見出し画像

#386 複業における、僕の世界観

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織作りやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。


今日は「複業における、僕の世界観」について

昨日は「副業と複業のちがい、そして、共創とは?」という話をしてみました。

今日はですね、僕が複業で実現したい「世界観」みたいなものを話してみたいと思います。うまく言語化できるかどうか、自信はないんですけどね。

特に地域複業の文脈ですね。つまり、地域の企業で、地域外のみなさんが複業をする……そういった取り組みの中で実現したい世界観についてです。

僕にとっての複業

僕にとっての複業とは、お金稼ぎとか、単に、人が足りない地方の企業と都市部でスキルがある人材をマッチングして「あとはよろしくやってください。さようなら」みたいな形だと、ちょっと物足りない感じがしているんですよね。

そういう世界観ではありません。

長い目でみたときの「キャリア」の視点

じゃあ、どんな世界観か? っていうと、一言では言いづらいんですけど、働く人たちの、長い目で見た時のキャリア感だったり、キャリア教育だったり。

だからといって「教えるもの」というよりも、「経験して身に着けていくもの」というか、「仕事にとって、大事なのはこういうことだな」って気づいたり。

視座を上げる

あとは、視座が上がったり。

「視座が上がる」っていうのは、「1つ上から物事を捉える」ということですよね。客観的に捉えることです。物事のとらえ方には、「具象」と「抽象」などと言ったりしますけど、具象は、より具体的にしていくことに対して、抽象は、より客観的に物事をとらえることです。

視座が上がると、何ができるか……というと、物事を客観的に捉えることができるので、「いま、〇〇が足りないから、□□が必要だ」とか。あるいは、ちょっと視点を変えて、目の前に、なにかしらの課題があるときに、「そもそも、それって何のためにやっているんでしたっけ?」みたいな、客観的な思考だったり。

このような、抽象度を高める思考をメタ認知と言ったりもしますよね。メタ認知とは「自分を、客観的に見ている自分」などといいますが、具象と抽象を行ったり来たりしながら、問題を解決したり、いま、必要なことに取り組んだり。「いま、これが必要だよね」と見つけたり。

このような客観的な思考は、複数の環境に身を置くことによって、できるようになるんですよね。

つまり、複業には、視座が高くなるような物事のとらえ方が身に付く、みたいな、そういった、教育という観点があります。

社員にとってのキャリア教育、第2、第3の人生プラン

あとはそうだなぁ。

複業は、いままで会社で経験してきたことを、会社の外で活かす。それによって、会社の中とは違う自分の存在価値を感じたりすることもあります。

複業が語られるとき、よく「メリット/デメリット」みたいに語られることも多いですが、そういった表層的なものではなく、どちらかといえば「個人の自己実現」というよりは、企業にとって、社員のみなさんのキャリア教育とか、第2、第3の人生プランを立てていくとか、そういう観点でとらえることが、本当はすごく重要で。

これからの時代を生きていくビジネスパーソンに育てていくには、企業として取り組むべきテーマなんじゃないかと思うんですよね。

人材育成が、地域のためにもなる

また、こういった取り組みが、企業の社員の人材育成だけではなく、人が減っている地域の企業にとってもいい。企業と地域の「おたがいにとってハッピー」だというところが、こういった取り組みが「すごく重要なんじゃないか」と思う理由です。

なので、地域の企業では「複業案件を探して」、個人には「こんな副業あります!」みたいにマッチングして、あとは「さようなら~」っていう感じではないものを、僕は理想としているかな。

なので、こういった取り組みは「流行っているから」とか、そういう形ではなくて、企業の中で、今後の人材育成やキャリア教育について「どうやって行けばいいんだろう?」と考えている企業のみなさんと、ちゃんとやっていくやっていく必要があると思うし、ちゃんとやっていきたいと思う。

これが、僕にとっての複業のとらえ方というか、世界観です。そんな形の取り組みにしていきたいと思うし、これからもそういった形で「どう、実現するか?」というところに、意識を向けていきたいなと思います。

じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね。バイバ~イ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?