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「人生100年時代。LIFEはSHIFTしたけれど」―ロールモデルなき社会

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「見えにくくなった未来」というお話をしました。

今日は、「人生100年時代。LIFEはSHIFTしたけれど―ロールモデルなき社会」というお話です。

音声はこちらです。

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』という本

これをお読みのみなさんが、『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』という本をご存知かどうか、あるいは、読んだことがあるかどうか、僕にはわかりませんが、この本、世間を賑わした本なんです。刊行されたのは2016年です。

タイトルが表しているように、「これからは人生100年時代になって、いままでの生き方が変わっていきますよ」という本です。

(僕の手元にある)この本の帯には「こんな生き方をしてはいけない!」と書かれています。

  • 卒業後すぐに就職し、ずっと同じ会社で働こうとする。

  • 永続する企業を目標に起業し、すべてを仕事に捧げる。

  • 休日をレクリエーション(娯楽)に当てる。

いままでの働き方が、書かれているのかな? という感じですよね。

この本に書かれている内容を一言で言えば、「これから、人生が80年時代から、100年時代へと変わっていく中で、働き方、生き方が変わっていきますよ」ということが書かれています。

この本の序章に、「100年ライフで何が変わるか?」という項目があります。いくつか書かれているのですが、小見出しを読み上げてみますね。

100年ライフで何が変わるか?

70代、さらには80代まで働く

そうですよね。人生が80年から100年に変わったら、いままでより、おそらく20年ぐらい長く働くことになるでしょう。

新しい職種とスキルが登場する

「これからの数十年で、労働市場に存在する職種は大きく入れ替わる」と。「古い職種が消滅し、新しい職種が出現する」と書かれています。

たとえば、2016年当時、AIという言葉はそれほど耳にする機会はなかったと思いますが、数十年どころか、10 年経たないうちに結構変わりそうですね。

お金の問題がすべではない

いままでは、よい人生を生きたければお金が重要でしたが、これからはいろんな要素が必要だよ、と書かれていますね。

金銭的要素と非金銭的要素。経済的要素と心理的要素。理性的要素と感情的要素など、「お金だけではないよ」と。

人生はマルチステージ化する

いままでだったら、「教育→仕事→引退」の3つのステージを生きていれば良かったのですが、人生が長くなることによって、新しいステージが立ち現れますよね。

変化が当たり前になる

人生がマルチステージ化すれば、いままでより多くの変化……というか、多くの移行を経験するようになりますよね、ということです。

人生の新しいステージが現れる

「寿命が延びると、新しい人生のステージが現れる」ということですね。

レクリエーションから、リ・クリエーション

レクリエーションは「娯楽」という意味ですが、リ・クリエーションは、これまでのよりも長く生きるから、「新しい創造性」というか、多くのステージを生きるためには「投資を怠るなよ」ということですね。

余暇の時間を使うことも、もちろん大切です。ですが、新たなことにもチャレンジしていく必要があるよね。ということですね。

一斉行進が終わる

いままでは、多くの人たちが「教育→仕事→引退」という3つのステップで人生を歩んできました。ですが、これからは、マルチステージになっていきます。

人生の節目が、人それぞれ立ち現れてくるから、「人によって変わっていくよね」「一人ひとりの嗜好や状況によって変わるよね」ということ。

選択肢をもっておくことの価値が増す

人生が3つのステージなら、それほど選択肢はなくてもいいんだと思います。

ですが、いろんな変化を経験するということは、多くの「選択をするシーンが現れる」ということ。そういう意味では、選択肢をもっておく方がいいですよね。

若々しく生きる

いままでより寿命がのびるので、老いるまでの時間軸も伸びますよね。

家庭と仕事の関係が変わる

いままでだったら、「男性が仕事をして、女性が家事と子育て」みたいな役割分担がありました。ですが、すでに多くの女性が仕事をしているように、今後は男女両方が収入を得るのが当たり前になっていくと思います。

そうすると、夫婦の関係性も変わっていきますよね、という話。

実験が活発になる

いろんな選択肢が増えて、いろんな経験をする人が増えるということは、いろんなことにチャレンジする人が増えますよね。

いままでだったら、「人生は、だいたいこうなっていくな」というものがありましたが――それを、いわゆる「ロールモデル」と言いますが――今後は、どうなっていくんでしょうね。

だからこそ、いろんな実験が活発になるということですね。

人事制度をめぐる戦いが始まる

いままでだったら、学校が終わって、仕事をして、退職……という3つのステージを考えればOKでした。それにともない、企業の人事制度も、この3つに沿っていれば大丈夫でした。

ですが、これからはいろんな選択肢が出てくるので、企業にとっては大変ですよね。

政府が取り組むべき課題

いままでの生き方は、多くの人にとって画一的で、予測可能性が高い状況でしたが、これから人によってさまざまなライフステージや労働時間、教育の形みたいなことが一人ひとり変わっていきます。

そうなると、政府のさまざまな制度にも課題が生じますよね。特に、老後みたいなところは。

LIFEはSHIFTした。だが、どうすればいい?

以上が、『LIFE SHIFT』の序章に書かれている「100年ライフで何が変わるか?」という内容です。

『LIFE SHIFT』は2016年の本ですが、あれから8年。

当時は、かなり衝撃的な内容でしたが、8年経過して、だいぶリアリティが増してきた感じがしますよね。

ちなみに、この本の中で、今後「いろんなことをし始める人が出てくる」ということで、

選択を狭めずに幅広い針路を検討する「エクスプローラー(探検者)」のステージを経験する人が出て来るだろう。自由と柔軟性を重んじて小さなビジネスを起こす「インディペンデンスプロデューサー(独立生産者)のステージを生きる人もいるだろう。さまざまな仕事や活動に同時並行で携わる「ポートフォリオワーカー」のステージを実践する人もいるかもしれない。

と言っています。ポートフォリオワーカーとは、いわゆる複業ですよね。

この本が出た2016年当時に比べれば、明らかにそういった働き方を試みる人は増えているなと思います。

で、ですね。今日の話で重要なのは、ここまでの話ではありません。

確かにLIFEはSHIFTしてきているっぽい感じは、僕自身もします。

ですが、こういった働き方、生き方をしているロールモデルがいないので「どうすれば、LIFEをSHIFTできるのか?」という状況が実際のところだと思います。

この本には、いろんなシナリオや、「こんなことを考えてみてはどうか?」といった提案は書かれているのですが、実際問題、この本の通りには行かないんだろうと思うのです。

なぜならば、先ほどもお話ししたように、選択肢や状況が、人によってさまざまなので、「こうすれば、こうなります」という予測がしにくいんですよね。

そのために、不安を抱いたり、「今後、どうなっていくんだろう?」って思ったりするのが、現状だと思います。

今までだったら、60歳~65歳ぐらいで定年だったけれど、その後の35年、どう生きるのか?

それは、お金の面についてもそうだけど、心の面も含めて。何が自分の動機付けになるのか? といった課題もあると思います。

こういったことが、多くのビジネスパーソンに。そして、ビジネスパーソンが集っている会社の中で、いま、こういった課題が起きつつあって、未来のキャリアに不安を抱える人たちが増えてきている感じがしています。

今日の話はここで終わりにします。

次の記事:「キャリア不安」を抱える企業戦士たち

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