「co-creation」と表現するそうです。
この「共に創る」というのは、さまざまな利害関係者……つまり、Aの仕事をしている人と、Bの仕事をしている人。それぞれ、別の存在が協力・協働しながら、新たな価値を創造することが、共に創る「共創」だと思います。
つまり、それぞれの人が「別々の存在である」ということですよね。さまざまな利害関係者が協働するのですから。
複業とは「一人共創状態」
複業とは、おそらく、この共創が、一人の中で起こっている状態。一人co-creationの状態なんだろうと思います。
そこから生まれ出す、新たなアイデア……みたいなことってあるのかな。
僕自身「新たなアイデアを生み出しました!」みたいに自慢できることって、あったかな? と、改めて考えると、パッと浮かんではきませんが、少なからず、スキル面であったり、技術面であったり、人との関係性であったり、そういうところは、いろんなものをつないだりはしたな、とは思います。
企業における複業
企業によって、複業のとらえ方はさまざまなだと思います。でも、多くは「副業」をイメージするケースが多いと思います。そして、「会社の利害に影響を与えるんじゃないか」とか、「副業の方に意識が集中してしまって、本業をおろそかにするんじゃないか」みたいに思う方もいると思います。
でも、「Aの課題を、Bで解決できないか?」とか、「AとBを組み合わせると、新たなものができないか?」というようなモードに入る人が複業すると、そこに新たな価値が創造されるというか、人との出会いが創造されるというか、Aだけでは思い浮かばない「何か」が浮かびやすくなるんじゃないかな? というのはありますよね。
ですから、こういった「新たな発想ができる人材が必要だ」とか、「社内が硬直しているから、もうちょっと新しい風を吹かせたい」とか、「他社と、何か関係を構築したい」みたいな場合には、複業って、結構重要ではないかなと思います。
それを、言葉で説明しても、あまりよくわからないかもしれません。というのも、このように考えるようになったのは、僕自身結果論なので。「AとBを組み合わせる」とか、「Aの課題をBで解決しよう」といった思考が身に付いたのは、結果的な状況なので。
これは、まずはやってみるしかないのかな? という感じはしますかね。
というわけで、今日は「副業と複業の違いと、共創について」のお話をしてみました。
じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!
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