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時代は清少納言を求めている!

春が近い曙 清少納言に想いを馳せている。枕草子…彼女の言葉の歯切れの良さは、江戸っ子に通じているようだ。

好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと…なんでも自分の感性で押し切る強さがある。見た目で面白いか、面白くないかを決めてしまう…こんな女性が現代にいたらいい。

いや、絶対にいる筈だ。清少納言のDNAを受け継いでいる女性が…女性たちが!

儒教倫理感の男性優位型封建社会にも関わらず、17世紀後半から19世紀半ばまで、女性の文化的出版物が、これほど多く書かれた国は日本を措いて世界に例がない。

清少納言や紫式部を継承しているのだ。如何に日本の女性たちが素晴らしいかと云うことだ。こんな背景から「枕草子」を読むと面白い。

春はあけぼの                            ようよう白くなりゆく山ぎわは                    少しあかりて                            紫だちたる雲の                           細くたなびきたる

こんな春の情景は最高だなぁ 私は好きだなぁ…と言っている。なんて可愛い女性だろう。

彼女はまた、ことの本質をずけずけ遠慮会釈なく言うのも面白い。

近くて遠いものは、兄弟 姉妹 親子の仲               遠くて近いものは 男女の仲

女性はいつもダークな心を持っている。だから、ちょいとルージュを引く。男はここを分かってあげたい。

女性の活躍社会などと言いながら、女性の登用が極端に低い国。未だに武家社会を引き継いでいるようだ。

だから、ちょいと世の中を女性たちに渡すのも良いかも知れない。アフターコロナの時代は価値観や生活感が大きく変わるのだから。

さて、ヘンリー・マンシーニのムーンリバーでも聞きながら、清少納言の再来を待つとしよう。


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