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そんな都合のいい女はいないっ!  2008年8月1日

自称「異を唱える女」神垣です。

石田衣良の「夜の桃」

週刊新潮に連載されているときに
チラ読みして衝撃を受け、書籍購入。
一冊まるまる読んでみて、鼻血が出そうになりました。

主人公は、いわゆる成功した45歳の経営者。
妻、愛人に加え、新たな第三の女性が現れて・・・
と“大人の性愛”ってやつが描かれているわけですが

読後、思い出したのは
渡辺淳一 の「愛の流刑地」

この2冊に共通して私が感じたのは
「こんな都合のええ女はおりゃあせん!」
ってこと。

とっても男性に都合よく書かれていて
女から見ると
ある種、おとぎ話チック。

現在、週刊文春で連載中の
村山由佳の「ダブル・ファンタジー」の方が
よほどリアルに女の内面と身体を描いています。

と、うちの夫に言ったら
「男は常に女に幻想を抱いとるんじゃけぇ
 おとぎ話でええんじゃ!」
と一蹴されました。

そんなもんですかねぇ。

冷房のきいた部屋で
ポッポと血を滾らせながら
読むのにオススメの一冊です(鼻血覚悟!)。

石田 衣良 著「夜の桃」

VOL.869 2008年8月1日配信 メールマガジン あとがきより)



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