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#152 コミュニケーションを学ぶ上で、もっとも大切なこと

竹内義晴です。この番組は組織づくりやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


昨日のお話

昨日はですね、「毎朝3分!チームの傾聴力を高めるちょっとした工夫」ということで、朝会を利用した傾聴力を高めるトレーニングの方法についてお話をしました。

一言で言えば、もし朝会で3分間スピーチのようなことをやっている職場があったとしたら――なければやってもらったらいいと思います――発表者の話に対して、話を聞いていた人にちょっと振って、発表者が、何を言わんとしていたのかを、一言で「要約して確認する」というプロセスを入れることで、お互いの傾聴力も高まるし、心理的な安全性も高まる……そういった話でしたね。

「今日は、何の話をしようかな」と思いながら、いま、音声を収録しています。

基本的に、コミュニケーションの話をするときには――特に、組織の中でのコミュニケーションの話をするときには――だいたい、傾聴の話が一番最初です。

傾聴ができれば、コミュニケーションの8割はうまくいく……というのは大げさかもしれませんが、それぐらい基本は傾聴なんじゃないかなと思っています

「傾聴が8割」あとの2割は?

ところで、ビジネスのコミュニケーションで大切なことが、もし8割が傾聴だったとするならば、ほかの2割は何があるのでしょうか。

僕の意見では、大きく分けると4つあるかなと思っています。

4つというのは……

  • 1つ目は「傾聴力」。話を聞くこと。

  • 2つ目は「質問力」。相手が言葉にできていないことを質問によって深掘りすること。

  • 3つ目は「リード力」。リード力というのは、もし相手がネガティブな意識状態にあるときに、ポジティブな意識状態にリードすること。

  • 4つ目が「伝達力」、自分の考えを分かりやすく伝えること。

大きく分けるとこの4つがあるんじゃないかなと思っております。

この傾聴力、質問力、リード力、伝達力、この4つを大きくまとめて、「コミュニケーションU」として伝えています。

コミュニケーションを学ぶときの、あるいは相手とよりよい関係を構築しながら、相手の意識状態をより良い方向にリードして、そして自分が伝えたいことを伝えるというプロセスです。

英字の"U"の形をもじって「コミュニケーションU」と呼んでるんですけど、そういったモデルを伝えることもあります。

伝えようと思えば、質問力、リード力、伝達力……いろいろお伝えできることはあります。ただ、基本的には、やっぱり傾聴力が「基本のキ」だと思うので、まずは「傾聴力なのかな」というふうに思いますね。

コミュニケーションを学んで、行き着いたこと

コミュニケーションを学ぶ上で、僕自身いろいろ勉強したし、お金も使いました。

よくセミナーとか、研修とかで話すときに「高級車1台分くらいお金を使いました」みたいに言うことがあるんですよ。いまとなってみれば……最近車高いんでね、普通車1台分かもしれませんが(笑)

お金を使って学んだことは、もちろんたくさんあるし、たくさんのスキルも学んだけど、「普段、意識してやっていることは何か?」って言われたら、それはもう。すごくシンプルなことしか意識していないな、と。

それが結局、傾聴力なんですよね。もちろん、質問も、リードも、伝達も、意識的にはやっていますけれども。

いろいろ学んで、結局残ったものって、やっぱり「シンプルな法則」でしかなくて。普段、僕が意識してやっていることは、この4つかな? と思うんです。

コミュニケーションを学ぶ上で、もっとも大切なこと

これはコミュニケーションに限らずですけど、何かを学ぶ上で大事なことがあるとするならば「シンプルな法則をいかに身につけるか」ということだと思います。

ここでいう「シンプルな法則」っていうのは、たとえば傾聴力だったら、何度も話してきている「相手の話を要約して、確認しながら話を聞く」というこのシンプルな法則ですね。オウム返しとか、今回はバックトラッキングというスキルでお話ししてます。

このようなスキルは、ネットを「傾聴力」で検索すれば普通に出てきます。出てくるんですけど、実際にやっている人がどれくらいいるか? というと、あんまりいないというか、ほぼいません。

そのように考えてみると、やっぱり「シンプルな基本が極めて重要」だと思うんですよね。分かりきっていることを「いかにやるか」ということです。

ある経営コンサルタントの話

以前、ある経営コンサルタントの方――この方は、結構厳しめなことを言う人でしたが――彼が、「仕事をする上でもっとも大事なことは何か、1つあるとしたら?」という問いに、なんて言っていたかというと「早寝早起き」だと言っていました(笑)

その意図は……

早寝早起きって、誰もが知ってるじゃないですか。つまり、「早寝早起きをした方がいい」という、そのシンプルなことを、いかに「愚直にやるか/やらないか。ただ、それだけ」みたいなこと言いたかったんだと思います。

このように、本当に大切なことって、誰もが知ってると思うんですよね。

傾聴も同様です。「傾聴が大事」ということは、たぶん100万年ぐらい言われているんじゃないかと思います。でも、できる人はなかなかいない。

なので、シンプルな法則をちょっと意識的に集中して学ぶ。そして、実践する。それがないと、どんなにスキルがあっても使えない。

逆に、シンプルな法則がちゃんとできると、問題の8割、あるいは、身につけるべきスキルの8割は身につけることができます。ですから、まずは傾聴から始めてみてください! ということで、傾聴の話は、今回で終わりにしようかなと思います。

明日は何を話そうかな、と持っていますが、明日は明日の風がお知らせしてくれると思うので、明日考えます。

ということで、今日の話はこれで終わりにします。バイバ~イ!

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