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【私の両親】子供視点の「離婚」原因を語る。

私の両親は、確か私が大学2年生頃に離婚しています。原因は母の不倫でした。とはいえ、不倫がなくても、今にして思えば離婚していたのではと思うようになりました。なぜなら、仲良しなイメージがなかったからです。私はどうも、父の気持ちがわかりませんでした。聞くこともできない、もう一生わからない内容だと思っていました。しかし、私はひょんなことから理解します。父は自己犠牲をしていたのだと。


家庭でも不機嫌な父親

私が中学校に上がったあたりからか、父は段々と口数が少なくなってきました。もともと無口な性格だったように思えますが、夫婦仲が良いとはあまり思えませんでした。二人が会話をしているところが、いつしか見られなくなりました。置き手紙(というかメモ)だったり、私や妹を介して必要なことを伝えているのが当たり前になっていました。正直、父はいつも不機嫌だったように思えます。

外での不機嫌を持ち込んでいる

今私は31歳です。バリバリに仕事をしているので、働くことの大変さも知っているつもりです。だからこそ今にして思うのですが、父は仕事関係で悩んでいたり、苦しんでいたのではないかと思うのです。実際、当時の父は営業をしていた頃だと思います。私もセールスをしているため、ますますそう思うのです。父の場合、大企業勤めで、転勤や出張も多く、ハードだったと思います。

夫婦の会話がない重み

父はむすっとした顔で帰宅してきます。それは怖い雰囲気すらありました。母と妹は恐れているように見えました。私は時々父と話したり、とはいえ基本はPCばかり触っていました。ともかく、父の態度は人を不快にさせることは間違いないです。何が原因か詳しいことはわからない(何も言わないので)からこそ、ますます気分は悪いものでした。

そして、母はそれを尋ねません。よくも悪くも、母はこれに対して無関心なのです。歩み寄ろうとする姿勢は一切見えませんでした。私ならば、気にしますけどね。将来を共に生きると決めた相手が、何やら思い詰めているようですから、私は何かしら歩み寄りたいです。言葉でもいいし、それが必要とされないならば、態度なりで。しかし、母は何もしないどころか、恐れとスルーでした。

子供への影響

私は結婚経験もなければ、実はまともにお付き合いをした経験もありません。急にぶっちゃけましたが、両親の虚しい夫婦生活を見てきて、結婚にはいいイメージがありませんでした。しかし、私は私なりに価値観を広げていく中で、今では結婚に憧れがあります。それくらい、子供にすら影響するのが夫婦仲の問題だと思っています。

両親の離婚から学んだ教訓

正直、両親の離婚は私にとっては辛い記憶です。冷たい仮面夫婦でしたが、それでも私が小学校低学年頃までは、みんなで旅行に行ったりなど楽しかったです。会話をしている姿もよく見かけました。だからこそ、変わり果てた関係にショックを受けました。そんな私が学んだ教訓は、「歩み寄る姿勢を持つこと」に限ります。

お互いに気にかけるという努力

父の場合でしたら、悩みを打ち明けること。とはいえ、何の事情も知らない人に説明するのは面倒なのもわかります。すべては語らずとも「一言でいいから」何かを打ち明けるべきだと思っています。何も言わずにイライラしている不愉快な態度、家族だから何でもしていいとは限りませんよね。

母の場合ならば、ここでこそ女性性の出番です。「何かあった?」と気にしたり、そっとしておきつつも優しくしてみたりなど、さりげなく寄り添う姿勢が女性にはできるはずです。また、別の方法もできます。「やめてほしい」とキッパリと言うことです。夫婦関係が破綻するレベルの不愉快さを我慢する理由、ありますか? 伝えるべきだったと思います。

母の不倫も計画のうちだったのかも

母が不倫をした理由はわかりせん。「私のお母さんが、そんな・・・」と衝撃的でしたが、今にして思えば、母なりの生きる手段だったのかなと。もちろん、不倫は私は反対派です。当時子供の私からすれば、この衝撃と悲しみは大きすぎました。

母の状況は、基本的に専業主婦。時々パートをするものの、午前中のみ、ちょっとしたお小遣い程度です。経済力はほぼ皆無です。この状態で離婚に踏み切れる人は、多くはないでしょう。母なりに、生きる道を計画していたのかもしれません。

子供へのけじめ

私と妹が成人してから、母は離婚を切り出しました。これも母なりのけじめだったのでしょう。あくまでも子供には影響しないようにと。たしかに、そうですね。ある意味私たち姉妹はもう、半分自立していました(私は大学生)。

【まとめ】会話なしに人間関係は続かない

誰だって、嫌な人とは結婚しないはずです。何かしら意気投合したからこそ、生涯のパートナーとして選んだわけですよね。お互いの意思をもって。少なくとも、私の両親は恋愛結婚だったので、誰かからの強制ではありません。それでも、離婚するのです。子供の立場として見てきた私から言えることは、相手を思いやる会話をすること。

言葉にしないとわからないことはあります。言葉なしでも察することはあるけれど、ネガティブな状態の時こそ、言葉にしなければ誤解を生むと思います。信頼関係あってこそですよね。「この人は関係ないから言う必要はない」これが父の判断だったのかもしれません。「何があったのか知らないけれど、不愉快だ」母はただただ嫌悪に意識が集中していたかもしれません。会話をしなければ、わからないですよね。これが私の教訓です。


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