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スラッシャーという生き方

ーLIFE SHIFT 100年時代の人生戦略ー
8月頃に読み終えていたのですが、自分の考えをなかなかまとめられず、気付いたら11月になっていました。

現在一般的とされる3ステージの人生、
「勉強の時期・会社で働く時期・引退後の時期」の人生を過ごすこと、
65歳以降は会社で働く時期に蓄えた資産で生きていくこと、
これは寿命が80年だったからこそ成し得た人生設計であり、もし生きる時間が100歳までと長くなった場合、この3ステージ人生は現実的ではない、そんな内容が書かれています。
では人生の過ごし方はどう変化していくのか。

3ステージのみではなく、より多くのステージで構成される人生を歩む人々が増えるだろう、とLIFE SHIFTには書かれています。
人生はマルチステージ化していくそうです。3ステージに加え、
・社会経験を積みながら知識や見聞を広げる「エクスプローラー」
・自らの手で職をつくる「インディペンデント・プロデューサー」
・同時に複数の活動に携わる「ポートフォリオ・ワーカー」
事例としてこれらのステージが紹介されていました。

私は今まさに、LIFE SHIFTで紹介されている「ポートフォリオ・ワーカー」のステージを過ごしています。
本業以外の活動を持つことで思考や経験が複線型になり、本業活動にプラスとして作用するのではないかという思いがきっかけで始めたのですが、今は別の想いもあります。

私は近い将来、組織としてよりも個人として、自己主体的に人生を選択していかなくては生きられない時代がやってくると考えています。
組織という枠が薄くなり、自分の価値を粛々と高めることでそれが仕事となり、その仕事で信用や信頼が生まれて自分の資産価値が上がっていく、そんな時代になっていくと思っています。
こう考えるようになった理由は幾つかあり、長くなるのでここでは省きますが、組織に依存したキャリアのみでなく、自らの手でもキャリアを形成し、様々な選択肢から自分の選択で人生を選び取っていきたい、そんな漠然とした思いに駆られて、本業以外の好きな活動にも継続的に携わっています。

「パラレルキャリア」「副業」「複業」「二枚目の名刺」「プロボノ」などをキーワードとして本業以外に仕事を持ったり、ボランティア活動をする生き方が日本でも徐々に注目されるようになってきています。
つい最近も、ソフトバンクが会社の許可を得た上での副業を認める制度を作ったことが大きな話題となりました。
こうした話題が大きく取り上げられるくらい、日本ではまだ複数の職を持つことは一般的ではなく、多くの企業では禁止されていることですが、近い将来、複数の会社を掛け持ちするなんて働き方が当然のようにまかり通る時代が来るのかもしれません。

ちなみに、LIFE SHIFTの中では「ポートフォリオ・ワーカー」という呼び方をしていますが、私は自分の複線型の働き方を説明する時「スラッシャー」という言葉を使います。
2000年代にアメリカの作家によって造られた言葉で、肩書きを「/(スラッシュ)」で複数書き表すことから、正確には「スラッシュ・キャリア」と言うそうです。
ファッション誌ELLEの特集記事で初めて目にしたのですが、幾つもの職、幾つもの顔を持ちながらしなやかに生きていく、そんな風に紹介されていたため、「ちょっとカッコイイかも。。。笑」なんて思ってしまい、以来好んで使っております。

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