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一人ひとりが個性を活かし、楽しくはたらけるように

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「実現したいのは「やりたくても、できない」を「できる」にすること」というお話でした。

今日は、「一人ひとりが個性を活かし、楽しくはたらけるように」というお話です。

音声はこちらです。

noteさんの創作大賞に参加しながら、お話ししてきたこの『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』も、本編は今日が最終回になりました。

この本の話を、2ヶ月ほどかけてずっとお話をしてきました。最後に一言で「そもそも、何のためにお話してきたのか?」についてお話しをすれば、「一人ひとりが楽しく働いてほしい!」という、もう、これしかありません。

仕事に「楽しさ」なんて感じたことがなかった若い時代

話はちょっとずれますが。僕が経営しているしごとのみらいの理念は、「一人ひとりの『楽しい』で、しごとのみらいを創る」です。

僕は社会人になって35年ほど経ちますが、若いころは別段、「仕事が楽しい」みたいに思ったことはありません。最初、自動車会社に入りましたが、言ってみれば、大企業の「ひとつの歯車」。いや、ひょっとしたら歯車にすらなっていなかったかもしれない。ネジ1本ぐらいだったかもしれません。

自分のやりがいとか、仕事に対するやりがいとか、モチベーションとか、そういったものは別になくて、ただ単に会社に行って、与えられた仕事をし、毎日を過ごす……という感じでした。

楽しさを見出すとしたら、週末やプライベートの時間に見出すもので、仕事自体には、別に「楽しい」と感じたこともなければ、やりがいを感じたこともあまりありませんでした。いや、仕事でやりがいを得ようとも思っていなかったかもしれません。

ですが、プログラマーになって、自分でお客さんと会話をし、自分でシステムを設計をし、自分でプログラムを組んで、そして、納品してお客様から「ありがとう」と言われる……このような「自分で作っている」というプロセスがすごく面白くて、プログラマーになって、仕事の楽しさとか面白さみたいなものを感じるようになりました。

ストレスをかけるマネジメントで仕事が楽しくなくなる。「こんなの、やっぱりおかしい!」

しかし、その後、「ストレスをかけるマネジメント」を受けて、仕事が楽しくなくなる経験をしました。このとき思ったんです。「こんなの、やっぱりおかしい!」って。

人は本来、何かしら、その環境にはまったり、「面白い」と思えるような仕事に出会ったりすれば、仕事も「楽しい」と感じられて、毎日が充実できるはずなのに、なかなかそういった状況に巡り合えないとか、もともと仕事が楽しいと感じていたのに、マネジメントの問題で人の心を折ってしまうような、そういった環境に身を置かざるを得なかったとき、僕は「おかしい!」と思いました。

このような経験があるので、みなさんお一人お一人には「楽しく働いてほしい!」と、切に願っています。

こういった状況になるのは、自分の意志の場合もあるし、そうじゃない場合もあります。それぞれの環境に置かれている状況を、僕には変えることはできません。

でも、働く環境の「仕組み」にすることで、仕事を「楽しい」と感じられない問題や、キャリアの問題が解決できるといいなと思っています。

年齢を重ねて、特に「楽しく働いてほしい」と感じるようになった

しごとのみらいを立ち上げた初期のころは、僕自身が以前抱えていた問題――それは、ストレスにさらされないマネジメントや、一度折れかかった状態から立ち上がれるようなしなやかさのような――を解決できるような力を身につけられるような取り組み(企業研修や講演、コーチングなど)をしていました。

しかし、年齢を重ね、複業のような働き方をするにつれて、周囲における、年齢による制約を感じるようになってきました。

いままでの働き方のロールモデルは「学校で学んで」「会社で働いて」「65 歳ぐらいで定年し、あとは年金と退職金で暮らす」というものでした。このロールモデルが機能していたことは、これはこれでよかったのでしょうけれども、いまは、人生100年時代です。

その中で、年齢を重ねていったときに、本来は、さまざまな可能性があるのに、かつての「あなたはそろそろあの役職定年です」「あなたはもう定年です。さよなら」のようなロールモデルによる年齢による制約は、なんとなくおかしいなと思います。

本来人は、もっといろんな力があるし、可能性もある。にもかかわらず、その可能性が虐げられている現在の状況は、やっぱり問題だと思うんですよね。

しかも、日本は少子高齢化社会で、これから人がどんどん減っていくというのに、そんなに人を乱雑に扱っていいのか? と。

それならば、年齢とか、性別とか、住んでいる場所とか、そういった制約を受けずに、一人ひとりの可能性をより発揮して、一人ひとりが持っている強みや個性みたいなものをより発揮して仕事ができればいいのにな、と。

これしかないです。僕の願いは、最終的いはこれしかない。

そして、一人ひとりが「楽しい」と感じられるような働き方をすれば、誰かに「やる気を出せ」なんて言われなくても、自然とやる気は出てくるし、目の前に何らかの課題があったとしても、それを乗り越えようとする。そういった人たちが集う組織やチームならば、おたがいが協力しあって問題を解決していけるはず。

そう思っているので、「このような環境がつくれたらいいな」と思って、いままで取り組んできたし、これからも取り組んでいく……ということです。

一人ひとりが楽しく働くことで、社会の課題を解決したい

そして、僕がいま、自分ごととして捉えている課題のひとつに地方の人口減少問題、労働力不足の問題、労働供給誓約社会の問題があります。この問題を、一人ひとりの強みや個性を発揮し、仕事ができる環境をつくることで、問題が解決できたらいいな、と。

そのためにも、できれば、若いうちから準備した方がいいし、中堅世代になったら、第2・第3のキャリアを描けた方がいいし、1社だけに依存してるのではなく、パラレルにキャリアを歩めるように社会の仕組みを変えていきたいし、働き方の仕組みを変えていきたい。

それが、この本の趣旨でした。

みなさんに必要な情報が届けられたのかどうか、言語化できたのかどうかは、正直わかりません。全部できてないような気がします。ですが。少なくとも、この創作大賞という機会に、本にまとめるとしたら……というイメージでここまでお話ししてきました。

まだ、表現できていないところもあるとは思いますが、いったんは、お話し尽くしたのかな? いう感じもしています。本当は、まだ体系化した方がいいところがあると思いますが。それはまた、今後積み重ねていきたいと思います。

というわけで、明日は「おわりに」をお話ししますが、本編はこれにて終わりにしたいと思います。

これまで長きにわたりお読みいただきましてありがとうございました。

次の記事:おわりに

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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