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18歳の息子との向き合い方①

子どもも三人目ともなると、私も妻も「子育て」に対して楽観的な見方をする。抑えるべきツボ、と言うよりも抑えなくとも良いことがたくさん見えてくる。必然的に放任になるし、怒ることもなくなる。叱るべき時には、勝手に兄たちが叱っている。私は、今まで一度たりともこの三男坊を叱ったことがない。長男と次男からは、「甘やかし過ぎだ」と逆に私が叱責を受ける。それでも叱る必要がないと思うので私は叱らない。思いやりのある優しい人間に育っているから、いいだろう、と思いつつ、厳しさや強さに欠けるのは少し心配な点ではある。

浪人すると彼が言った時に、心配だったのはその強い意志がどこまで続くだろうかという懸念だった。彼が強い意志を持って浪人を希望したことは、私にとっては「息子が強く逞しく成長するための契機」であって、偏差値の高い大学への進学をサポートするという意識ではない。もちろん、希望の学校に受かってほしいとは思うが、むしろこの一年をどう過ごすか、が大切なことのように思っている。この一年で彼がどんな人間に成長するか、浪人の一年は人生の中で大きな意味を持つ一年にしてほしいと思うのだ。

平日は毎日必ず6時半に起床し、朝ごはんを食べて、休まずに学校に行く。夜は9時半に筋トレしてお風呂に入り、11時半に就寝する。この生活習慣を守ることだけを約束した。平日は自炊してごはんを食べるが、土日は、その代わり自由でいい。たまの土日には、焼肉を食べてもいい、ことにしている。

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