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育休日記(2日目/90日間)

10倍粥をご存知だろうか?

離乳食の入り口ともいうべき食べ物で、米に対してその質量の10倍の水で炊く、かなり薄いお粥である。

離乳食作り初心者の僕は、妻から離乳食作りのレクチャーを受けている。
口頭で説明をうけ、妻の傍らで作り方を見て、次は自分でやってみる、といった感じだ。

昨日は10倍粥の鍋を火にかけ、火を止めるところまで妻がやり、蒸らしたあとのすり潰し&取り分け工程を僕が任された。
毎食10倍粥を炊くのは大変なので、一度に5回分程度炊いて、タッパーに小分けにして冷凍するのだ。

妻は鍋の火を止めて「蒸らしたら取り分けといて〜」と言い残し、娘とお風呂に向かった。

僕は言いつけを忠実に守り、規定時間蒸らしたあと鍋の蓋をあけた。

いざ、10倍粥をオタマですくい始めると、とてもすくいにくい。オタマから逃げるお米をどうにか追いかけてお湯を切り、すり鉢へ移す。

オタマだからやりにくいのか。
茶ごしを使ってお米を全てすくい出した。

毎回こんなことやっていたのか、大変だな、なんて思いながら、すり鉢でお米をすり潰してみると、明らか量が少なく、5食分も取れない。

なるほど、妻がお米の分量を間違えたな。
お湯もこんなに余ってる。しょうがないなぁ。

3食分取り分けることができたので、それらを冷やしながら妻を待った。

風呂上りの妻に「お粥、5食分は取れなかったよー!」と得意げに報告すると、

「なにやってるの?!ご飯だけすくったの?なんで?!まじでやってんの?!」

と予想に反した感想(罵倒)が。。

僕は大きな勘違いをしていた。

お湯も含めて10倍粥なのだ。
お湯からお米だけすくい出しては、もはや水を10倍入れようが5倍入れようが、意味がない。

結局、苦労してすくい出したお米を全て鍋に戻し、お湯と一緒にすくってすり潰した(妻が)。

するとぴったり5食分の10倍粥になった。

これから育休が始まるというのに、妻を震撼させる僕の料理スキル。

これを伸びしろと捉えて、温かく見守ってほしいと思った。

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