ここは今から倫理です

倫理の世界に、触れてみて。

最近、こんな漫画を読みました。

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『ここは今から倫理です。』雨瀬シオリ

「倫理」とは人倫の道であり、道徳の規範となる原理。学ばずとも将来、困る事はない学問。しかし、この授業には人生の真実が詰まっている。クールな倫理教師・高柳が生徒たちの抱える問題と独自のスタンスで向かい合う―第1巻裏表紙より

僕は仕事柄、「人の在り方」というものを考える機会がわりとあります。
(中高生にもそれに近い機会提供をしています)

そういう環境だからか、言葉に助けられること言葉が救いになることってあると思っているんです。(だいたいみんなそうか。笑)

僕は教育の畑にいると自分では思っているので、それも相まって、漫画に登場する生徒それぞれの「人」が「言葉」によって救われていく様が面白い。

漫画に出てくる先人の言葉で、いいなと思ったものをいくつか。

愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である
マックス・シェーラー
誰もが自分の視野の限界を世界の視野の限界だと思っている
ショーペンハウアー

倫理は人の心に触れ、自分の心に触れてもらう授業だそうです。

忙しくなると、どうしても人の機微に触れることが少なくなると思うんです。自戒も含めて、人の心から自分を心を見つめ直していきたいなと。僕はどっちかと言えば、人の心に関心があるし、人の心を大切にしたいと思っているので。(だいたいみんなそうか。笑)


少し話は変わって。
人生の”王道”はとうに無くなり、正解が多様化した現代、僕らは自由を手に入れた。(のでしょうか?笑)

不安は自由のめまいだ
キルケゴール

際限のない自由は、不安というめまいを起こす。正解の多様化や個人化の現象は、自由度の拡大と同時に不安に苛まれやすい状況を生み出しているのかもしれません。

でも、それでいいとも思うんです。

悩まぬ豚より悩めるソクラテスであれ
J.S.ミル

悩むことは、人間にしかできない特別なこと」なんだそうです。

だから、たくさん悩み、悩みながらも歩みを進める。
悩んでもいい、不安なこともきっとある。
そのタイミングタイミングで、言葉が自分を救ってくれることもある。

僕にとっては、それは漫画なのかもしれません。

少しぐらいは、徳が高くなりたいものです。笑

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