40代以上に特におススメしたい「寄り道」の仕方 2021年4月30日

 今日、紹介する本も新しい本ではありません。
 刊行は、2年前の2019年。
 わたしの好きな成毛眞さんの本です。
 タイトルは「一流になりたければ2駅前で降りなさい」

 サブタイトルに
 最高の成果を生む「寄り道」メソッド
 とある通り、成毛流の「寄り道の指南本」です。

 40代以上のかたに、特におススメしたい内容なので
 30代以下のかたにはあまりピンとこないかも。

 本書のまえがきには、こう書かれています。
「これまでの道を捨てずに自分に新しい付加価値をつけるには、
 ほどよい寄り道をして、ほどよい経験を積むこと。
 目的地に着く2駅ほど前で降りてみること。
 当たり前のように電車に乗り続けているだけでは
 見えてこない道を歩いてみること。
 これが最も安全で、かつ、事実上最もコスパのよい
 付加価値の高め方である」。

 というわけで、
 本書には、具体的な「寄り道」の仕方が紹介されています。

 スニーカーを履いて、自分で決めたゴールに向かって歩く
 実際の「寄り道」の仕方だけではありません。

 年齢とともに硬くなりがちな頭や心をほぐす
「思考の寄り道」の方法や、それに必要な
 勘の養い方などについても述べられています。

 成毛さん曰く
「カンやセンスは経験でしか磨けない」と。
 つまらない本を読んでしまった、ひどい店で過ごしてしまった、
 嫌な人と付き合ってしまった……という
「苦い経験があるから、最悪の事態を回避する能力が養えるのだ。
   こういったことを言うと、
『そんなことを言わずに面白い本を見抜く裏技を』などと
 食い下がられることもあるのだが、
 そう言われても答えは変わらない。
 結局のところ、寄り道をしまくって
 自分の中にデータベースをつくり、そこから傾向を読み取るしか、
 カンやセンスを磨く方法はない」

 この部分に思わず赤線を引いてしまいました。

「自分にはセンスがない」という声をよく聞きます。
 絵を描くセンス、文章を書くセンス、野球のセンス、
 経営のセンス……

 もちろん、持って生まれた才能というものは、確かにあります。
 考えたり、人から教わったりしなくてもごく自然にできる
 才能の持ち主は確かにいます。

 でも、才能がなくてもセンスは手に入れられる
 と成毛さんは書いていますし、わたしもそう思います。

 なぜ、センスがないと思うかというと
 絵も文章も野球も経営も
 いきなり100点満点をとろうとするから
 あっけなく打ちのめされるのです。

 そんな高いところに目標を置かず
 まずは、挑戦してみる、実験してみる、経験してみる!

 しっかり失敗して、そこから何を「学ぶか」が
 人生の寄り道の神髄ではないか。

 挑戦も経験もしてないのに、いきなり100点をとろうなんて、
 厚かましいにもほどがある、と気づきました。

 50代になると
 ついつい「守り」にはいってませんか?
 勉強すること、鍛錬することをやめていませんか?

 仕事も、生活も、生き方も。
 少なくとも、健康に日々を送れているのであれば
 今からでも、しっかり「寄り道」して
 自分で自分に刺激を与え、サビずにいたいですよね。


 成毛眞 著
『一流になりたければ2駅前で降りなさい
 最高の成果を生む「寄り道」メソッド』

画像1


 この連休中に
 ぜひ、寄り道を!


(2021年4月30日 VOL.3780配信 メールマガジン あとがきより)



この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?