うつ病での闘病記(集団認知行動療法:前編)


うつ病の診断を受けて9年。現在も通院と服薬での治療中ですが、これまでの経過などを書き留めておこうと思います。今回は、治療の一部として受けた、集団認知行動療法の体験記(前編)を綴ってみました。
(注意)
このブログ内で「とても不適切な表現」を使っている箇所があります。
ご容赦くだされば嬉しいです。

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(参考)
認知行動療法は、認知(ものの受け取り方や考え方)に働きかけて気持ちを楽にする心理療法です。認知のバランスを取ってストレスに上手に対応できる「心の状態」を作っていくものです。これを複数人で行うのが集団認知行動療法です。医師、看護師、療法士などの指導の下で行われます。
ほんの一例ですが、例えば、水が半分入っているコップを見たとき、「もう半分しかない」と捉えるか「まだ半分ある」と捉えるか。同じ事実なのに捉え方(認知)が違うことで、受けるストレスも異なりますよね。こんなことを学んでいきます。
そして、例題や自分自身がストレスを感じた事例を用いて、「このときは こうだった」「だったら、こうしてみたら?」とか「こうしてみよう」「やってみたら、こうだった」「次は こうしてみよう」など、ストレス事例の振り返り、自身への助言や提案、やってみた行動の振り返りも行います。
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私は、これまでに3回、この療法を受けました(何度も受ければ、受けただけ理解が深まるとのことです)。休職時、求職時、そして入院時です。ここでは詳しい内容ではなく、私の体験談や効果、今後のことを書こうと思います。

初めて受けたのは3回目の休職中で、きっかけは妻からの薦めでした。病院でもらった冊子やネット記事などで調べてくれていたらしく、私に声掛けをしてくれました。
「こんな治療方法があるらしいよ」
「薬を飲んで会社を休んでるだけじゃなく、試しに受けてみたら?」
「行政主催だから安心だよ。」
が、病気で心が荒んでいた(今でも素直ではない)私は、折角の薦めを頑なに拒んでいました。
「そんな治療したって治らない!」
「精神病患者だらけの所には行きたくない!」
「変な人ばっかり居るんじゃないの!?」
「分かったようなことばっかり言うな!」

が、体調が一向に良くならない自分に嫌気が差していたのもあって、「じゃぁ、騙されたと思って行ってやるわ!」と捨てゼリフを吐いて説明会に行ってみました。すると、素敵な笑顔の女性や男性スタッフに迎えてられ、プログラムの目的・内容・期待できる効果などを親切、丁寧に説明してもらえました。あれだけ嫌がってたのに「参加します!」と即答しました。(苦笑)

プログラムでは、辛かった体験の振り返りをすることがあり、参加に当たっては、ある程度の「思い切り」や「覚悟」が必要です。でも、プログラムでは、本来の効果以外にも次のような良い点がありました。
・自分自身の存在自体が認められる。(決して否定されない。)
・その場に居ることに辛さを感じたら、いつでも離れてOK。
・発言を求められても、何回でも「パス」ができる。
・どんな発言も行動も否定されない。
・言い間違いなどをしても誰からも責められない。
・基本的に楽ちん。素のままで居られる。
・同じような体験が、他の参加者やスタッフと共有できる。
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   これ、「独りじゃない」って思えて、とても心強かったです。

今回はここまでです。お付き合いくださり、ありがとうございます。
概要だけで凄く長~くなってしまったので、ちょっと小休止です。後編では実際に得られた効果なんぞを綴ってみようかと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
闘病記、これはほんの一部です。これからも書いていこうと思っています。何らかの参考になれば嬉しいです。  See you!









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