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だから、好き。西川美和監督 2012年9月5日

 おはようございます。自称「早く観たい女」神垣です。

 映画と結婚した

 女。

 映画監督、西川美和。

 2012年9月8日から公開される
 映画「夢売るふたり」。

 この作品の監督、西川美和さんは
 広島出身の38歳。

 映画の公開を前に
 「週刊ポスト」9月14日号に
 彼女の記事が5ページにわたり掲載されていて
 興味深く読みました。

  「子どもを生んで育てていないというのは
   女性の書き手として弱いと思いますが、
   自分には家庭のことをうまくやる才能はない」
       と言う。
  23歳のとき、映画を作ることさえできればほかのものは
  手に入らなくてもいい、そう思った気持ちのまま今までやってきた。

 まったくもって
 覚悟が違います。

 彼女にとって、映画が
 恋人であり、夫であり、子どもなのかもしれません。

 脚本を書くときは
 広島の実家へ引きこもり
 人間関係を遮断して、
 第一稿を書きあげるまでの2カ月間は、
 ひたすら脚本を書くことに没頭するのだとか。

 その間、ご飯を作るのも
 洗濯するのも、すべて実家の母親任せ。

 これって、完全に
 「男」ですよね。


 彼女の前作「ディア・ドクター」に
 井川遥が演じる
 村を出て、東京で医者をしている娘が登場しますが

 東京で身を削るように働いている彼女が
 田舎の実家では、縁側でごろごろしている
 おっさんのような描写があります

 このシーンと
 実家で脚本に没頭している
 西川監督の姿に通じるものを感じるのです。

 仕事に捨て身。

 多分、この人から
 仕事を取ったら、なあんにも残らない……

 でも、そういうところが
 私が西川監督とその作品を好きな理由の一つでもあります。

 西川流に夫婦を描いたという
 今回の新作。

 とても楽しみです。

(VOL.1790 2012年9月5日配信 メールマガジン あとがきより)

映画『夢売るふたり』

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