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育休中の工夫その2(育児への集中)

育休中に最も注意したいことは「健康な精神の維持」であることを、前の記事で述べた。
今回は、健康な精神と良好な親子関係構築のために大切な、「育児への集中」について述べたい。

普段仕事をバリバリこなしているワーキングママ、パパは、
育休取得前、こんなことを考えているはずである。

「仕事から長期間離れ、自由時間が増える。通勤時間さえなくなる。
さあ、何をしよう?資格でもとるか!TOEICのスコアは絶対上げたい。
いっそ副業でもして、キャリアに幅を持たせるか!」

僕も育児休暇取得前はそのように考えていた。
(育児休業と育児休暇の違いは別途述べたい)
そして、実際に育児休暇を取得してわかった。

「育児休暇は休暇ではない」

僕は妻の育休完了に合わせて育休を取得したので、育児の主担当をバトンタッチした格好で、育休を開始した。この時、子供は生後6ヶ月であった。

読みたい本を買い、クックパットで凝った料理のレシピを保存し、来るべき育休に備え、自己研鑽のための準備をしていた。
子供と楽しく過ごすことが第一の目的であることは念頭に置きながらも、子供が寝ている時間や家事の合間に何か身になることをやりたいし、できると思っていた。

実際に育休に入ってみると、思い通りの自己研鑽が一切できないことに気がつく。
家事育児には、驚くほど「まとまった自由時間」がない。

子供が寝ている間に料理や洗濯を済ませて、さて本を読もう、とすると起きる。
(家事の間、寝てくれていることの方が稀である)
寝そうだし、抱っこ紐で抱っこしながら本を読もう、とすると寝ない。

凝った料理で妻と長女(4歳)を驚かせよう!と思っても、抱っこ紐をしたままできる料理の自由度は低い。
揚げ物はできないし、手元は見えないし、オムツ替え等の突発事象への対処のため、手は極力汚したくない。

夜、子供が寝静まった後に、ウイスキー飲みながらギターの練習をしよう!と思っても、すぐ起きる。そもそも寝静まらない。

このように、やろうと思っていたことが、ことごとくできない日々が続く。
すると、必然的にフラストレーションが溜まり、気持ちに余裕がなくなる。
すると、子供が泣いた時「なんで今泣くんだよ!」といった具合にイライラしてしまう。

これでは、せっかく子供と楽しく過ごすためにとった育休の意味がない。
育休とは、育児に集中すべき期間なのだ。

ある時、育児に集中しようと頭を切り替えた。すると気持ちも楽になった。
何より、子供のことを集中して考えられる期間のありがたさに気がついた。
一日中子供のこと、家族のことだけを考えていられる期間なんて、そうそうない。
仕事を始めると、どうしても思考の中に仕事にまつわることが入ってきてしまう。

育休中は育児に集中すること。当たり前のようで、意識しないとできないことなのだと気づいたし、育児に集中できること自体が貴重でありがたい経験なのだと痛感した。

これから育休を取られる方、今まさに育休中の方に、育休中は育児に集中することが大切であることを伝えたい。
そして、かけがえのない育休ライフを楽しんでほしいと思う。

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