身の毛も弥立つ恐ろしい女が…!
赤いドレスの女が港町の酒場にいる。そのカウンターバーの止まり木に俺も確かにいる。ドレスの女はホステスなのか…
女がつくったジントニックが俺の前に置かれた。グラスに敷かれたコースターは黒く四角い。
ジントニックを口に含むと、視覚にそのコースターが入っている。 何かが動く…凝視すると、何かが蠢いているのだ。
左手の中指でちょこっと触ると、5センチほどの丸くてプリプリした青い虫が出て来た。その時だ!
シーンが突然に転換した!そこはそのドレスの女の家だった。 初めて見る家だが、俺はなぜか、そう思い込んでいる。
西洋館で外の壁にはツタが絡まっている。窓のガラスにもツタが見える。 広い洋間のリビングルームになぜだかプールがあり、その横には古井戸まであるのだ。
その古井戸から黒人の男がプールに水を入れている。バケツで一杯一杯要領が悪い奴だ。
件の赤いドレスの女は、いつしか真っ白い和服に着替えていた。 死に装束…俺は直感した!
その女の顔色は透き通るように青白い…彼女がプールで泳ごうと提案した。プールサイドには俺の他に、数名の男女がいるようだ。俺は進められるまま服を脱ぎ棄てプールに飛び込んだ!
海育ちの俺は水泳が得意なので、みんなに浮けるように様々な泳ぎ方をして見せた。その時であった!
女が突然、和服の片肌を脱いだのだ!真っ白な柔肌の背に、黒い四角いシミがあった。
突然、そのシミがワサワサと毛羽立ち、その中からあの青い虫がニョロニョロと湧きあがって来るではないか!
俺はプールから飛び出した!そして逃げた!広い植え込みの庭を抜け、塀をよじ登り、田んぼのあぜ道を走る!
パンツの尻の部分がムズムズする! 身の毛が弥立った!
慌ててパンツを脱ぐと、青いプリプリした虫がポトンと地面に落ちた!
振り返ると…白装束の女が遠くから追いかけて来るではないか…
ぶわーっと叫んで目が覚めた!びっしょり汗をかいていた…
久々の恐怖の夢だった。原因はどうやらジムで筋トレをやりすぎて疲労が貯まったのか…その後気がついたが、逃げている俺は何か身に着けていたのだろうか(笑)
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