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『百聞は一見に如かず』【長浜プラン】2023年参加者レポート②

プラン参加の目的や移住を考えた経緯について

プラン参加の目的は、これまで滋賀県の移住に関するセミナーに参加し、情報収集を行ってきましたが、文字や話だけでは分からないところもあり、実際に現地に行き、自分の五感でその場の雰囲気を感じ取りたかったことと実際に移住したときに仕事先が見つかるのか不安に感じたからです。
その中で滋賀県に移住してみたいと考えた経緯は、「都会と田舎を共存できる場所」だと思ったからです。
私は、石川県出身で大学までの22年間を石川県で過ごし、就職してから現在までの8年間を東京都(千葉県)で過ごしています。
年々、都会の人混みや喧騒とした雰囲気、自然の少なさに疲れを感じるようになり、自然と触れあえる環境でかつ田舎過ぎないところと思い、真っ先に思い浮かんだのが滋賀県でした。
大学時代から何度も滋賀県に訪れていて、その度に琵琶湖と周りの山から感じられる水と緑に良いところだと感じていました。
また、石川県と比べても都会へのアクセスも良く、普通電車1本で関西圏、東海圏に行けるところも滋賀県の大きな魅力だと思います。
そんな都会過ぎず田舎過ぎない滋賀県で今回、北陸・関西・東海へのアクセスの良い長浜市でどのような企業があるのか、どのような雰囲気なのか現地の人とお話ししてみたいと思い参加しました。

1社目の体験内容や企業の魅力について

1社目は『扶桑工業株式会社』さまに訪問しました。
扶桑工業様は建設、農業、産業用機械に使われる部品を製造している企業で、中でもレギュレーターは世界の60%のシェアを誇るとのことです。
今回、総務グループの清水リーダーと甲斐沼様にご対応頂き、会社の説明と工場見学を行いました。
会社説明では、産学連携、シンフソウプロジェクト、1人3件の改善目標の提案など様々な取り組みをされているとのことです。

特に印象に残ったのが「VM活動」というものです。
VM活動とは、ビジュアルマネジメントの略で生産状況や目標、会社の業績等を見える化し、全社員で共有していこうというもので、この活動を行ったことで全社員の仕事の意識が高まっているそうです。
実際に私も現在、印刷機のオペレーターとして印刷物を製造していますが、毎月の達成目標が設定されており、毎日その達成状況が紙で配られます。その月の状況が一目で分かるので、無駄な作業ロス・ミスがないよう意識して働けています。

今回の見える化の取り組みは、社員一人一人の働く意識が高まる非常に良い取り組みだと共感しました。
工場見学において印象に残ったのは、資格取得のための練習場があるということです。
技術を身に着けるにはやはり経験を積み重ねることが大事だと身をもって感じているので、練習できる場所があることはとても良いことだと思いました。社員一人一人が安心して働ける職場だと感じました。

2社目の体験内容や企業の魅力について

 2社目は『湖北精工株式会社』さまに訪問しました。
湖北精工様は主にカップ麺や飲料容器のフタなどの丸い部分に絵柄を直接印刷できる機械を製造している企業で、印刷機以外にも工場で働く自動機や省力機も製造しているとのことです。

今回、総務部の佐分利課長、丸岡様にご対応頂き、会社説明と長浜市について簡単な座談会を行いました。
会社説明では、カップ容器印刷機は1分間に300個~400個印刷でき、日本で製造しているのはここだけとのことです。
私も、印刷機のオペレーターをやっているので、版を使って印刷することやUVランプを用いてインクを即乾燥させることなど印刷に関する専門用語が出てきて非常に興味深い内容でした。

また、設計・加工・組立を一貫して行っていることが強みとのことで、顧客の要望に合わせるため、毎回製造するものが異なるがその分やりがいもあるとのことです。そのためには、何よりも経験が大事とのことで、経験を積ませるためにも新入社員が一から設計・加工・組立をした装置がエントランスに飾ってあるのが印象的でした。

座談会では、長浜市は近年、移住者が増えてきているとのことで、中でもカフェを経営している人が多いとのことでした。また、雪も多く、車を持っているとより生活は便利とのことでした。やはり、地方へ移住するとなると車は必要になってくると感じました。正直、今すぐに車を購入することはできませんが、今のうちから少しずつ資金を作っていきたいと思います。

地方で“はたらく選択肢“について

初めに、今回の長浜市プランに参加して気づいたことですが、北陸に雰囲気が似ているなと感じました。
福井県に隣接しているところもありますが、雪が多く降るところ(近くに伊吹山があり、その影響で雪が多く降るとのこと。日によっては、石川県よりも多く降るのではないかと思います。)、国道8号線沿いに大きな商業施設が並んでいるところ、車があるとより便利なところが似ていると感じました。北陸の生活を経験しているので、生活環境はすんなりと馴染んでいけるのではないかと思いました。

次に、地方ではたらく選択肢ですが、収入面は都会と比較すると下がることは覚悟する必要はあると思いますが、地方ならではのオンリーワン企業が多く、やりがいを持って働けると感じました。また、自然と触れ合える機会も増え、心の健康を考えると余裕を持った暮らしができると思います。

最後に、全体を通しての感想と今後の移住に向けた活動予定ですが、やはり「百聞は一見に如かず」だと思いました。セミナーで話を聞くだけよりも自分で赴き、現地の人とお話しすることで、より学びを深められました。ただ、私の人見知りのところが出てしまい、込み入った質問ができなかったことが反省点です。

今後に向けての活動予定ですが、長浜市だけでなく他の地域についても知りたいので、セミナーの参加や彦根市や東近江市、高島市などでは移住コンシェルジュによるオーダーメイドツアーも開催しているので、状況を見ながら参加を検討しているところです。 

※長浜市について
長浜市は、滋賀県の東北部に位置し、北は福井県、東は岐阜県に接しています。周囲は伊吹山系の山々と、ラムサール条約の登録湿地でもある琵琶湖に面しており、中央には琵琶湖に注ぐ姉川や高時川、余呉川等により形成された豊かな湖北平野と水鳥が集う湖岸風景が広がり、県内でも優れた自然景観を有しています。

<ノスタルジック&モダンな町並み、新旧の文化が交差する秀吉の城下町>
羽柴秀吉が初めて城持ち大名となって開いた城下町、長浜。江戸時代には大通寺の門前町や北国街道の宿場としても栄え、現在でもその町並みを活かした黒壁スクエアはガラス工芸を中心としたショップや工房のほか、 郷土料理が楽しめるお店などが軒を連ねる人気の
スポットです。
また現存する日本最古の駅舎や長浜盆梅展が開催される慶雲館など明治の建築物も残る、ノスタルジックでモダンな町並みにも出会えます。

市街地の周辺には、浅井長政の居城であった小谷城跡、石田三成出生の地、姉川の合戦跡など戦国時代を駆け抜けた 武将たちの足跡が残り、戦国ロマンあふれるみどころが一杯です。

長浜市HP、長浜・米原を楽しむ観光情報ページより

※訪問企業情報
<1社目>
会社名:扶桑工業株式会社
住所:〒526-0043滋賀県長浜市大戌亥町730番
TEL:0749-62-2451
公式WEBサイト:https://fusoco.co.jp/

<2社目>
会社名:湖北精工株式会社
住所:〒526-0802 滋賀県長浜市東上坂町351番地2
TEL:(0749)63-5212
公式WEBサイト:https://www.kohokuseiko.co.jp/

 


 



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