育休中の工夫その1(精神的健康)
育休中に最も大切にしたいこと、それは自身の健康な精神の維持である。
子供と向き合うにも家事をこなすにも、
まずは自分の精神が健全でないとパフォーマンスを発揮できない。
健全な精神の維持に必要なこと、それは自己肯定感の確保である。
仕事をしていると、日々なんらかのアウトプットがあり、人との関わりがあるので、意識をしていなくても、自分が必要とされている実感や世の中の役に立っているという実感が湧く。
育休をとって仕事から離れると、仕事の時のような具体的なアウトプットが出なくなる。実はこれが結構辛い。
家事や育児は家族のため、ひいては世の中のために必要であることは間違いないが、書類や成果のような明確なアウトプットが出るわけではない。
アウトプットが出ない状況が続くと、無力感に苛まれる。
さらには、「自分は世の中から置いていかれている。」といった焦燥感も湧いてくる。
この無力感や焦燥感は、自己肯定感を奪うには十分すぎるほど強力である。
自己肯定感を失わないためにはどうすれば良いか。
自身の経験上、下記の対策が有効である。
・妻と対話する。
→妻としっかり話して自分が行った家事、育児を妻に認めてもらうこと、
それが自己肯定感を確保する最良の手段である。
そして、自分の心境を正直に話せるだけでも救われる。
・家事育児以外の「小さな」目標を立て、実行する。
→本を読む、腹筋30回するといった、家事育児の合間に確実に達成できる
目標を立てて実行する。そうすると、家事育児でアウトプットが
出ていなくても、前に進んでいる実感を得ることができる。
ここでのポイントは決して「大きな目標」を立てないこと。
例えば資格試験合格とか、体重○kg減らす、等。家事育児の間に
勉強や本格的な運動をすることは不可能である。子供が泣いたりして
計画通り進められないこと自体がストレスとなり、結果的にストレス源を
増やしてしまう。
・SNSに投稿する。
→自分の作った料理の写真をアップする、子供の成長をアップする、等、
ポジティブな話題をSNSに投稿する。すると友達や職場の人から
レスポンスがあり、励みになる。またSNSの投稿自体がアウトプットに
なるので、前に進んでる感を得ることができる。
ポイントは、ネガティブな話題を投稿しないことである。
「今日も育児疲れた。」とか「子供、早く寝てほしいなあ。」といった
文句や愚痴を投稿されても、それをみた人は反応に困るし、
何より自分自身がポジティブな気持ちになれない。
・積極的に日常的&対外的な関係を増やす。
→育休中は、家族以外の人との関わりが減りがちである。
子供を連れて公園に行く、子育てセンターに行く、等、外に出て
ママ友やパパ友を作る。同じ境遇にいる大人とはコミュニケーションを
取りやすいし、人と話すとほっとする。
ポイントは、日常的に通えるところに行きまくることである。
何度も通うことで、顔見知りが増え、コミュニティができる。
家族以外のコミュニティに属していることが、人に認められている実感、
ひいては自己肯定感につながる。
自身の精神状態を把握してコントロールすることで、家事育児のパフォーマンスが上がる。子供や家族のことだけでなく、自身のことにも気をつけることが肝要である。
そして、上記のような精神的な不安定さを、育休中の妻も同様に抱えていることを忘れてはいけない。自分がそうなったからこそ、妻に共感できる。
さらに、妻はホルモンバランスの崩れ等の産後の身体的変化の影響も受けている。僕より過酷な精神状態だったはずだ。
自分の気持ちを健康に保って、子供と楽しい育休ライフを送られるパパが増えたらいいなと思う。
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