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リスキリングをすれば「キャリア不安」はなくなるか?

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「「キャリア不安」を抱える企業戦士たち」というお話をしました。

今日は、「リスキリングをすれば「キャリア不安」はなくなるか?」というお話です。

音声はこちらです。

世の中の「リスキリング事情」

ここ2~3年前ぐらいからですかね。「リスキリング」という言葉がビジネスシーンで多く語られるようになったのは。

リスキリングとは、「リ・スキル」ですから、一言で言ったら「学び直し」みたいに使われるケースが多いです。

本来の意味は、これから(ロボットやAIなどのような)いままでとは産業構造が変わってくるから、いままでとは異なる職務につくためにも「必要なスキルを身につけよう」といったところではないかと思います。

たとえば、AIとか、プログラミングとか。そういったことがよく言われます。

ちなみに、日経新聞の2023年11月の記事によれば「リスキリング、4人に1人はデジタル関連 日経読者調査」なのだそうです。

以下、引用します。

仕事に必要な技術や知識のリスキリングについて日本経済新聞が読者1600人にアンケート調査したところ、実際に学び直している人の4分の1はプログラミングや人工知能(AI)などデジタル関連をテーマにしていた。

出典:リスキリング、4人に1人はデジタル関連 日経読者調査

……とのことです。

4分の1がプログラミングや人工知能となっていますが、4分の3はそうじゃないという見方もできますね。

ほかの記事もいくつか調べてみたら、リスケリングで多くの人が取り組んでいるのはデジタルや語学みたいなところが多いようです。

あと、記事によっては「人気資格〇つ」みたいなものもありますが、その多くは「スキルを身に付ければ……」「資格をとれば……」といったものが多いように思います。

スキルを身に付ければ、キャリア不安はなくなるか?

今日の話は「リスキリングをすれば――つまり、スキルを身につければ――キャリア不安はなくなるのか?」という内容です。

結論を一言で言えば、「わからない」といったところです(笑)

いや、「わからない」は乱暴ですね。僕の意見では、おそらく「不安はなくならないんじゃないか」と思っています。もちろん、人によって違うとは思いますが。

なぜ、不安はなくならないと思うのか? それは、僕自身の経験からしてもそうです。これまで、結果的に何度かキャリアを変えた経験があります。

そうした経験の中で、スキルを身につけたからといって、それが次のキャリアにつながった経験がありません。いや、長い目で見ればつながっているものもありませんが、資格を取ったからといって、それがすぐに、次の仕事に役立つというわけでもない……という経験なら、何度もあります。

資格をとってもすぐに活かせなかった僕の経験

ITコンサル

ここからは、僕の経験値ですが、ひとつ目が、IT関係のコンサル資格を取った時ですね。

僕は以前プログラマーでした。プログラマーには、かつて「35歳定年説」みたいなものがあったんですよね。つまり「35歳くらいになると、プログラマーの需要がなくなるよ」という話です。

現場は若い世代を好むので、35歳ぐらいになってくると、「現場ではなく、ほかの仕事をする必要があるよ」と。「マネジメントとか、コンサルティングとか、そういった方向にキャリアを変えていった方がいいよ」みたいな話です。

僕の場合、プログラマー時代に、ストレスフルなマネジメントを受けて、心が折れるという経験をしました。その時に「早くここから逃げ出さないと!」と思って。

逃げ出すために「とりあえず必要なのは何か?」を考えた時、「資格だな」と思って、ITのコンサルタント資格を取りました。いまも、その資格は持っています。

では、その資格を取ることで「コンサルタントの仕事がすぐにできるようになったか?」というと、ぶっちゃけ全然できなかったんですよね。

いまから思えば、それは、資格があることと、実際に仕事をすることとは「別物だから」なんじゃないかと。資格を取っても、実務経験がないというのも、ありますけどね。

ビジネスコーチ、セミナー講師

もうひとつは、さきほどお話しした、心が折れた状態から職場を変えるためには、コミュニケーション力が必要だと思って、そこからコーチングとか心理学とかの勉強をした経験です。これも、アメリカに行って学んだほど、スキルとか知識は身につけました。

ですが、それで仕事が得られたか? っていうと、全然得られなくて(泣)。「資格があれば、その講座を開催したり、いろんな仕事が舞い込んだりしてくるだろうと思いましたが、全然舞い込んで来なかったんです。

これも、先ほどの繰り返しとなりますが、「資格がある」ことと、「仕事とつながる」のは、まったく別問題というのが、僕の経験値です。

周囲を見まわすと「資格をとっても、悩んでいる人が多い」

また、いまだと、僕の周囲でキャリアコンサルタントなどの資格を取っている方が結構います。

この間、いま、キャリアコンサルタントの勉強をしている方から話を聞きました。その方によれば、「キャリアコンサルタントの方々が、自分のキャリアに悩んでいる」と言っていました。

実際、そうだと思うんですよね。「資格があるからといって、仕事になるわけではない」というのが、実際のところだと思います。僕の経験からしてもそうです。

資格を生かすには、努力が必要

今日のテーマである「リスクリングをすれば、キャリア不安はなくなるのか」について。

学んでいる最中は、動機づけられたり、モチベーションも上がるので「大丈夫だ!」と思うと思います。ですが、学びを終えた後に、そこから新たなキャリアがつながっていくのかというと、そこから先は、「別の努力が必要」ということになるんだと思います。

「自分を知ってもらう努力」とかですよね(それがまた、しんどいのですが)。

ひょっとしたら、社外にいるよりも、社内の方が、学んだスキルを活かせる可能性はあるかもしれません。

たとえば、コーチングやキャリアコンサルタントの資格を取ったのならば、それを社内で活かすことだったら、いきなり独立したり、転職したりするよりも、活かしやすいかもしれません。

リスキリングで人気がある業種はどうか?

いま、リスキリングで人気があるという、プログラミングの仕事はどうでしょう?

僕も以前、プログラマーでしたが、現場でガチで働くとなったら、経験値みたいなものは必要だと思うんですよね。

だからといって、スキルを身につけなければ、その次の世界の入り口には立てないので、必要な学びだとは思います。

ただ、資格には、過度な期待はしない方がいいのかもしれませんね。

いま、リスキリングのためにいろんな勉強をしている方は多いと思います。それがキャリア不安の解消にはならない……というのは、乱暴な言い方かもしれません。学びは必要だとは思います。

キャリアというのは、いままで自分の歩んできた道の後ろにあるものです。これからの先の未来を、いままでのキャリアを捨てて、新たな道に行くのもそれはそれで必要かもしれません。

ですが、ほかのやり方もきっとあるんじゃないかなと思っています。この具体的な内容については、この本の後半でお話ししていきます。

では、今日の話はこれで終わりにします。

次の記事:若手社員が会社を辞める本当の理由

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