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【#レイクスなかのひと】創設時からレイクス一筋17年!スクール生と共に創るクラブの未来

滋賀レイクスには選手だけでなく、魅力的な個性を持ったスタッフ、通称「なかのひと」が数多く在籍しています。仕事に対する熱い想いや考えを紹介する事で、レイクスの違った一面も知ってもらいたい、より身近に感じていただきたいとの願いを込めてお届けする【#レイクスなかのひと】

5回目はアカデミー部チアスクールグループ長の井上美和さん。
レイクス創設当初を知る、レイクス一筋17年のまさにレイクスの歴史そのもの。
そんなフロントスタッフのレジェンドである井上さんに、入社の経緯から現在に至るまでの熱い思いを教えていただきました。

井上 美和(いのうえ みわ)
アカデミー部 チアスクールグループ長
大学4年生(2007年)からインターン生として滋賀レイクスに携わり、立ち上げ当初からクラブとともに歩みを続ける唯一のフロントスタッフ。
誇りを絶やさず、子どもたちが夢や目標を持てる環境作りに励む。

好奇心を追い求め、「好き」を仕事に

-レイクスとの出会いは?

大学3年生の時に、スポーツの現場で働く人の声を聞くという授業がありました。
当時bjリーグの大阪のチームの方が、授業で話をしてくださり、そこでスポーツビジネスに興味を持ち、そのチームでインターンをさせていただきました。
大学4年生の時に滋賀にチームができるということを聞いて、自分も滋賀県の大学に通っていたので、インターンの経験やこれまでバスケをしてきた経験を活かして、何か力になれるんじゃないかと思い、レイクスのインターンシップに行かせてもらったのが始まりです。当時レイクスはまだチームが立ち上がったばかりで、リーグにも参入していなかったんですけど、協力したいという一心で行動しました。

-入社した経緯を教えてください。

大学を卒業するタイミングで入社させてくださいとお願いしに行ったのが、入社したきっかけです。未熟ではあるものの、この業界に関われる最初で最後のチャンスかもしれないという思いがありました。

素人では入社は難しいと感じていたので、他の方が経験されていることを、ある一定のことは事前に経験しておきたいなと思い、ヴィッセル神戸のヴィッセルカレッジというのが当時あったので、そこでスポーツビジネスを学んだり、当時のbjリーグファイナルのボランティアスタッフをしたりしました。インターンシップ生として、さらに必要とされるような準備は頑張ってしていました。

その甲斐があったかどうかは分かりませんが、新卒1年目の時はインターンシップの延長として、見習いのような形でスタートさせてもらいました。そこからアルバイトに昇格して、アルバイトから契約社員に、さらに正社員へとステップアップしていきました。アルバイトの段階で、生計がままならない状況ではありましたが、覚悟を決めて大阪から滋賀に引っ越して来たことで、当時「やられた」と思って契約社員にして貰えたのかもしれません。笑

なので、大学4年生でのインターンシップを含めると今年で17年目になります。

-未完成な組織に就職する不安はありませんでしたか?

心配は全くありませんでした。
やりたいと思ったことに夢中になれるタイプで、仕事も自分の好きなものじゃないと打ち込めないかなと思っていました。
なので、「バスケが好き」「スポーツが好き」という「好き」を仕事にしたいという思いが原動力になっていたと思います。

あとは、先が見えないからこそ、わからないことを知りたいという好奇心も大きかったです。自分の人生の中で、何かと一緒に歴史を刻んでいくことって、なかなか経験できることじゃないと思っていました。なので、もしレイクスと一緒に歴史を歩むことができれば、どんなことが待っているのかなという好奇心がありました。

もう一つは、今までお世話になった方々に恩返しがしたいという気持ちです。
ずっとバスケットをやっていたので、バスケを仕事にすることで、これまでバスケでお世話になった方々に対して恩返しができるんじゃないかなと考えたのが、ここで働きたいと思った理由の一つです。

※2007年10月14日 bjリーグ参入前のプレシーズンゲーム滋賀開催時の写真。
前列右から3人目が井上さん

ずっと燃え続けるレイクスの熱源

bjリーグ時代のホーム戦試合当日の朝。前日設営を終え、試合を迎えるスタッフの期待感や緊張感が伝わる。

-入社してからのキャリアを教えてください

入社1、 2年目は、やらせてもらえるいろんな業務をやっていました。
バスケットボールスクールの立ち上げや指導、広報やチケット業務、ホーム戦の会場の調査(調整)や対戦相手との連絡など、細かいことまで上げるときりがないのですが、本当に幅広い業務を行っていました。
そこから徐々に人数が増えて体制が整うとともに、アカデミー部に配属され、スクール事業の業務に専念して現在に至ります。

-現在の仕事内容を教えてください

アカデミー部はバスケスクール・チアスクールの運営を行っています。
私は今はチアスクールのグループ長をしており、チアスクール生の育成事業や、そこに関与する企画・運営・管理など全体を推進する立場です。
現場の指導は行っていませんが、通常のスクールだけでなく、幼稚園や保育園を訪問しチアを楽しむ「スマイルダンスキャラバン」なども含めて、問題なく正常運転できるように見守るような役割を担っています。

-スクールを運営する上で心がけていることは?

運営で心がけていることは、スクール生がバスケやチアが大好きになり「夢中」になれるスクールを運営することです。この先生に教えてもらってよかったとか、このスクールを出たらどこに行っても恥ずかしくないよねとか、そんな風に思ってもらえるスクールでありたいです。
そのために、人として心がけていることは、とにかく元気。笑
健康であるとか、話してて面白いなとか、ワクワクするなとか、スクールや指導者へのイメージを崩さない人でありたいです。自分がそういう振る舞いをすることで、子どもにも保護者の皆様にも伝わると思っています。スクールの雰囲気を作り出すのは、結局は講師や運営するメンバーの雰囲気だと思うので、とにかく元気に楽しむというのは心がけています。

生徒から同志へ。この上ない喜びと誇り

-レイクスのスクールの特徴を教えてください。

目指すものが目の前にあるというのが一つの特徴だと思います。
バスケスクールの上にユースチームがあり、その上にプロの選手たちがいる。チアスクールの上にはレイクスチアリーダーズというトップチアがいる。憧れの存在が目の前にいるので、夢や目標とかそういったものを立てやすくなるし、頑張る原動力になるんじゃないかなと思っています。

他のクラブでもその強みはあると思いますが、特にレイクスは憧れの存在との「近さ」が特徴だと思います。バスケスクールにトップ選手が訪問してくれたり、ユース選手がトップの練習に参加したり、現役のトップチアメンバーが実際に講師として指導をしてくれたり、ホームゲームパフォーマンスでコラボできたり、本当に身近に感じることができる環境があると思います。

また、何より、スクール卒業生がトップチアメンバーになり、講師としてスクールに戻ってきてくれたり、トップ選手にはなれなかったとしてもスクールのアシスタントコーチや興行の運営スタッフとしてクラブに関わってくれたり、バスケもチアも、そういった好循環が組織全体で生み出せているところが最大の強みだと思います。

-やりがいを感じる瞬間は?

バスケ・チアともに、スクール卒業生が指導者として戻ってきてくれて、レイクスに関わる仲間が増えたり、フロント業務という自分の仕事に関心を持ってくれたりすることがとても嬉しいですし、やりがいを感じます。アカデミー部は子どもと接する機会が多いので、子どもたちに影響を与えるというのは、大きな責任があるとともに、とても貴重な経験をしているなと思います。

-17年もこの仕事を続けられる理由は?

滋賀レイクスで働くということを、憧れられる仕事にしたいという思いがずっとあります。
それはきっと自分がこの仕事が好きで、この仕事に誇りを持っているからなのかなと思います。

スポーツビジネス業界で働いている、滋賀レイクスで働いていると言った時に、「しんどい」「つらい」とかネガティブなイメージじゃなくて、「いいな、どうやったら働けるの?」「やりがいを感じられそう」とかポジティブなイメージにしていきたいという思いがあります。
だからこそ子どもたちに自分の仕事に興味を持ってもらえるととても嬉しいですし、さらに自分の仕事を誇りに思えるのかなと。

他にも、滋賀レイクスという滋賀県で唯一のプロスポーツクラブと、その歴史を一緒に歩んでいくことは、なかなかできない経験だと思っているので、できる限り一緒に歩んでいきたいという思いであったり、古くからいる分おこがましいけど、このクラブの歴史や現在に至るまでの過程をちゃんと伝える人も必要だという思いもあります。クラブのなかに、知っている人がいるということだけでも役に立てたらいいなと思っています。

レイクスチアスクール卒業生で現在トップチアとして活躍するユズホ。
現役トップチアでありながらスクール講師も勤めている。

変わらない安心感で、さらなる好循環を目指す

-今後の目標を教えてください

アカデミーは育成事業なので、ここで育った子たちが滋賀レイクスにトップ選手やレイクスチアリーダーズとして関わってもらうことが一番の目標です。そこから、そういった経験を経てまた指導者やフロントスタッフとして、クラブに関わってくれるような、先ほど言った好循環が生まれることがすごく理想的だなと思っています。
またさらにこれからは、そういったメンバーの子ども、次の世代でもそういった好循環が生まれていくことを目指していきたいです。

そのために、個人的には元気でい続けて、帰ってきても知っている人がいる、気軽に話せる人がいるという安心感を生み出していきたいなと思っています。帰ってくる場所が知らない人ばかりだと、立ち寄りにくかったり、家族感って生まれないと思いますが、滋賀レイクスがあって、そこに私がいることで、「おかえり」と言ってあげたいです。

-ブースターへメッセージ

滋賀レイクスのことを長く知っている方もいらっしゃれば、まだ浅い方もいらっしゃると思いますが、レイクスがブースターの皆さんの何かのきっかけになれているとすごく嬉しいです。滋賀レイクスがきっかけでバスケを始めましたとか、チアダンスを始めましたとか、試合観戦にハマりましたとか。
あとは皆さんの生活の一部に滋賀レイクスがあると、とても私はハッピーです。
週末は試合に行くとか、寝る前にレイクスのSNSをチェックするとか、皆さんの生活の一部にレイクスがあればハッシュタグ「#わたしとレイクス」をつけてぜひ教えてください!

【番外編】チアフェス実行委員が語る思い

-チアフェスとは

チアフェスとはBリーグのチアスクール生が一同に会するチアダンスの祭典で、今年で14回目を迎えます。Bリーグに所属するチアスクール生が、何か発表できる場をもう少し持ちたい、みんなで披露し合える場所を作りたいという思いがきっかけで始まったものです。チアフェスに出ることで成長を実感できたり、チアフェスに出て得られた経験を、また自分のチームを持ち帰って頑張る糧にしたり、そんな場になればいいなと思っています。他のクラブのスクールと交流できる場って、子どもたちももちろんスタッフも含めて講師も含めてなかなかないことなので、そういった意味でも貴重な機会になっています。全9クラブが集まり、西日本最大級の規模感のイベントを、毎年滋賀レイクスをはじめ出演クラブの皆さんと共に開催しています。

-チアフェスに対する思い

チアフェスを通して、スクール生にはたくさんの刺激をもらってほしいなと思っています。トップチアと一緒の舞台に立ってパフォーマンスができるって本当に貴重な機会なので、トップチアを間近に感じて、憧れを感じたり、目標を見つけたり、いろんな気づきの場所、きっかけの場所になってほしいという思いは変わらずに持っています。
今年のレイクスチアリーダーズのキャプテンでもあるユズホは、元々スクール生でチアフェスに出てトップチアに憧れを抱き、今は自分がトップチアとしてパフォーマンスをしている。その背中を追ってまた卒業生がトップチアとして活躍をしてくれています。そんなストーリーが出来上がっていることがとても良いことだと思いますし、そんな成長ストーリーが生まれる舞台がチアフェスであってほしいです。

-チアフェスのおすすめポイント

演出も含めて、いつものホームゲームとは全く違います。
未就学児からトップチアまで、幅広いカテゴリーの出演者が集まってパフォーマンスする場は他にないと思いますし、多くのクラブが集まるのでそれぞれのチームのカラーだったりが見れると思うので、そういった部分が魅力です。
ジャンルも問わず、女の子だけじゃなくて男の子のパフォーマンスもあるので、そういった色々な方の勇気やパワー、憧れや成長の場をぜひともに過ごしていただきたいです!

滋賀レイクスでは、一緒に「Lake up」(=「今日より明日を素晴らしいものに」という意味を込めた共通言語)を掲げて働いてくれる仲間を募集しています。詳しくは採用情報ページをご覧ください。