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私の実体験からも5歳からの包括的性教育は早過ぎる事はないのです。

『ユネスコが出している「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では性教育のスタートは5歳からが望ましいとされています。日本で性教育を始めるのは小学校4年生(10才)なので、この時点で世界基準から見ると大きく差があることがわかります。なぜ5歳からなのか、5歳から一体何を教えるのかと驚く方もいるかと思いますが、まずは「体には色々なパーツがあること」「その中でもプライベートパーツは特に大事であること」「自分の体の大切なところは他人に見せたり触れさせたりしないこと」を伝えます。これを最初に学ぶことによって、自分のプライベートパーツを他人に見せたり触らせること、そして他人のプライベートパーツを見せられたり、触らせられたりすることはいけないことだと学ぶことができます。これを学んでいないと、性被害にあってもSOSを出せなかったり、気づかないうちに性加害者になってしまうおそれがあるのです。~しかし、ユネスコが性教育の世界基準として示している「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」によれば、性教育で本来学ぶべき範囲はもっと広く、「性的同意」「性被害」「ジェンダー理解」など、健康教育以外にも「安全教育」「人権教育」に基づくテーマも含めて構成されています。これらは「包括的性教育」と呼ばれていて、私たちが学校で学んできたいわゆる「性教育」は包括的性教育の中にある健康教育の中のほんの一部に過ぎないのです。親世代が正しく性教育をアップデートすることは「子どもを性被害者にも加害者にもさせない」ために必要な予防教育と言えます。性教育が必要なわけと同様に、性教育が不十分なことによって起きることについても触れていきたいと思います。「早い段階から性教育をすると、性が乱れる」などという言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、実際にはそんなことはありません。むしろ、性教育を然るべきタイミングで十分に受けて来なかったことによる弊害の方が大きいのです。たとえば性教育が不十分ということは、パートナーシップにおける理解も不十分ということにもつながります。例えば、パートナー間での暴力を「デートDV」と呼びますが、デートDVは中高生にも広がっています。これも正しいパートナーシップの築き方を学ぶ機会がないがゆえに起きているといっても過言ではありません。痴漢にあってもそれを「性暴力」という認識ができず、「よくあること」としてやり過ごしてしまう子どももいます。かくいう私も痴漢の被害にあったことを友達には話したとしても、自分の親に言ったことは一度もありません。「何も起きていないから大丈夫」と親が思っていても、子供が「性被害にあったことを言えないだけ」という場合も有り得るのです。「何が性被害に当たるのか」「性被害にあったときにどうしたらいいか」を先に知っていないと、それを被害と受け取ることができなかったり、被害にあっても適切な対応ができなくなってしまうのです。他にも、ジェンダー理解に関しては子どもを持つ親としてぜひ正しく知っておきたい分野の一つです。SDGsのゴールとして「ジェンダー平等」の実現が掲げられてから、日本でもLGBTQA(SOGI)に関してメディアやSNSで話題に上がるようになり、少しずつジェンダー理解が進んでいるように見えます。しかし、自分の子どもがもしセクシャルマイノリティだったら?その可能性があると想定して子供と接することができている親はそう多くありません。私には同い年のゲイの友人がいるのですが、「どうせ理解されないからいまだに親に言っていない」と話しています。実家に帰るたびに「結婚は?」と聞かれるので帰省しなくなってしまったそうです。こうして話してくれる友人が身近にいなかったら、セクシャルマイノリティという想定もせず、無意識になんとなく発した言葉で誰かを傷つけていたことでしょう。知ることよりも、知らないことの方が大きなリスクがあるということに気づかせてもらったきっかけでした。私たちの世代が無意識に使いがちの「男だから」「女のくせに」といったジェンダーバイアスのかかったフレーズや、異性愛を前提とした発言なども、性について正しく知識を重ねていくことによって、「もしかしたらこの発言は誰かを傷つけるかも?」と自分の言動を振り返れるようになっていくはずです。~性教育を学ぶと様々な価値観に触れることになります。それを通して、人との関わり方がぐっと変わるはずです。これまでとは違った視点で「相手に不快な思いをさせていないか」「自分の発言は偏っていないか」と気にするようになるからです。始めは子どものためにと学んだ性教育をきっかけにして、自分と子どもだけではなく、夫や妻、自身の親や兄弟などとのパートナーシップを見直したり、よりよいパートナーシップを築けるようになったりすることもあります。学び直すのは今からでも遅くありません。大人の私たちこそ、「性教育」をアップデートしてみませんか。』

私はリスペクト型女好きなので異性としての女性に関しては幼少の頃からとても熱心に研究をしてきました。初めて異性に関心がでてきたのは幼稚園の頃だったのでやはり5歳頃から異性を意識し始めるのでしょう。私の実体験からも5歳からの包括的性教育は早過ぎる事はないのです。

圧倒的に「性教育後進国」の日本で、いま「大人の学び直し」が必要なワケ
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77736

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