見出し画像

【転職活動の心得】精神疾患からどう向き合うか

こんにちは。
上司のパワハラが原因で適応障害を経て自律神経失調症を経験したショウです。約1年の休職期間で症状が緩和したため、社会復帰の為に転職活動を開始し、先日、無事就職先が決まりました。

前回の記事では、転職活動の流れや実践して良かったことについて触れました。

今回はもう少し限定的に…
精神疾患などが原因で休職経験があったり、すでに会社を辞めてしまった状態で転職活動を行うと、必ずと言っていいほど企業から聞かれる…

「なぜ休職していたんですか?」
「前職を続けながら転職活動をしようとは思わなかったんですか?」

といったチクっとした質問。なるべく聞かれないように回避したり、あるいは聞かれたとしても、上手に(かつ嘘をつかずに)返答する方法について僕なりの経験を交えながら述べたいと思います。

1.精神疾患や休職については伏せておくべき?

そもそも精神疾患を患った経験や休職期間がある事実は企業側に伝えるべきか否か。

結論を先に言うと、
正直に公開したほうがいいです。

詳細はdodaさんの解説ページを参考にしてもらえればいいのですが、端的に説明すると、後々発覚してしまう可能性があり、

企業側からの不信感を生んでしまいかねないからです。

これは実際に僕もdodaのエージェントさんに直接アドバイスをいただきました。企業が閲覧する私の職務経歴書に休職事由とその期間を記載することになり、最初はものすごく不安でした。

"精神疾患の経験者=腫れ物"と思われてしまうのではないか
1年も休職していた人間に今後仕事が勤まるのかと疑われるのではないか

こんな考えが頭を過りまくります。

エージェントさんは
「精神疾患や休職に理解を示してくださる企業もありますし、そういった経歴を受け止めた上で書類選考を通してくださったらショウさんとしても安心できると思いませんか?」
とおっしゃっていました。

頭では理解できても心にモヤモヤがついてまわり、僕は正直本当にこれで書類選考が通るのか疑心暗鬼の状態でした。

しかしふたを開けてみれば、確かに書類選考が通る企業はありました。

しかもdodaのエージェントさんが企業と私の間に入ってくれて、精神疾患に至った経緯や現在は克服していることなども面接前の段階で企業側に補足で説明してくださるので、「どういうパワハラを受けたのか」とか「現在は本当に大丈夫なのか」というような質問を面接で受けることが無くなりました。

これは本当に心強いサポートだと思いました。

企業の面接で、パワハラだの人間関係の事なんて話しにくくて仕方ありません。それに面接では「上司がこんな理不尽なことをしてきて~」だなんて直接的な表現で話すわけにもいきません。言葉を選ばなければいけないし、そうなるとしどろもどろになって相手にマイナスな印象を与えるリスクしかありません。
そういう意味でも、転職サービスの方の力を借りて、あらかじめ話しにくいことは企業側に知っておいていただいた方が良いと思いました。

2.気まずい質問への返答例

しかし、それでも企業から気まずい質問をされることはよくあります。
ここでは僕が実際に受けた質問で必ず聞かれた2大質問とその返答内容について述べたいと思います。

Q.転職しようと思ったきっかけは?

A.まず大前提として私は1つの会社で長く勤めたいという思いがあります。スタッフの方々やお客様と長くお付き合いをしていく中で信頼関係を築いていくことに魅力を感じているからです。そういう意味で前職の仕事内容は非常に遣り甲斐があって楽しく働かせていただいていました。しかし30歳を過ぎ、体力的に厳しく身体を壊す機会が出始めたため、環境を変えたいと思ったのが転職の大きなきっかけです。
【解説】
これは転職のマニュアル本にもよく書いてある鉄則。「前職の悪口は言わない」です。そして、大事なのは「企業側に安心してもらい、かつ働いてほしい」と思ってもらうことです。僕の場合、本心でもあるんですが絶対に伝えるようにしていたのが「1つの会社で長く勤めたい」という言葉です。面接官は「採用してもすぐ辞めちゃわないかな…」という思いが絶対にあると思うので、「そうではないですよ」という気持ちをちゃんとアピールするようにしていました。
絶対にNGなのは「前職は自分には向いておらず…」みたいなマイナス発言。
「前の会社を辞める理由」ではなく「新しい環境にチャレンジしたい思い」を伝えるようにしたほうがいいですね。

Q.前職を続けながらではなく、退職して転職活動をする理由は?

A.現在は完治していますが、4月に大きな手術をしました(ちなみに事実です)。前職を続けながら手術までの闘病と転職活動の両立は困難と判断しました。自分の仕事の環境を一新したいという考えと闘病生活は譲れなかったので、結果としてまずは今の仕事を退くことを選びました。
【解説】
絶対に転職をするという思いと"仕事しながら両立するには致し方ない理由"を組み合わせることで、相手に理解していただくよう話しました。嘘は言えないので、僕の場合は実際にあった手術の話題を組み込みました。他にも例えば"親の介護が始まってバタバタしていた"とか、優先順位的に前職を辞めざるを得なかったという事をお伝えすると良いと思います。

3.まとめ

というわけで、僕の経験した転職活動の記録は大体言い尽くしたように思います。周りの友人たちからは
「退職してからの転職活動って、収入源無い状態なわけだし焦り無いの?」
と言われました。
無いわけじゃありませんが、正直仕事をしながら転職活動できるほど僕は器用ではありませんでしたし、それに失業保険の給付があったので、そこが大きな安心材料になっていました。

次回は退職後に行ったハローワークでの手続きについてもお話します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?